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  • 短期集中連載 ホームシアターQ&A
    PART.18「昼間でも部屋を暗くするには?」
    プロが疑問に答えます!

    取材・執筆 / 柴田千穂/鈴木秋甫
    2022年8月31日更新

ホームシアターのプロが、映画館のある家づくりに役立つ知識・ノウハウをお届けしていく連載企画。
後悔しないホームシアターづくりのために、ぜひお役立てください!

昼間でも部屋を暗くするには?
「サイズの大きいカーテンで光漏れを軽減」

お薦めはラミネートコーティングを施した遮光性の高い生地を使用したスタイル。すっきりさせたい場合はロールスクリーンを、より遮光性を高めたい場合はカーテンスタイルがお薦めです。カーテンは、窓の両側・下部を長めに製作して光漏れを軽減するとよいでしょう。さらに、カーテンをコの字にかけて、両サイドのすき間をなくすリターン仕様にするとより遮光性がアップ、冷暖房効率を高める効果もあります。


ラミネートコーティングを施したカーテンでも隙間があったら光は漏れてしまいます。写真のようにレール側も光漏れの弱点。下がり壁かボックスを造作するとよいでしょう。
シャッターを設備化できるなら効果は絶大! 電動ですと利便性も高いです。ロールスクリーンはスッキリしているので、吹き抜けにある採光用の窓などに適しています。(IDC OSUKA 柴田千穂 氏)

昼間でも部屋を暗くするには?
「遮光と吸音を兼ねるカーテンも」

遮光する設備として定番なのはシャッター雨戸です。カーテンスタイルであれば、カーテンレールが横まで回り込むタイプなどを使い、カーテンと壁との隙間を減らしてください。また、ユニークなところでは「吸音」と「遮光」を兼ね備えたカーテンもあります。

SUMINOEブランドの「サウンドガードIII」は遮光1級のグレードと、一般的なカーテンよりも高い吸音効果を併せ持つ他にない機能性を持っています。上の写真がSUMINOEブランドの「サウンドガードIII」。2000Hz時に20dBの音が減衰すると謳うもので、一般的な厚手のカーテンの約2倍程度の吸音効果があります! (大和ハウス工業株式会社 鈴木秋甫氏)

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このギモンに回答してくれた専門家

柴田千穂 氏
IDC OSUKA
営業企画部(商品PR)
メディア向け広報のほか、SNS運用、映画やドラマの美術協力などにも携わる。お気に入りの映画は『スター・ウォーズ』シリーズ、海外ドラマは『ブラックリスト』。

鈴木秋甫 氏
大和ハウス工業株式会社
総合技術研究所 建築技術グループ
性能・ストック研究グループ
一級建築士。大学卒業後、2005年大和ハウス工業株式会社に入社。総合技術研究所にて暮らし方や住まいの健康に関する研究を経て「奏でる家」の提案に携わる。