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  • テレビスタンドではじめるスマートで自由なシアター! インテリアスタイリスト窪田 俊さんに聞く 賃貸でも工事不要で壁掛けのようにスマート

    取材・執筆 / 塚田真由子(ホームシアターファイル編集部)
    2024年7月24日更新

「テレビをすっきり設置したい」「賃貸だけれどテレビを壁掛けで設置したい」、そんな方の注目を集めているのが、工事不要なのに、壁掛けしたようにスマートにテレビを設置できる「テレビスタンド」です。ここではインテリアスタイリストの窪田 俊さんに“インテリア視点”でテレビスタンドのメリットとタイプ、選び方を伺いました。いまこそ自由でシンプルなテレビシアターをはじめてみませんか?

  • <監修>
    インテリアスタイリスト
    窪田 俊さん
    広告・カタログ、雑誌のインテリアスタイリングを中心に活動。空間のインテリアコーディネート、デコレーションなど、空間演出も手がけておられます

シンプルなスタイルでホームシアターを楽しむ

昨今のテレビは、ネットワーク対応はもちろん、立体音響を再現してくれるドルビーアトモスに対応したモデルも続々登場。ディスクプレーヤーやサウンドバーが必要だった頃とは大きく状況が変わり、テレビ単体というシンプルなスタイルでホームシアターを楽しむことも当たり前になってきています。

せっかくシンプルなスタイルで楽しむのなら、テレビを壁掛けにしてみたいという方も多いでしょう。とはいえ「賃貸だから」といった理由で、二の足を踏んでいる方も多いのではないでしょうか。「そんな方に注目してほしいのが『テレビスタンド』です」と窪田 俊さん。

「テレビスタンドには、テレビを壁に寄せた設置が可能な『壁寄せタイプ』と、スタンド単体で自立させられる『自立タイプ』の2種類がラインアップされています。いずれのタイプも、部屋のスペースをより広く使えますし、掃除の手間も少なくて済みます。それに、テレビボードの場合はテレビありきのレイアウトになってしまいがちですが、高さ調整が自由にできるテレビスタンドなら、ライフスタイルありきでテレビを楽しむことができます」(窪田さん)。

  • 次からのテレビスタンドのメリットと選び方も参考に、自由でシンプルなテレビシアターをぜひはじめてみてはいかがでしょうか

ライフスタイルありきで選べるテレビスタンド

メリット1 空間を広く見せられる

大きなテレビほど存在感があり、圧迫感がある部屋に見えることも。「壁寄せタイプのテレビスタンドなら、大画面テレビを壁掛けのように設置でき、テレビの圧迫感をグッと減らすことができます。また、広いスペースを必要とするテレビボードとは異なり、床面のスペースを最大限活用できることもメリットです」(窪田さん)。テレビを壁際まで寄せると、テレビボードを配置していた分のスペースが広がり、空間を広く見せられます。

  • 「WALL INTERIOR TV STAND」の背面。配線を収納できるので、埃が溜まりにくく、掃除も簡単

メリット2 狭いスペースでも大型テレビを置ける

大画面テレビを手に入れたくても、設置スペースであきらめている方も多いのでは? たとえば65インチともなると、幅1500mmにもなり、対応するテレビボードも広いスペースを要してしまいます。「その点、テレビスタンドはスペースをそこまで取らずに大画面テレビを置くことができるので、これまで大画面テレビの導入をあきらめていた方にもお薦めです」(窪田さん)。テレビスタンドの対応テレビのサイズは年々幅広くなっており、なかには90インチに対応するモデルもあるほどです。

メリット3 フレキシブルに調整可能

「テレビボードの場合は高さを変えられませんが、テレビスタンドは高さを自由に調整できるので、暮らしに合わせてテレビの高さをフレキシブルに変えられるのが魅力ですね。また、“自立タイプ”にかぎられますが、キャスター付きで自由に動かせるものもあるので、暮らしに合わせてテレビの位置を自由にレイアウトすることができます」(窪田さん)。

  • EQUALS
    WALL INTERIOR TV STAND V3 HIGH TYPE
    ¥38,500(税込)
    ローとハイ、2つの高さを選べるので、テレビを観る場所に合わせて最適な高さを選ぶことができます

高さやデザインも自由なEQUALSのお薦め3選

お薦めテレビスタンド1 80インチにも対応する才色兼備

  • EQUALS
    WALL INTERIOR TV STAND V3
    ロータイプ ¥36,300(税込/写真左)、ハイタイプ ¥38,500(税込/写真右)

「WALL INTERIOR TV STAND V3は、WALLのテレビスタンドのなかでも不動の人気を誇る定番モデル。足元のベースまでもフラットな美しいデザインながら、32〜80インチまで対応可能なハイスペックさも備えます。ロータイプは5段階、ハイタイプは9段階で高さの調節が可能。カラーバリエーションも4種を備え、どんな空間にでも合わせやすくなっています。

  • 厚さ2mmの鉄板を使用した「3Dベース」には、放射線状の補強技術を搭載することで、薄くても高い強度を実現。スマートな見た目でも震度7の揺れにも耐えるといいます。また、凹凸が少ないので、お子さんもつまずきにくく安心です

お薦めテレビスタンド2 大きな画面でも移動がらくらく

「WALL INTERIOR TV STAND V5」は、32〜80インチまでのテレビに対応。それでいて、キャスター付きで自由に移動することができ、視聴スタイルのみならず暮らし方も変えてくれる自立タイプのスタンド。背面には掴みやすいハンドグリップが搭載されており、移動もスムーズ。ケーブルはパネル横のスリットと下部の穴を通すことで、背面から見てもすっきり。

  • フラットベースの裏には独自開発した「超低床キャスター」16個をバランスよく配置。大画面テレビでもスムーズに移動させることができます。また、耐荷重を保ちながら25mmの薄さも実現しました

お薦めテレビスタンド3 場所も向きも大画面を思いのままに

「WALL INTERIOR TV STAND A2 LARGE TYPE」は独自開発の「超低床キャスター」付きで、大画面テレビを好きな場所へ移動できる自立タイプ。45〜80インチに対応する大型テレビ仕様かつ、力をかけずに片手で回転できるので、好みの向きに変更可能です。昼間はソファでテレビを観たり、夜はベッドに寝転んで配信ドラマを観たりといった自由な使い方ができます。

  • テレビが宙に浮いているように見せる、独自開発の「7の字フレーム」を採用。支柱とテレビが離れることでテレビを近くに感じることができ、高い没入感を実現できるといいます。配線は支柱の中を通すことですっきり

お問い合わせ先/ナカムラ TEL:0120-777-570

使いたい環境や用途により選び方にもコツが

(1)対応テレビは?

購入を考えているテレビスタンドの対応サイズと耐荷重をチェックし、お手持ちのテレビのサイズ、重さに対応するか確認しておきましょう。また、テレビとテレビスタンドが「VESA規格」と呼ばれる国際標準規格に対応しているかも大事なポイント。VESA規格とは、テレビやモニターをスタンドに固定する際のネジ穴の間隔を定めた規格のことで、テレビとテレビスタンドのVESA規格が合っているかが重要です。

(2)視聴する場所は?

テレビをどこで視聴するかによって、テレビの最適な高さも変わります。ソファや床からテレビを観る場合は、設置場所によっては画面を見上げてしまい、首が疲れてしまうこともあるので、テレビは低い位置に合った方が望ましいです。

一方、ベッドに横になった姿勢で観るなら、あまり視線に角度をつけられないので、テレビは高めの設置がお薦めです。各社のテレビスタンドは高さを数段階で調整できるものがほとんどで、メーカーによってはロー/ハイタイプを選べるところもあります。視聴する位置があらかじめ決まっているのなら、最適な高さのモデルを選ぶようにしたいところです。

  • ソファや床からの視聴が多いリビングでは、低く設置できるテレビスタンドがお薦め。ベッドで横になった姿勢で観ることを想定している場合、高い位置に設置できるスタンドなら、寝ながらでも快適に観られます

(3)組み合わせる機器は?

テレビのほかにも、サウンドバーやゲーム機、メディアストリーミング端末などを置きたい……。そんな方は機器を置くことのできる棚板が付いていると便利。標準装備されていないとしても、オプションで用意されているか確認しておきましょう。また、ケーブルをきれいに収納できるようになっていると、見た目にもスッキリするでしょう。

  • WALL INTERIOR TV STANDは、テレビ以外も設置できるように、写真のサウンドバー専用棚板のほか、ゲーム機ホルダー、HDDホルダーなどのオプションが豊富に用意されています