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レビュー

  • DENON「DRA-900H」 【PR】サウンドマスター監修! デノンHDMI搭載プリメインアンプ「DRA-900H」 便利なHDMIセレクター機能付き!

    VGP 取材・執筆 / 林正儀
    2024年2月2日更新

    • VGP審査員
      林 正儀

<この記事はPRを含みます。(株)ディーアンドエムホールディングスより貸与された製品を使って取材を行いました>

  • プリメインアンプ
    DENON
    DRA-900H
    ¥121,000(税込)

HDMIケーブルは映像や音声のデータを伝送するだけでなく、音量や電源の操作情報まで1本で伝えます。そんな便利なHDMI端子を搭載したコンポーネントを多数展開するのがデノンです。なかでも「DRA-900H」は、Hi-Fiブランドであるデノンの高音質技術を盛り込んだプリメインアンプにHDMIセレクター機能を搭載させた意欲作です。

  • 「DRA-900H」はデノンが誇るサウンドマスターの山内慎一氏がチューニングを担当。テレビとHDMIケーブルで接続できるだけでなく、レコードプレーヤーなどオーディオ機器との接続も行えます。

様々な機器と繋がるHDMIセレクター

デノンが新たに投入したHDMI搭載アンプの中で、最も尖っているのが「DRA-900H」です。ARC対応のHDMIを搭載したプリメインアンプはここ数年増加傾向にありますが、AVアンプよろしくセレクター機能まで搭載したアンプはまだ数が少ない状況。DRA-900Hはそんな貴重なセレクター機能付きのアンプなので、接続する再生機が多いという方は選択してほしいモデルです。

  • 8K/60Hz、4K/120Hzに対応したHDMI入力を3系統、4K対応のHDMI入力を3系統、合計6系統のHDMI入力を搭載します。

Hi-Fi級パーツの採用と低歪設計を追求

DRA-900Hはもうひとつ尖った点があります。それがサウンドです。筐体サイズをご覧になってAVアンプを思い浮かべる人もいるかもしれません。実際にそのくらいのボリュームがありますが、それには理由があります。内部にはHi-Fi級の大型パーツがぎっしりと搭載されているのです。こうした高機能と高品位なサウンドを両立させた商品企画が評価されて「企画賞」が授与されました。

  • VGP2024ピュアオーディオ部会の特別賞である「企画賞」と「受賞」を獲得。

本機をカテゴリーわけすると「音楽ストリーミング再生対応の2.2chステレオHi-Fiレシーバー」というもので、見た目はAVアンプ然としていても、設計はあくまで2ch専用。ゆとりのある筐体サイズを活かし、パワーアンプのレイアウトにこだわっています。左右対称、左右を完全分離した独立設計で、これはAVアンプの2ch再生を凌駕する正確なステレオ再生を実現するために採用したものです。プリアンプ部ではアナログ基板をノイズ源から離すことにこだわり、最短のシグナルパスを徹底。DACは高音質なダブルディファレンシャル回路を採用し、より歪みを低減してS/Nを向上させています。

  • パワーアンプには、パーツの選定や回路設計を自由にできるディスクリート構成とすることで、デノンが目指す音を実現しています。定格100W+100Wという大出力ですが、大型ヒートシンクの採用により、放熱性も万全です。

パーツへのこだわりも半端ではありません。目を引くのがサウンドマスター山内慎一氏による入念な試聴とチューニングによるカスタムコンデンサーの搭載です。電源トランスの巻線にはOFCケーブルを採用。その他予算の許す限りオーディオグレードのパーツを多用しています。

  • メイン基板の下には10,000μFという大容量のブロックコンデンサーが鎮座。これは電源部に使用しているもので、音のために新規開発されたカスタム品です。

音楽と映画でDRA-900Hの音を確認!

取材ではまずCD再生の音を確認しましたが、DRA-900HはAmazon MusicやSpotifyといった音楽ストリーミング再生に対応するほか、NASやPCなどのミュージックサーバーに保存したハイレゾ音源の再生にも対応します。

12万円とは思えない力強く鋭いサウンドは上位クラス譲りです。定格出力100W+100Wらしい余裕の駆動力が持ち味です。クラシックやジャズ、ロックなどの音にも実在感があり、生々しい音のプレゼンスはまさにピュアオーディオアンプそのもの。ビッグバンドライブの音圧や空間情報の表現力にも圧倒されました。そしてDRA-900HはS/Nが優秀です。弱音域まできめ細やかに表現し、透き通るようなボーカルのニュアンス表現が秀逸です。クリス・ボッティのトランペットソロも気持ちよく暖かな音色で楽しめます。

映像コンテンツはUltra HDブルーレイ『トップガン マーヴェリック』をチェック。本作は熱気溢れるスカイアクションですが、サラウンド再生のような後方まで回り込む効果はないかわりに、サウンド自体はクリアで迫力があり豪快に鳴らします。敵機との戦闘シーンでは、そのハイクオリティな音のおかげでテレビ画面と一体になった臨場感を味わえます。映像とシンクロした音楽再生も見事で、パンチ力のあるボーカルとキレ味のよいリズムが大空を駆け抜ける興奮を演出。会話のシーンでは感情のこもったセリフが聴けました。

このようにDRA-900Hは音楽も映像も高品位に再生します。2chの再生品質で選ぶならDRA-900Hを最有力候補にあげてもいいでしょう。

「DRA-900H」はこんな人にお薦め!

①ゲーム機など繋ぐ機器が多い人

  • PlayStation5やNintendo Switch、ブルーレイレコーダーやセットトップボックスなど、HDMI接続する再生機を多数所有する方は、セレクター機能があるDRA-900Hがお薦めです。再生機の電源を入れれば、アンプのファンクションも自動で切り替わりますので、操作面でも煩雑さはありません。

②Hi-Fiの音がほしい人

  • DRA-900Hは大型サイズのメリットを活かして、音質に特化した大型のコンデンサーなどを搭載します。基板やレイアウトも音質を重視した低ノイズ設計を採用しており、影響を受けやすいアナログ部をノイズ発生源の電源部から物理的に離すなどのこだわりぶりです。そうしたHi-Fiサウンドを求める方にお薦めです。

製品スペック


プリメインアンプ
DENON
DRA-900H
¥121,000(税込)

SPEC ●定格出力:100W+100W(8Ω、20〜20,000Hz、THD 0.08%、2ch駆動) ●実用最大出力:175W(JEITA:6Ω、1kHz、THD 10%、1ch駆動) ●HDMI端子:入力×6(8K60AB、4K120AB対応は3系統/最大40Gbps)、出力×1(ARC対応) ●音声入力:光デジタル×2、同軸デジタル×1、アナログRCA×2、PHONO(MM)×1 ●音声出力:2.2chプリアウト×1、ヘッドホン×1 ●その他接続端子:ネットワーク×1、USB Type-A×1 ほか ●消費電力(待機時):220W(0.1W/CECスタンバイ時0.5W) ●外形寸法:434W×151H×339Dmm(アンテナを寝かせた場合) ●質量:8.6kg

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