ちょっとオシャレで後から加減もできる調音ボード・・・これまでもいくつか紹介してきましたが、この3月に東京ビッグサイトでおこなわれた「日経 街づくり・店づくり総合展」でも発見しました。リーズナブルでいろいろ使えるDORIXの吸音フェルトボード「Felmenon(フェルメノン)」をご紹介します。
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・壁に貼るだけ! 実際に聴きながら調整可能
フェルメノンは、ポリエステル繊維を何層にも折り重ねた特殊加工で板状に圧縮したフェルトボード。再生PET素材を約50%使用しており、生産過程で発生した廃材は回収、再びポリエステル素材として活用する徹底ぶりです。
- 「Felmenon」
吸音効果のある「FBシリーズ」をはじめ、遮音性能を両立するハイブリッド型など、さまざまなタイプをラインアップ
スタンダードでリーズナブルな平板状の「FBシリーズ」には、中密度の9mm(50色)と、より高密度の12mm(32色)の二種類があります(特注可)。また、耐光試験4級以上の染色堅牢度と、摩擦試験4〜5級の耐摩耗性を有するほか、日本防炎協会の防炎物品適合商品でもあります。
何よりフェルトであることから、現場合わせで自在にカッターで切りながらレイアウトできるのがメリット。後付けで壁にピン留めし、都度調音効果を確認しながら、配置や量を調整できますから、好みの音質に辿り着けます。ホームシアターにおいては、テレビバックに貼っても効果がありそうです。
吸音効果アップの新製品・3D消音パネル
もっとも、一般的にフェルトの吸音材は高音域ばかりを吸ってしまい、中低音域には効果が薄いといわれがち。結果的に、籠もったサウンドになってしまうものです。そこで新しく登場したのが、この「3D消音パネル(FB-3Dシリーズ)」。
3D消音パネルは、連続した三角部により表面積を1.5倍とすることで、吸音効果を2〜3倍に増やしたほか、中を空洞にすることで内部反射を繰り返して消音。さらに18mmの極厚背面部分を採用し、これまでの平板モデルよりも低い周波数まで吸音できるようになりました。
ルーバータイプはライン照明と合わせても◎
また、中身に空気層を設けることで吸音効果を上げる手法をさらに発展させたのが「吸音格子ルーバー(GRCシリーズ)」。リアルな木目プリントで視覚的にも優れたルーバータイプです。
オススメは天井取り付けルーバー。特注扱いになり、トップスピーカーを設置する場合はサウンドの効果を損ねないよう配慮が必要ですが、ライン照明などを仕込んでライティングとも組み合わせれば、見た目に洒落た、音質もステップアップした空間づくりをねらえます。
しかもフェルトなので、自由にカットしたり、量を調節したりも可能。3D消音パネル同様、施工が容易なのもうれしいところです。
明るくスタイリッシュな空間をつくるならLEDライン照明がおすすめ!
遮音効果のあるフェルトボードも揃える
そのほか、裏面に遮音シートを備えた「防音フェルトボード(FMS/FMSMシリーズ)」もラインアップしています。
音は震える空気の波なので、吸いきれない波動は壁に伝わり反対側の空間まで透過してしまいます。もちろん、コンクリートのような堅牢かつ質量あるものでシャットアウトできればいいのですが、賃貸住宅など躯体に加工を加えることが困難なお宅もあるでしょう。
そんなとき味方になってくれるのがこの製品です。もっとも、その分FBシリーズなどより質量もあるので、取り付けには注意が必要でしょう。
お問い合わせ先
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