VGP phileweb

実例

  • 専用室シアターCASE15
    機器を美しく収納した6畳に本格派シアターを
    愛車を眺められる空間と4Kシアターを6畳に詰め込んだ

    取材・執筆 / 塚田真由子(ホームシアターファイルPLUS編集部)
    2021年5月7日更新

愛車を眺められる空間を優先し機器はスッキリと

オーナーの児玉さんお気に入りの車やバイクがずらりと並ぶガレージ。その傍らに設けられた、車好き垂涎のホームシアター専用室です。インストールを手がけたのはAV Kansaiの岩元秀明氏。愛車を眺められるくつろぎの空間を最優先し、ホームシアターの機器が存在感を発揮しないようにインストールしました。スクリーンは下がり天井を設けてケースを隠し、スピーカーは天井に埋め込み設置。機器類はラックを造作して、美しく収納しました。

  • カワサキ「Z1」やアウディ「R8」などのコレクションをいつでも眺められるように、ガレージの隣にホームシアターをつくりました。
  • サラウンドを構成する7ch分のスピーカーは天井埋め込みタイプを選び、動線の邪魔にならないようにしています。
  • ブルーレイプレーヤーやAVアンプなどの機器類はAV Kansaiが設計したラックに収めています。ラックの天板を持ち上げると、パイオニアDJミキサー「DJM-700」やテクニクスのターンテーブルが現れ、DJを趣味としている児玉さんのため、DJ機器も収まるようにしています。

そのほかの事例>>>専用室シアターCASE16「吹き抜けロフトを映画に没入できる空間に」を読む

そのほかの事例>>>専用室シアターCASE12「愛車が一望できるガレージにシアターを」を読む

狭小スペースに4K/100インチを実現!

児玉邸が素晴らしいのは、愛車を眺められることだけではなく、6畳で4K/100インチの大画面を実現していることです。当初フルHDプロジェクターで100インチのプランを検討していましたが、児玉さんが4Kプロジェクターの映像美に惚れ込んだことから、プランを変更。既に100インチの寸法で図面をつくっていた岩元氏は、児玉さんの思いに応えるべく、隣室にあたるトイレの壁を掘り込んでプロジェクターを設置。6畳で4K/100インチを実現しました。
「好きなものに囲まれながら、好きな映画を好きな時に観られる幸せは、なかなか味わえません」と話す児玉さん。わずかなスペースでも豊かな暮らしを生み出す、インストーラーの技が冴え渡った好例です。

  • 児玉邸が6畳で4K/100インチを成功した秘訣は、プロジェクターの設置方法にあります。JVCの4Kプロジェクター「DLA-X500R」で100インチを投写する場合の最短距離は3.01m。プロジェクターの奥行き472mmを合わせると、一般的な6畳の長辺約3.6mギリギリになってしまいますが、岩元氏は隣室にあたるトイレの壁を掘り込んでプロジェクターを設置。6畳で4K/
    100インチを実現しました。
  • 吸気口を考慮し、背面や左右に十分なゆとりを設けたうえで、プロジェクターを設置しています。
  • スクリーンは児玉さんが実家で使用していたものを再利用し、下がり天井に掘り込んで設置することで、100インチの電動スクリーンを設置することができました。電動タイプは簡単に巻き上げられる反面、電動モーターやケースなどの分、場所を取ってしまうので、より大画面をご希望の場合は、張り込みタイプという選択肢もあります。スクリーン裏にはパイオニアのプラズマテレビ「ピュアビジョン」50インチを設置し、2ウェイとなっています。
  • インストールを手がけたAV Kansai堺店の岩元秀明氏。

写真/大野博

そのほかの事例>>>専用室シアターCASE16「吹き抜けロフトを映画に没入できる空間に」を読む

そのほかの事例>>>専用室シアターCASE12「愛車が一望できるガレージにシアターを」を読む

児玉邸ホームシアター概要

ROOM DATA
●住宅形態:戸建/新築 ●家族構成:夫婦+子ども ●ホームシアターの広さ:約6畳 ●画面サイズ:100インチ+50インチ ●サラウンド:7.1ch ●インストール内容:機器設置、システムプランニング、造作家具アドバイス、照明プランニング ほか

SYSTEM LIST
●プロジェクター:JVC DLA-X500R ●スクリーン:オーエス 100インチ ●プラズマテレビ:パイオニア PDP-504HD ●ブルーレイプレーヤー:パイオニア BDP-LX91 ●AVアンプ:デノン AVR-X4000 ●フロントスピーカー:KEF Ci160QR ●センタースピーカー:KEF Ci160QR ●サラウンドスピーカー:KEF Ci160QR ●サラウンドバックスピーカー:KEF Ci160QR ●サブウーファー:KEF R400b ●調光装置:パナソニック リビングライコン ●AVラック:AV Kansaiオリジナル
※上記システムは2014年取材当時のもののため、一部生産完了になっている機器もあります。

INSTALL SHOP
AV Kansai堺店
〒590-0940
大阪府堺市堺区車之町西3-1-1
TEL:072-228-7771
https://www.avkansai.co.jp/