ゲストにサプライズを演出したい
オーナーの感性が細部に届いたゲストルームでは、大きな窓が設けられ、借景によって四季折々の変化が取り込まれています。特に、春になるとさくらんぼの真白い花が咲き誇り、窓越しに見るその様はまるで絵画のような美しさ。
そんなゲストルームにホームシアターも取り入れられています。オーナーのBさんは大きな窓の前にスクリーンが降りてきたら、ゲストもさぞ驚くだろうと考え、インターネットで福井県のスクリーン専門店、シアターハウスを知り、本社に足を運んだそうです。
- モルタル金鏝仕上げの床、インドネシアの木材セランガンバツを斜め張りしたフローリング、イタリアの家具ブランド・ジェルバゾーニのチェアなど、内装やインテリアに細部までこだわりが詰まったゲストルーム。
- 窓の外にはさくらんぼが。春先には白い花、晩春にはさくらんぼの実、夏には緑のグラデーションというように、季節ごとに目を楽しませてくれます。
- 窓にはYKK APの外付ブラインドが取り付けられており、自由に角度調整が可能なルーバーによって、光の量を自在にコントロールできます。写真左はルーバーの角度45度くらい、右の写真は全閉したところ。このブラインドの開閉によっても、ゲストは感嘆の声を上げるといいます。
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アスペクト比の変更が自由自在
シアターハウスの店長、吉村明高氏は、サプライズ演出をしたいというBさんの要望に応え、画面の比率を16:9とシネスコの2タイプに変えられる「ハイブリッド電動スクリーン XRシリーズ」の導入をアドバイスしました。XRシリーズは、映写用スクリーンとブラックマスクそれぞれにモーターを搭載し、マスクを昇降することにより画面比率が変えられるというスクリーン。窓の大きさに合わせて140インチを導入しました。
- シアターハウス製スクリーンは140インチ。自由に画面のアスペクト比を変えられる「ハイブリッド電動スクリーン XRシリーズ」を採用しています。写真左はシネスコで、右側が16:9のアスペクト比にしたところ。シネスコ比率の映画を観る時、一般的な16:9比率のスクリーンに投写すると、マスクと映像の上下に隙間ができてしまいますが、自由に比率を変えられればそんな悩みは無用。
- 「XRシリーズ」を下から見ると、2本のスクリーンが並んでいます。奥が映写面用のスクリーンで、手前がマスク。この2面の高さを個別に調整することで、画面のアスペクト比を自在に変えることができます。
- 「ハイブリッド電動スクリーン」のリモコン。下から3番目のボタンで映写面用のスクリーンの昇降、下から4番目のボタンでマスクの昇降を行えます。
- 「ハイブリッド電動スクリーン」の生みの親、シアターハウス店長の吉村明高氏。
4K×140インチでスポーツ観戦
また、吉村氏はプロジェクターについてもアドバイス。「最新型でコストパフォーマンスに優れたモデルがほしい」という要望を受け、4K対応でありながら100万円を切る価格を実現したJVC「DLA-V5」をお薦めしました。
Bさんがホームシアターを思い立ったのが設計の初期段階だったため、光陽興産の設計士および担当者とともにデザインを練り上げることができたといいます。
その成果は、インテリアと機器が美しく調和した空間から一目瞭然です。プロジェクターの配線は、人工大理石を継ぎ合わせてつくったテーブルの柱のなかを通して床裏を通しています。BOSEのホームシアターシステムやスクリーンも圧迫感なく設置するための工夫が施されています。
- 広々とした吹き抜け、螺旋階段が特徴的なゲストルーム。テーブルの奥にはサイドテーブルを置き、プロジェクターを設置しています。梁には富山県高岡市に拠点を置く銅器着色メーカー「orii」の銅板を貼り、ラグジュアリーな雰囲気を醸しています。
- プロジェクターはJVCの4K対応モデル「DLA-V5」をチョイス。「140インチの大画面に映し出すには、相応のパワーがあった方がいいと吉村さんに薦めていただきました」とBさん。
- サラウンドシステムはBOSEの「Lifestyle 650 home entertainment system」を採用。センタースピーカー部は壁掛け、AVアンプ機能を持つコンソール部は床に設置しています。「小さくて見映えがよく、高性能だったことからBOSEを選びました」とBさん。
- フロントとリアスピーカーは壁掛け、サブウーファーは部屋隅に設置しています。
「お客様と一緒に食事やお酒を楽しんだ後、ラグビーや相撲などのスポーツをパブリックビューイング的に観ることが多いですね。相撲では力士が実際以上の大きさで映し出され、パーティーもさらに盛り上がりましたよ」とBさん。
大きなスクリーンがスルスルと降りてくるだけで、あっと驚くような非日常体験をもたらすことができるホームシアター。ゲストとのひとときを非日常に彩るB邸のホームシアターは、おもてなしの心にあふれています。
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B邸ホームシアター概要
ROOM DATA
●住宅形態:セカンドハウス/増築 ●家族構成:夫婦 ●ホームシアターの広さ:約36畳 ●画面サイズ:140インチ ●サラウンド:5.1ch
SYSTEM LIST
●プロジェクター:JVC DLA-V5 ●スクリーン:シアターハウス BXR3100WEM ●ブルーレイレコーダー:ソニー BDZ-FW1000 ●ホームシアターシステム:BOSE Lifestyle 650 home entertainment system ●外付ブラインド:YKK AP X-BLIND ●調光装置:パナソニック リビングライコン
施工
光陽興産株式会社
https://koyokousan.jp/