「セカンドリビング」という選択肢
映画やアニメなどはリビングとは違う場所で集中して楽しみたい。とはいえ、専用室だと家族の使用頻度が低くなる恐れもあります。そこで、オーナーのAさんが選んだのは「セカンドリビング」でした。セカンドリビングがあるのは、階段を上ったところにある約10畳のホールで、住まいを手がけた小堀建設の設計士の提案にしたがって、この空間にホームシアターを設けました。
ホームシアターのインストールを手がけたのは、のだや宇都宮店の手塚孝太氏。機器をできるだけ隠したい、木を使った内装に機器類をマッチさせたいというご主人の想いを受け、システムプランを提案しました。
吹き抜けの開放感を損ねない工夫とは
何といっても素晴らしいのがスクリーンの設置方法です。2階ホール内にスクリーンを設置するかと思いきや、吹き抜けにある窓の前にスクリーンを垂らしました。サイズは100インチで、3窓の高窓の幅に合わせてサイズ選定をおこなっています。
プロジェクターは、シーリングファンの位置を避けつつ、視聴位置の頭上に棚を造作して設置。設置性の高いエプソンの「EH-TW8400」を選ぶことで、スクリーン真正面よりも高い位置への設置を可能としました。
音響はSonus faber「Lumina III」を中心とした4.0ch。手すりガラスによる開放感を活かすため、あえてセンタースピーカーとサブウーファーを省きました。
- 写真上/スクリーンの大きさは100インチ。吹き抜けの高窓を覆うサイズかつ、プロジェクターの投写距離を考慮してサイズを選びました
写真下/吹き抜けと手すりガラスの開放感を活かすため、視聴位置前方にはフロントスピーカーしか置かないシンプルなレイアウトに
- 写真左/フロントスピーカーにはSonus faber の「Lumina Ⅲ」をチョイス。カラーはウェンゲを選びました
写真右/リアスピーカーは、203mmウーファー、25mmトゥイーターを搭載した「Studio 2 8IC」を天井に埋め込みました。比較的ユニット口径の大きなものを選び、フロントスピーカーとバランスを取ったといいます
家族が取り合うエンタメの特等席
こうして、家族が自然と集まるホームシアターを実現させたAさん。「10歳と4歳の子どもが喜んでいて、週末にはピクサーのアニメや『シン・ウルトラマン』、『シン・ゴジラ』を観ていますよ。僕や妻は子どもがいなくならないと好きな作品をなかなか観られないですけど、子どもが楽しんでいる姿を見られたのは親冥利に尽きますね」とAさん。
リビングシアターでも専用室でもない、第三の選択肢「セカンドリビング」。開放感がありながらも落ち着けるからこそ、ここA邸でも家族が取り合う特等席になっています。
写真/水谷綾子
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A邸ホームシアター概要
HOMETHEATER DATA
●住宅形態:戸建/新築 ●家族構成:夫婦+子ども2人+祖母(二世帯) ●ホームシアターの広さ:約10畳 ●画面サイズ:100インチ ●サラウンド:4.0ch ●インストール内容:機器設置、システムプランニング ほか
SYSTEM LIST
●プロジェクター:エプソン EH-TW8400 ●スクリーン:キクチ SE-100HDW ●Ultra HDブルーレイプレーヤー:ソニー UBP-X800M2 ●AV アンプ:マランツ NR-1711 ●フロントスピーカー:Sonus faber Lumina Ⅲ ●リアスピーカー:JBL Studio 2 8IC ●AVラック:Quadraspire Q4D ●メディアストリーミング端末:Apple Apple TV 4K
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