東京ビッグサイトで開催された街づくり・店づくり総合展「NIKKEI MESSE」をぶらり訪れると「建築・建材展2025」のフロアに煌びやかなブースが。キラキラした壁一面に貼られているのは、バイオプラスチックの吸音材だといいます。今回は、ピクセルダストテクノロジーズの吸音パネル「IWASEMI」を紹介します。
関連記事>音も空間も後付けで調整できる吸音フェルトボード「Felmenon」
「会話音域」の吸音に特化して会話を聞き取りやすく
ガラスで仕切られたパーティションの内側にタイルのごとく貼り込まれていたのは、吸音パネル「IWASEMI RC-α」。ガラス張りの会議室を想定し、ワンワンと耳障りな残響音を30 – 40%低減することで、会話を聞き取りやすくするもの。コロナ禍以降一般化したオンライン会議でのハウリング防止にも役立つといいます。
ブースには、これらが貼られていない区画と貼り込まれた区画の2部屋が用意されていました。
- 四方がガラス壁になっているスペースに「IWASEMI RC-α」を配置してデモンストレーションを実施
- 担当者によると「人の会話に多く含まれる周波数帯500 – 1000Hzに特化して吸音します」とのこと。画像はIWASEMIの公式HPより引用
聞き比べると一聴瞭然。展示では壁一面に貼り込まれていたのでかなりデッドでしたが、実際に設置する場合は、残響時間の測定とシミュレーションをした上で、空間や好みに応じて設置枚数を調整できるとのこと。
このほかにも、硬質でありながら効果的に吸音できるマグネットキャッチの「IWASEMI SQ-α」や、6色の組み合わせで多彩な表現を生む「IWASEMI HX-α」があり、意匠に応じて使い分けることができます。
- 吸音アクセサリー
ピクシーダストテクノロジーズ「IWASEMI SQ-α」
- 吸音アクセサリー
ピクシーダストテクノロジーズ「IWASEMI HX-α」
「IWASEMIシリーズ」は、会議でのコミュニケーション効率化という社会的目的に寄与すべく「会話音域」を吸音するもの。もっとも、穴や構造を変えることで、異なる音域に効果を発揮することも可能とのことで、オーディオ目的に合った製品も開発可能と思われます。
近年は一般住宅でも、天井ギリギリまでの掃き出し窓が多々みられ、オーディオ的には厳しい環境となる場合もあります。「IWASEMI RC-α」なら、本体のゆらぎ加工により適度なプライバシー保護を図りつつ、残響音も低減できて、一石二鳥かも。
- 名古屋のインストールショップNEXT(ネクスト)の会議室にもIWASEMIが。施工実績もあり
[会社概要]
「ピクシーダストテクノロジーズ株式会社」
東京都中央区八重洲二丁目2番1号 東京ミッドタウン八重洲 八重洲セントラルタワー8階
代表取締役会長 落合陽一
https://pixiedusttech.com