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  • ヴィトラ「Anagram」はリビングでパーソナル&シェアを柔軟に往来する多目的ソファ シアターシーンにも活躍! わずか数分で別のソファに再配置できる

    取材・執筆 / 遠藤義人
    2024年9月13日更新

    • ホームシアター・コンシェルジュ
      遠藤義人

ソファはホームシアターの中心に置かれる最大のアイテム。なかなか買い換えることもないので慎重に選びたいところです。ここで紹介するのは、ライフスタイルやライフステージが変わっても、各パーツを再配置しながら愛着を持って長く楽しめる、スイスのブランドVitra(ヴィトラ)の「Anagram Sofa(アナグラム ソファ)」です。

コロナ禍を経てリビングの常識が変化

居住空間におけるソファのあり方については、テレビの方を向いたI型など、来客や団らんを想定した設計が長らくなされてきました。しかし、家族それぞれがタブレットやスマホをながめるようになり、コロナ禍で来客がなくなるなどの時期を経て、キッチンやダイニングとの関係を含めて、変化を余儀なくされました。

そのような時代に、ソファの購入は大きな投資となり、さまざまな検討事項が生じます。そこでヴィトラは、あらゆるニーズに瞬時に適応するソファを開発しました。30代の2人が2016年に設立したデザインスタジオ「Panter & Tourron(パンター&トゥーロン)」との協業にあたり、使う目的によって簡単に調整できること、軽量で移動可能であること、さらには30年後のリビングにもマッチする「あなたと一緒に進化する」ソファを考案。

その結果、堅牢なアルミニウムのフレームに、どこにでもワンクリックで取り付けできるバックレストやサイドパネル、テーブルを組み合わせる「Anagram Sofa」が誕生したのです。

  • 「Panter & Tourron」の設立者でもある、デザイナーのステファノ・パンテロットとアレクシス・トゥーロン

ワンタッチでまったく違うソファに

“アナグラム”とは、文字の順番を組み替えることで、別の言葉にする遊びのこと。この「Anagram Sofa」も、独創的なクリックシステムによりパーツの取り付ける場所を変更することで、わずか数分のうちにまったく違うソファに早変わりします。

  • 背もたれの位置を変えてソファベッドとしてセッティングしたり、サイドテーブルの位置を変更したりできます
  • 洗濯ばさみのようにフレームの溝をガッチリ挟み込む一方、いつでも簡単に取り外して再配置も可能

たとえば、普段使いにはL型ソファとして使い、コミュニケーションが必要な場面であれば適度な距離感で対面できるミーティングポイントにもなります。さらに、来客があれば簡易ベッドにも。また、この360度からアクセス可能なソファは、複数組み合わせるとさらに自由度がアップします。

  • セッティングの例
  • 組み合わせるとさらに自由度がアップ

簡単メンテナンス&SDGsにも配慮した

メンテナンスも容易で、ユーザー自らカバーを外してクリーニングや交換もできるのはヴィトラで初。素材に動物性由来のものは一切使わず、クッションの中材も再生PET繊維を採用しています。

また、アルミニウムのフレームは80%がリサイクル材、接着剤やラミネート加工は一切施されておらず、全体のリサイクル率も68%と、SDGsへの意識も高くなっています。

  • ダウンかフェザーのようなフワリとした感触も特長
  • フレーム同士は連結可能

リビングを大きく占有するソファは慎重に選びたいもの。しかし、ライフステージの変化はもちろん、現代の多目的リビングの要望に応える柔軟なソファはなかなか見当たりません。

そんなとき、普段は適度な距離感で、スマートフォンやタブレットで各自がストリーミングで好きなコンテンツを楽しみ、いざスポーツやライブ、映画作品など家族やパートナー、友人たちとひとつのコンテンツを囲むときは、壁面側に向かい大画面で。リビングの使いこなしにも対応してくれる「Anagram Sofa」は、これからのソファ選びに重要な視点を提供してくれます。

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ヴィトラ公式オンラインショップ
https://store.vitra.co.jp