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実例

  • 専用室シアターCASE16
    吹き抜けロフトを映画に没入できる空間に
    機器選びを工夫して省スペースな専用室を実現

    取材・執筆 / 塚田真由子(ホームシアターファイルPLUS編集部)
    2021年5月26日更新

約6畳のロフトに4K・100インチの感動体験を

短辺2.6m、長辺4.4m、約6畳という細長い空間に100インチの大画面がインストールされています。このホームシアターを手がけたのは、ホームシアター工房 大阪の田中雅史氏です。
当初は2階に14畳の専用室をつくる予定でしたが、オーナーのBさんが「吹き抜けのあるリビングをつくりたい」と思ったことから事態は急変。リビングを吹き抜けにする分、専用室に充てられる面積が自ずと狭くなってしまったのです。田中氏は、機器選びを工夫することで、この小空間に設置できる最大サイズ、100インチを実現させました。

  • 専用室があるのは吹き抜けの頭上にあるロフト空間。専用室の小上がり部分にある窓から階下にいる家族の様子も見えます。
  • プロジェクターは、奥行き463.6mmと小型化を実現したソニーの4Kモデル「VPL-VW500ES」をチョイス。4Kの解像感あふれる100インチ映像を、投写距離約3.05mで実現できるとことから、2013年の発売当初、注目を集めたモデルです。吸排気口が前面にあるため、壁際ギリギリに天吊りで設置しています。「この空間でも4K・100インチを実現でき、うれしかったです」とBさん。
  • 操作の度にリモコンを出す手間を減らすため、機器のコントロールはiPadによるタッチ操作で済むようにプログラミング。だから、AVアンプやブルーレイレコーダーは視聴位置後方に置いても問題ありません。

没入感を高めるため音環境にもこだわる

音響面でも妥協はなく、ドルビーアトモス7.1.4chに対応。フロントスピーカーにユニットの角度を自由に調整できるCabasse「EOLE3」を選ぶことで、大画面と臨場感とを両立させました。こだわりは調音にも及んでいます。吸音パネルを壁に貼り、天井には調音材を設置。反響音を整え、映画鑑賞に最適な響きをつくり出しました。「音が響き過ぎないので大好きなSF映画に集中できるんですよ」とBさんも満足そうです。
ホームシアターにとって部屋の広さは重要な要素ではありますが、それ以上に映画に集中できる環境づくりの重要さを教えてくれる好例といえるでしょう。

  • フロントスピーカーは、ユニットの向きを自由に変えることのできる、Cabasseの「EOLE3」を左右の壁に設置。これにより、壁いっぱいをスクリーンに活用でき、100インチを実現しました。設置したキクチのスクリーン「Stylist E」100インチのケースの幅は約2.5mですから、部屋の横幅約2.6mに設置するには、ギリギリの寸法だったことがわかります。
  • ドルビーアトモス7.1.4chに対応。サラウンド/サラウンドバックスピーカーは壁掛け、トップスピーカーは天吊りにすることで高低差をつけています。
  • インストールを手がけたホームシアター工房 大阪の田中雅史氏。

写真/大野博

B邸ホームシアター概要

ROOM DATA
●住宅形態:戸建/新築 ●家族構成:夫婦+子ども ●ホームシアターの広さ:約6畳 ●画面サイズ:100インチ+55インチ ●サラウンド:7.1.4ch

SYSTEM LIST
●プロジェクター:ソニー VPL-VW500ES ●スクリーン:SE-100HD-WAC/K ●プラズマテレビ:パナソニック TH-P55GT5 ●ブルーレイレコーダー:パナソニック DMR-BZT820 ●AVアンプ:インテグラ DTR-60.6 ●パワーアンプ:インテグラ ADM-30.1 ●フロントスピーカー:Cabasse EOLE3 ●センタースピーカー:Cabasse EOLE3 ●サラウンドスピーカー:Cabasse ALCYONE2 ●サラウンドバックスピーカー:Cabasse ALCYONE2 ●トップスピーカー: Cabasse ALCYONE2 4基 ●サブウーファー:オンキヨー SL-D501 ●音響調整パネル:サウンドスフィア TL1350 ●調音材:大建 クリアトーン ●調光装置:コイズミ照明 ライトコントローラー
※上記システムは2016年取材当時のもののため、一部生産完了になっている機器もあります。

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