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ガイド

  • ホームシアターを声で操作できるって本当⁈
    “ダイワコネクト”の音声操作を体感!
    エンタメにIoTのある暮らし

    取材・執筆 / 塚田真由子(ホームシアターファイル プラス編集部)
    2019年6月12日更新

ダイワハウスが提案するIoT住宅

スマートスピーカーが日本に上陸、家電がネットワークにつながる「スマートホーム化」が進んでいます。最近では、ホームシアターのオーディオビジュアル機器も、音声でコントロールできます。そこで今回は、ダイワハウスの浜田山展示場を訪れ、「Google Home」を活用したコネクテッドホームブランド「Daiwa Connect(ダイワコネクト)」によるホームシアターの音声操作を実際に体感してきました。その様子をレポートします。

  • 「Daiwa Connect」とは、戸建住宅のIoT化により、さまざまな住宅設備や家電がつながることでより一層、利便性が高く豊かな暮らしの提供をめざすコネクテッドホームブランドのこと。
  • ダイワハウス浜田山展示場
    2m72㎝の天井高が特長の「xevoΣ(ジーヴォシグマ)」シリーズの最上位モデル「xevoΣ PREMIUM」を体感できる展示場。格調高い外観、開放的な空間に加え、業界最高水準の耐震性・耐熱性を誇ります。
    東京都杉並区高井戸東3丁目16番
    浜田山住宅公園内
    TEL 03-3333-3821
    定休日/火・水
    営業時間 10:00〜18:00

“声”で映画館を呼び出す

ホームシアターの音声操作が体感できるのは、モデルハウスの1階にあるホームシアタールームです。ここでは「Google Home Mini」を用いて、プロジェクター、スクリーン、AVアンプ、ブルーレイレコーダーのほか、カーテン、シャッター、照明などを連携操作することができます。これら複数をそれぞれのリモコンで操作するのはとても大変。その点、音声操作はとてもラクチン。「Google Home Mini」に向かって「シアターモードにして」と声をかけるだけで、照明が落ちてカーテンが閉じ、スクリーンが降りてきて、プロジェクターの電源が入ります。徐々にホームシアターに変わっていく様は、まるで映画館のよう! 音声で操作できるから、お子さんやご高齢の方、機器の操作が苦手な方でもホームシアターに親しみやすくなります。

  • ダイワハウスの防音室「奏でる家」の手法で施工されたシアタールーム。大きな窓、高い天井など、防音室らしからぬ明るく開放的な空間が特長です。
  • 「Google Home Mini」に「OK Google、シアターモードにして」と声をかけるだけ。
  • スクリーンが降り、プロジェクターの映像が映し出されました。
  • シャッターが降り、カーテンも閉じられていき、映画鑑賞に最適な遮光に配慮した環境に変わっていきます。
  • スマートスピーカーにひと声かけただけで、「Google Chromecast」の画面に切り替わりました。あとは動画を選んで再生するだけ。

ガラスがスクリーンに!

リビングとダイニングとの間にAGCのガラス製透明スクリーン「Glascene(グラシーン)」を張り、そのスクリーンの側にリコーのミラー型超短焦点プロジェクター「WX4152」を置き、映像を投写。こちらも「Google Home」に話しかけるだけで、知りたい情報や映像をスクリーンに映し出せます。気象情報や最新のニュース、通勤経路の状況などを音声操作で表示できれば、慌ただしい朝もスムーズに外出できそうですね。

  • キッチンに置かれた「Google Home」に「朝の準備お願い」と話しかけると、自動でカーテンが開き、照明が点灯。調理や家事をしていて手が濡れている時も、快適に朝の支度が行えます。
  • ダイニングテーブルの奥に設置されているのが「Glascene(グラシーン)」。ガラスでフィルムを挟み込んだ合わせガラスで、透明度が高いにも関わらず、プロジェクターの映像を投写できます。
  • スクリーンの側にリコー「WX4152」を設置。本体背面から投写面まで最短11.7cmで48インチ映像を投写できます。

8つのIoTライフスタイルを提案

決してIoTありきではなく、住む人の暮らしに対する要望や不満点に対して、IoTという手段を使って課題解決を図るのが「Daiwa Connect」の考え方です。ユーザーに提案する際も、住む人の要望をヒアリングし、その家族に最適なIoTの活用方法を暮らしのシーンごとに提案しています。想定するシーン・モードは、「おうちモニタリング」「ペット見守り」「部屋ごと一括操作」「長期不在モード」「帰宅準備モード」「LDKらくらくモード」「寝室らくらくモード」「シアターモード」の8つを用意。要望次第では異なるシーンを組み合わせることができます。
実際に「Daiwa Connect」を導入する際には、「Google Home」、専用無線LANルーターなどがセットになった基本パッケージを別途購入する必要がありますが、サービス基本料金は月額制で月1,980円(税抜)。サービス料には機器の設定やサポートも含まれます。

  • スマートスピーカーに「シアターモードにして」と話しかけるだけで、ホームシアターの上映から終了まで簡単に操作できるように、必要なデバイスの提案、プログラミング、設定などをダイワハウス側で行ってくれます。

街とつながる未来をめざして

浜田山住宅展示場では「HEMS(ホーム・エネルギー・マネジメント・システムのこと。エアコンや照明、家電などを有線や無線でつなぎ、使用している電力をモニターで「見える化」するシステムのこと)」との連携を体感することはできませんでしたが、新築をお考えの方にはHEMSとの連携を含めた提案をはじめているそうです。これにより、住む人の行動パターンや気温、湿度に合わせて、家電や住宅設備を最適な状態で制御し、エネルギーの効率化が図れるようになっていくでしょう。

「『Daiwa Connect』に携わって、家のなかでいろいろつなげていくだけでなく、街とつながることの必要性を強く感じています。利便性の向上やコミュニケーションの活性化など日常生活におけるメリットはもちろん、より安心で豊かな生活が実現できるのではないかと考えています。ダイワハウスは住宅だけでなく、商業施設、物流施設、都市開発、ホテル、スポーツクラブなど、事業領域が多岐に渡っています。そうした弊社ならではの特長を活かして、IoTを街全体に広げていきたいですね」と、ダイワハウスの事業戦略グループ主任の古賀英晃さんは今後の展望を語ってくれました。

IoT住宅の普及は今まさにはじまったばかり。IoTがホームシアターや住まいに取り入れられることで、エンターテインメントの楽しみ方はさらに豊かなものへと変わっていくはずです。

  • 取材協力
    大和ハウス工業株式会社
    住宅事業推進部 営業統括部
    事業戦略グループ 主任
    古賀英晃さん
  • 取材協力
    大和ハウス工業株式会社
    技術本部 住宅商品開発部
    住宅商品戦略グループ 主任
    箕輪友理子さん