4K Ultra HDブルーレイの注目タイトルを、プロの評論家が画質と音質の評価チャート付きで紹介する連載企画。2024年9月は現在発売中の映画『マッドマックス:フュリオサ』、『オッペンハイマー』、『プリンス/パープル・レイン』の3タイトルを取り上げます。画質と音質の見どころを、伊尾喜大祐氏が自宅のホームシアターで徹底的にチェックしました。
CONTENTS
・『マッドマックス:フュリオサ』
・驚愕のカーアクションを没入感満点の映像・音響で!
・『オッペンハイマー』
・立体感豊かな映像で歴史的瞬間を描く
・『プリンス/パープル・レイン』
・デジタルリマスターでプリンスが不死鳥の如く甦る
『マッドマックス:フュリオサ』
- 『マッドマックス:フュリオサ』
¥8,580(税込)
ワーナー・ブラザース/NBCユニバーサル
1000839841
●製作:2024年/米●ジャンル:洋画アクション ●本編ディスク:148分、スコープ、ドルビービジョン ●本編音声:英語ドルビーアトモス5.1ch、英語ドルビーデジタル5.1ch、日本語ドルビーデジタル5.1ch ●字幕:英語、日本語
(C) 2024 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.
●ストーリー
『マッドマックス 怒りのデス・ロード』で圧倒的な存在感を放った女戦士のフュリオサ。少女の頃に狂将軍ディメンタス率いる改造バイク軍団に連れ去られた彼女が、イモータン・ジョー一派との激闘の中で戦士として覚醒していく。
- ●監督:ジョージ・ミラー ●出演:アニャ・テイラー=ジョイ ●特典:マッドワールド、怒りの戦士フュリオサ、暴君ディメンタス、決死のカーチェイス、比類なき最狂マシン
(C) 2024 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.
驚愕のカーアクションを没入感満点の映像・音響で!
大規模なカーバトルという見せ場のつるべ打ちながら、最後は「復讐」という最もビターでパーソナルな戦いへ。アッパーなテンションの『怒りのデス・ロード』に繋がる前章というスタンスは『スター・ウォーズ/帝国の逆襲』を彷彿とさせます。
撮影解像度は2K/2.8Kから6.5K/8Kに向上。4K DI映像の解像感も凄まじく、メカのディテールから汚れの質感、砂ぼこり、人物たちの肌の立体的な質感まで、驚きの情報量。色調は『怒り〜』に似たトーンながら、飽和気味だった彩度をグッと抑えた印象。
ドルビーアトモス音声の大きな聴きどころはCH7で、10分以上もトレーラーチェイスが続きます。車、バイク、空からの刺客、爆発などが音場に見事にレイアウトされて臨場感満点!(伊尾喜大祐)
- 4K映像は凄まじい解像度で情報量たっぷり。カーチェイスの音場は見事なレイアウト!
(C) 2024 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.
『オッペンハイマー』
- 『オッペンハイマー』
¥7,260(税込)
NBCユニバーサル
GNXF-2926
●製作:2023年/米 ●ジャンル:洋画ドラマ ●本編ディスク:180分、スコープ、ビスタ、HDR10 ●本編音声:英語DTS-HDマスターオーディオ5.1ch、日本語DTS5.1ch ●字幕:バリアフリー英語、日本語
(C) 2023 Universal Studios. All Rights Reserved.
●ストーリー
第2次世界大戦下、アメリカで立ち上げられた極秘の「マンハッタン」計画で、天才科学者オッペンハイマーは世界初の原子爆弾の開発に成功する。しかし、広島・長崎に投下された原爆による惨状に、彼は深く苦悩し始める…。
- ●監督:クリストファー・ノーラン ●出演:キリアン・マーフィー ●特典:特典BDに収録/現代の物語:メイキング・オブ・「オッペンハイマー」、フィルムの革新:「オッペンハイマー」における65ミリモノクロフィルム、ミート・ザ・プレス:「オッペンハイマー」Q&A、戦争のない世界へ:オッペンハイマーと原子爆弾、予告編集
(C) 2023 Universal Studios. All Rights Reserved.
立体感豊かな映像で歴史的瞬間を描く
クリストファー・ノーラン監督特有のトリッキーな編集と、セリフ以上に映像が雄弁にストーリーを語る、UHD BDでじっくりと読み解きたい作品。IMAX劇場では1:1.43フルフレーム映像での上映でしたが、今回のUHD BDでは1:2.35のシネマスコープと1:1.78のビスタとの混合サイズに。映画全編が65mmフィルムによる撮影で、被写界深度の浅い立体感豊かな映像が、観客を歴史的瞬間の数々に誘います。
英語音声はDTS-HDマスターオーディオ5.1ch収録。聴きどころは、やはりCH14の核実験シーン。収録された重低音が凄まじく、サブウーファーの限界に挑むレベルです。会話劇主体の作品ゆえ、日本語5.1chでの鑑賞もお薦めです。(伊尾喜大祐)
『プリンス/パープル・レイン』
- 『プリンス/パープル・レイン』
¥8,580(税込)
ワーナー・ブラザース/NBCユニバーサル
1000837090
●製作:1984年/米 ●ジャンル:洋画ミュージカル ●本編ディスク:111分、ビスタ、HDR10 ●本編音声:英語DTS-HDマスターオーディオ5.1ch、英語DTS-HDマスターオーディオ2.0ch ●字幕:英語、日本語
(C) 1984 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.
●ストーリー
2016年にこの世を去ったプリンスが初主演を務めた大ヒット作。人生に葛藤するミュージシャンがスーパースターを夢見てあがく青春劇を、「レッツ・ゴー・クレイジー」やタイトル曲「パープル・レイン」ほか、名曲の数々が彩る。
- ●監督:アルバート・マグノーリ ●出演:プリンス ●特典:監督による音声解説、ポップスのトップへ、ミュージック・クリップ集
(C) 1984 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.
デジタルリマスターでプリンスが不死鳥の如く甦る
公開40周年を記念して、オリジナルの35mmネガから8Kスキャンで制作されたデジタルリマスター版のUHD BD化。表情のクローズアップの多い作品ゆえ、随所でハッとするような精細感や質感描写を楽しめます。そして、HDR効果はステージのシーンに顕著です。タイトルにもある紫を中心に、赤系統の発色の純度の高さが印象的。光と影のコントラストもディテールが暗部に溶けこむギリギリで踏みとどまっていました。
音声は劇場公開版の2.0chサラウンドと5.1chリマスターで収録。前者は時代を感じさせるナロウな音ですが、5.1chに切り替えると一変。グッと広がる音場と鮮度の高い音楽が、最新映画のようで驚くこと必至です。(伊尾喜大祐)
- 5.1chリマスターがおすすめ。グッと広がる音場と鮮度の高い音楽が最新映画のようです
(C) 1984 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.