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  • 寝ながら映像鑑賞! 天井投写で楽しむスマートプロジェクターの選び方・使い方

    取材・執筆 / 佐藤太郎
    2025年3月20日更新

壁が無理なら天井に大画面

近年、数多くのスマートプロジェクターが発売されています。コンパクトで場所を取らず、投写距離も短いモデルが多く、狭い空間でも手軽に大画面が楽しめるようになっています。

しかしそうはいっても、1Kの賃貸アパートともなってくると十分な壁面積がとれないこともしばしばあります。そこでプロジェクターを投射する場所として天井を選択肢に入れるという考えはいかがでしょうか。本稿では1K賃貸の天井投写に使うスマートプロジェクターの選び方をご紹介します。

天井投写プロジェクターの選び方・使い方

その1 投射角が上下に調整できるモデルを選ぶ

今回はJMGO「PicoFlix」を例に、選び方のポイントを解説します。ベッドの上の天井に投写し、寝転がりながら視聴するスタイルを想定しました。

天井投写するには投写角度が天井に向けて上下に調整できるモデルが最適です。特に調整角度の範囲が広いスマートプロジェクターがおススメで「PicoFlix」は上下に127°無段階回転し任意の位置で投写できるので扱いやすいのです。1Kの賃貸アパートは設置や天井投写スペースが限られているので調整幅が広いほど天井投写がしやすくなります。天井投写の位置が決まったら本体をくるくる回転させてレンズを上に向けて位置調整をしておきましょう。

  • JMGO
    PicoFlix
    ¥89,980(税込)
  • ボトル型デザインで上下に127度回転し、レンズを天井へ向けることができる
  • 筆者宅、ベッド上の天井の様子。白く障害物もないため、天井投写に適している

その2 自動台形補正やオートフォーカス機能があるモデルを選ぶ

天井投写は設置位置からの投写だと設置角度や投写距離がロケーションによって様々です。そこで斜めに設置しても自動で補正してくれる自動台形補正機能や、投写サイズに合わせて自動でピントを合わせてくれるオートフォーカス機能が必要です。

PicoFlixにはこれらの機能が備わっており、電源オンにして投写しただけで自動台形補正とオートフォーカス機能が動きます。設置位置を変えてもリアルタイムに補正するので使う場所を選びません。ただし天井投写先の材質で台形補正やフォーカスが異なるため、予め初期設定のオートフォーカスの調整と台形補正キャリブレーション調整をしておきましょう。

  • 台形補正機能設定画面
  • オートフォーカスを起動している様子

その3 スピーカー、バッテリー、OSなどを搭載する一体型がおすすめ

1Kの賃貸アパートだと狭いので、プロジェクター以外にスピーカーや映像再生のプレーヤー(BD/DVDプレーヤーやSTBなど)を置くとスペースを占有してしまいます。そのため1台でシステム完結できるモデルが良いでしょう。

PicoFlixはOSにGoogle TVを採用しておりNetflixやAmazon Prime Videoのアプリが使えます。出力5Wのスピーカーをステレオで内蔵しており、ほかにスピーカーやアンプを用意する必要もありません。さらに10000mAhの大容量バッテリーが内蔵されているためケーブルレスで扱いやすく、足で引っかける心配もありません。サイズも500mlペットボトルくらいのサイズ感で、重さも1.3kgと軽く、持ち運びがラクです。本体はあらかじめ充電しておき、Google TVにログインしておきましょう。

  • Google TV搭載で、外部機器の必要なく映像配信サービスが利用できる
  • 入力端子は、充電用USB Type-Cに加え、HDMI、USB Type-Aを搭載

実際に寝ながら映像を鑑賞してみた

寝転がってNetflixやYouTubeを視聴してみましたが、ベッドの上ということもありリラックスして楽しむことができました。寝る場所によって投写位置を変えられるのでちょっとした気分転換もできます。

今回試したPicoFlixはDLP方式らしいコントラストの高い映像が楽しめました。明るさは420 ISOルーメンなので暗さを懸念していましたが、寝転がって視聴するには十分で不満を感じさせません。フルHDの解像度でドットピッチの荒さもなくコスパに優れたスマートプロジェクターでした。バッテリーはECOモードなら4.5時間の長時間再生ができ、充電用端子はUSB Type-Cなのでスマホの充電器を流用できて扱いやすいのも長所です。また、誤って本体のレンズを覗いてしまった時、視力保護機能が働くので安全に使えます。

  • ベッドサイドに設置し、寝転がりながらコンテンツ鑑賞
  • 視力保護機能が起動している様子

賃貸マンションならもはや必需品?

1K賃貸マンションの天井投写に最適なスマートプロジェクターの選び方の基準から実際にPicoFlixを使って視聴してきましたが、個人的には1K賃貸マンションにスマートプロジェクターは必需品に近い存在だと感じます。占有スペースが限られているお部屋の中で迫力ある映像を楽しむには大画面モニターやテレビを用意しないと難しいですし場所をとってしまいます。
 
その点で、自動補正機能やオートフォーカス機能があり、スピーカーやプレーヤー機能も内蔵しバッテリーで駆動するとスマートプロジェクターは、狭い部屋でも映像を楽しむポイントを抑えています。PicoFlixもその一つであり、こちらはお値段も10万円以下。こうした製品を一度お試し頂き、ぜひ導入をおススメいたします。