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  • 「iNO」でキッチンスペースを有効活用すれば大画面リビングシアターも夢じゃない! トーヨーキッチンスタイルの新しい「ゼロ動線プラス」で考えるこれからのシアターライフ

    取材・執筆 / 遠藤義人
    2024年9月4日更新

    • ホームシアター・コンシェルジュ
      遠藤義人

これまで映画や音楽を日常的に楽しむ場として、ソファを中心にリラックスできるリビングが想定され「リビングシアター」と呼称されてきました。ところがコロナ禍を経て、LDKのワンフロア化と多目的化、テレワークも含めた機能重視の流れが進んだように思えます。そうした時代の変化を敏感に受け止め“キッチンの側から”製品に盛り込んできたのが、TOYO KITCHEN STYLE(トーヨーキッチンスタイル)です。今回はトーヨーキッチンスタイル 東京ショールームで最新のライフスタイル提案を目撃してきました。

トーヨーキッチンスタイルとは

トーヨーキッチンスタイルは、1934年岐阜県関市創業の国内メーカー。ステンレスの洋食器メーカーとして創業し、いまも自社工場で職人のステンレス加工技術を活かしたシステムキッチンを製造しています。さらに近年は「住むをエンターテインメントにする」を合言葉に、キッチンを中心とした楽しい衣食住のライフスタイル全般の提案もおこなっています。

日本で初めてアイランドキッチンを発表し、現在はシンク内で調理が完結する「パラレロ」を軸に、さらにシンクとコンロの距離を極限まで近づけること(「ゼロトップ」)で横移動せずに調理まで完結する「ゼロ動線」キッチンを提唱。こうしたコンセプトがいつも興味深く、新作発表会が楽しみなブランドのひとつです。

  • シンク内で調理が完結するシンク「パラレロ」のすぐ横にコンロを配置できる「ゼロ動線キッチン」

配膳&後片付けも“ゼロ動線”化

最近は、調理中すぐ手が届く場所に「収納ブロック」を配置することで、物の出し入れにおいてもこの「ゼロ動線」を貫徹できる「ゼロ動線プラス」に進化していました。そして今年の新作フラッグシップモデル「iNO」には、その「ゼロ動線プラス」の進化版が盛り込まれています。

  • システムキッチン
    iNO」ブルーミスト
    収納ブロック付きで¥2,062,500(税込)から
  • キッチンすぐ横に収納を配置。冷蔵庫や、視線上に家電調理器具を収納も可能
  • ショールームには日本初上陸のイタリアのSMEG(スメッグ)の電子レンジ付きオーブンが

新たに盛り込まれた進化ポイントは、“配膳のゼロ動線”ならびに“後片付けのゼロ動線”というもの。“配膳のゼロ動線”とは、キッチンとフラットに繋がる「ダイニングブロック」を新開発、収納と一体化したキッチンからの料理をそのまま横滑りしてダイニングにサーブできる仕掛け。“後片付けのゼロ”とは、ダイニング側に向けて食洗機をビルトインした「収納ブロック」を追加することによって、飲食後の食器もダイニングからそのまま、シンク経由あるいは直接食洗機へと収めることができる仕掛けです。

  • ちなみにこのテーブルトップの高さ900mmのダイニングに合わせた、シートハイ650mmの「集スツール65」(¥170,500/税込から)も新発売。通常ソファに用いられてきたボリューム感あふれるタフティング加工が座と背に施されているのはめずらしく、ゆったりと食事の時間を楽しめます。ステンレス製の細い脚は空間を圧迫せず、かつ同社のキッチンとよく馴染みます
  • 展示色の「ブルーミスト」は、本革のシボ加工のような質感を、汚れが付きにくく耐久性が高いHPL(ハイプレッシャーラミネート)素材で再現しています。美しいペールトーンのブルーが、グレートーンはもちろん、木を主体としたナチュラルトーンのインテリアにも似合いそう

ダイニングキッチンを凝縮すればリビングも復権!?

このように、調理する人の負担を軽減する目的で機能をとことん効率化した結果、キッチンとダイニングはギュッと集約されました。調理する人も孤立することなく、ダイニングで料理が出てくるのを待つ家族やパートナーがスマホやタブレットのコンテンツを見ながらコミュニケーションを取ったり、選曲したりするイメージが浮かんできます。

  • 豊富なデザインから自分好みにカスタマイズも可能

逆に、キッチンとダイニングがコンパクトに集約されたことで、空間に余裕が生まれ、壁際にはゆったりしたリビングを展開して大画面ホームシアターを構築することができるのではないかと思うのです。タブレット端末を操作しながらコンテンツをプロジェクターで投写して、映画や音楽ライブを楽しむもよし、キッチンダイニングにいる家族やパートナーと今日あった出来事を互いにシェアしてもよし。

アイランドキッチンを推進してきたトーヨーキッチンスタイルでなければ生まれなかったであろう“キッチンからアプローチ”したLDK。その延長線上に、これからのホームシアターを囲むアーバンライフが見えた気がしました。

  • カップケーキのような「集ソファCK」(手前2Pの2Sで¥275,000/税込)。広く平らな座と背もたれ&クッションだけのシンプルな構成が、逆にあぐらをかいたり、床に座って座に腰掛けたりといった自由なスタイルにも対応できます。ベルベット生地は写真のオレンジのほか新色が追加され全10色展開

お問い合わせ先

トーヨーキッチンスタイル
TEL:03-6438-1040

東京ショールーム
〒107-0062 東京都港区南青山3-16-3
営業時間:11:00 – 19:00
休館日:水曜日(祝日の場合は木曜日)、夏期、年末年始