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レビュー

  • いまこそテレビでホームシアターを!
    4K有機EL/8K液晶テレビという選択肢
    第1回「テレビを選ぶメリット」

    取材・執筆 / 平野勇樹(ホームシアターファイル プラス編集部)
    2019年9月4日更新

テレビを使えば、シアターが身近に

いまこそ、ホームシアターのディスプレイとして、大画面テレビを積極的に選んでほしい! そんな想いからお届けする、テレビシアター連続特集の第1回です。

これまで日本では”ホームシアター”というとスクリーンのイメージでした。もちろん、非日常を味わえるスクリーンは「映画館のある家」を目指す私たちにとって、これからもひとつの理想であり続けます。しかし、テレビなら明るいリビングなどでも使うことができて、ホームシアターがずっと身近になります。

しかも、テレビを取り巻く状況は大きく変わりました。

プレミアムクラスの4K有機EL/8K液晶テレビの登場によって、シネフィルも満足できる、高精細かつ色あざやか、艶やかで黒もグッと締まる、とても高画質な大画面映像が入手できるようになりました。それでいて、数年前に比べれば、値段もお求めやすくなっています。この消費増税前は、まさに買い時といえます。

ステレオでもサウンドバーでもOK!

さらに、テレビと組み合わせられるオーディオも、日本の住環境にマッチするように進化しています。インテリアに映える、おしゃれな2chスピーカーで音質にこだわるのもアリです。昨今は、テレビと音声をデジタル接続できる薄型のアンプが増えてきています。音楽をたくさんお聴きになるなら、サラウンドではなく、あえてステレオに。いま、おすすめのスタイルです。

スピーカーをたくさん置くことや、ケーブルの配線が問題でサラウンドをあきらめていたなら「サウンドバー」が、それを解決してくれます。スマホにもワイヤレスでつながって、音楽も気軽に楽しめます。しかも最新モデルは、ドルビーアトモスなどのイマーシブオーディオの立体音響が実現できます。スリムなワンボディで複数のスピーカーを置いたのと同様の効果が得られるのです。

ディスクなしでも映画は楽しめる?!

テレビの高画質を最大限に引き出すためには、Ultra HDブルーレイ再生に対応したプレーヤーやレコーダーが必須です。前者はとてもコンパクトで、たとえばパナソニック「DP-UB45」なら、お値段も3万円未満とお求めやすいモデルが登場しています。後者は、4Kチューナーを内蔵したモデルや、外出先からスマホで録画番組が楽しめたり、「チャンネルまるごと録画」に対応したモデルが出てきていたり、大きく進化しています。昨今のレコーダーは、実は「できること」が飛躍的に増えているのです。

もちろんプレーヤーやレコーダーがあることがベストですが、極端な話、ディスクプレーヤーがなくたって、ホームシアターは作れます。そう、テレビなら、大掛かりな準備は不要です。テレビをネットワークにつなげば、パッケージメディアがなくてもOK。いつもスマホで楽しんでいるNETFLIXの映画やSpotifyの音楽だって、ホームシアターで思う存分に楽しめます。

テレビを中心にしたシステムを構築すれば、とってもシンプルなスタイルで、いつもの暮らしの延長線にホームシアターを実現できます。うれしいことに、それを実現するためのプロダクトがいずれも大きく進化を遂げたタイミングと重なっています。

もっと「映画館のある家」を気軽に始められるように。

引き続きホームシアターCHANNELでは、テレビシアター構築のためのお役立ち情報や、関連アイテムの横並びレビューも掲載していく予定です。どうぞお楽しみに!