映画館のあるLDK
高校生のころからオーディオ・ビジュアルに凝っていたというOさんは、以前の住まいでもホームシアターを楽しんでいたのだそうです。お子さんが巣立たれたあと、奥様と愛犬とでゆったり暮らすため、現在の新築マンションへの引っ越しを計画。そこでも「映画館のある家」をつくろうと、ホームシアター工房 東京を訪れました。
ホームシアターの舞台に選んだのは、開放的な窓が印象的なLDK。リフォームの際にOさん自ら内装を考案したそうで、キッチンには大理石模様を施し、壁には無垢材や石材をレイアウト。さらには、ワインセラーまである美しい空間です。
日常生活とエンタメをシームレス楽しむ
インストールを手がけた曾根竜斗氏は、マンションのリフォームという制約の多い条件ながら、「日常生活とシームレスにコンテンツを楽しみたい」というOさんの望みを、プロならではの創意工夫で叶えていきました。
120インチを実現する面積を確保するため、あえてテレビの前ではなく、反対側の窓の前にスクリーンを設置。ビクター「DLA-V80R」の高精細な映像を没入感たっぷりに楽しむことができます。
サラウンドは、5.1.4chのドルビーアトモス。Oさんの音の好みをヒアリングしつつ、インテリアとのバランスを考慮して、すべてKEFで統一しました。ケーブルは、壁と床の境目に沿わせたモールにすっきりと隠蔽しています。
重くなりがちな機器類も自然に収納
また曾根氏は、機器収納でも見事な手腕を発揮。もともとあった柱を拡張するかたちで収納棚を造作することを提案しました。さらに表面にパネルを貼ることで柱と棚が一体化し、重くなりがちな機器類が、生活動線と美観を邪魔せず収められています。
こうしてさまざまな制約を乗り越え、日常生活もエンタメも快適に享受できるホームシアターが完成。普段Oさんは、映画やスポーツを見ることが多いそうで、2023年のラグビーW杯はこのお部屋で観戦したのだとか。「もうすぐ仕事が落ち着きそうなので、これからもっと映画を見たいです!」と嬉しそうに語る姿が印象的でした。
写真/広井一成
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O邸ホームシアター概要
ROOM DATA
●住宅形態:マンション/リフォーム ●ホームシアターの広さ:26.3畳 ●画面サイズ:120インチ ●サラウンド:5.1.4ch ●インストール内容:機器設置、システムプランニングほか
SYSTEM LIST
●プロジェクター:ビクター DLA-V80R ●スクリーン:キクチ SE-120HDSG/W ●テレビ:パナソニック TH-65LZ2000 ●Ultra HD ブルーレイレコーダー:パナソニック DMR-ZR1 ●AV アンプ:マランツ CINEMA50 ●フロントスピーカー:KEF R7 ●センタースピーカー:KEF R2c ●リアスピーカー:KEF T301 ●フロントハイトピーカー:KEF Ci160RR-THX ●リアハイトスピーカー:KEF Ci160RR-THX ●サブウーファー:KEF KC62
INSTALL SHOP
ホームシアター工房 東京
〒102-0084
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営業時間:10:00 – 19:00(平日のみ20:00までの予約に対応)
定休日:水曜日
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