VGP phileweb

レビュー

  • TCL TCLのQLED・4K液晶テレビが見逃せない!
    映像の再現力と機能性が着実にアップ
    コスパ大賞モデルと金賞モデルをレビュー

    取材・執筆 / 大橋伸太郎
    2022年8月1日更新

    • VGP審査委員長
      大橋 伸太郎

画質から機能性まで、着実にブラッシュアップされているTCLの4K液晶テレビ群。VGP2022 SUMMERでは、同社のQLEDモデルが評価され、優秀賞の獲得に繋がりました。本稿では、コスパ大賞、そして部門金賞を受賞したモデル群のお薦めポイントをプロの視点から語ります。

TCLならではの実力派モデルが高評価

  • 4K液晶テレビ
    「C735 series」
    <受賞モデル一覧>
    4K液晶テレビ(65型以上70型未満) 65C735
    4K液晶テレビ(55型以上60型未満) 55C735
  • 4K液晶テレビ
    「43C635」
    ¥OPEN

動画配信サービスの普及、放送番組の見逃し配信など、テレビ視聴の方法が大きく変化した昨今、目が離せないテレビブランドのひとつがTCLです。2022年に登場したTCLの4Kテレビは、同社が誇る色再現性を高める量子ドットLED技術「QLED」を採用し、さらにGoogle TV機能を搭載することで各段にユーザービリティを高めたモデルに注目です。

「C735シリーズ」は、さらに新開発の映像エンジン「AlgoエンジンPro」を搭載したこと、加えて120Hzの倍速駆動への対応など、着実に画質をアップさせており、機能性の高さと画質の追求が高く評価され、映像音響部会でコスパ大賞に輝きました。

同じく新開発の「Algoエンジン」を投入した「43C635」は、部門金賞を獲得。また、TCLの2022年モデルは立体音響技術のドルビーアトモスに対応しており、音質面も高めています。このように実力派モデルが多数ラインアップされていることが、TCLならではの強みです。

新開発エンジンで画質をレベルアップ

実際に各モデルを視聴してみると、「65C735」はAlgoエンジンProの効果が大きく、制御範囲を増やしたマイクロディミングが時々刻々と変化する映像の明暗をリアルに再現します。「43C635」は、解像感や色再現性、輝度表現なども含め、エントリークラスとは思えない完成度を持ち合わせています。手に取りやすい価格帯で、機能からクオリティまで安心感のある4Kテレビを手に入れたいなら、TCLは間違いありません。

  • 直径2~10nm(ナノメートル)サイズの半導体微粒子を活用した量子ドットフィルムによって、青色LEDバックライトの色の波長を効率よく変換し、従来モデルよりも色純度の高く、色域の広い映像再現を実現するQLED技術を採用しています。
  • Google TVによって、YouTubeやNETFLIX、Amazon Prime Videoやディズニープラスなど幅広い動画配信サービスを視聴でき、好きな作品も簡単に横断検索できます。
  • 立体音響技術のドルビーアトモスに対応。平面だけでなく高さ方向のサウンドも表現することで、映像コンテンツをより没入感の高い音場表現とともに楽しめます。

「AlgoエンジンMAX」が企画賞に

TCLのハイエンドモデル「C835シリーズ」で採用されている高画質映像エンジン「AlgoエンジンMAX」が企画賞を獲得。C735シリーズには「AlgoエンジンPro」、C635シリーズには「Algoエンジン」を搭載し、映像の傾向を高いレベルで統一しています。

  • 同社の最上位モデルでminiLEDを搭載したC835シリーズに採用された「AlgoエンジンMAX」

SPEC

65C735
●画素数:3840×2160 ●接続端子:HDMI入力×3、光デジタル音声出力×1、USB入力×2、LAN×1 ●外形寸法:1446W×895H×314Dmm ●質量:19.3kg

43C635
●画素数:3840×2160 ●接続端子:HDMI入力×2、光デジタル音声出力×1、USB×1、LAN×1 ●外形寸法:958W×608H×254Dmm ●質量:7.9kg