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  • 連載 伊尾喜大祐のシン・イオキネマの夜明け
    第5回「新居の基本設計を建築士に相談!」

    取材・執筆 / 伊尾喜大祐
    2021年5月7日更新

ホームシアターの総合誌「ホームシアターファイルPLUS」でも執筆されている伊尾喜大祐さんが、夢の映画館「シン・イオキネマ」づくりを決意! 本連載では、映画館づくりを決意したきっかけから完成するまでの模様を完全密着ドキュメントでお送りします。どのタイミングでどんなことが進行するのか? 映画館づくりにどんな想いがあったのか? 読んだらホームシアターを作りたくなること間違いなし!

シアター設計のために現状を把握

ホームシアターの、そして家の新築を決意したものの、「それってどうやって作るの?」という妻の質問にフリーズしてしまった伊尾喜。既存の部屋をDIYでホームシアターにした経験はあっても、ゼロから作ったことはありません。いったい何から始めればいいのでしょうか……。

2019年秋。わが家のリフォームで長年お世話になってきた、株式会社辰島工務店の辰島康一社長に、新居の建築を依頼。デザインには建築事務所である株式会社エス・ティプランニングの佐藤浩司氏と龍井慎一郎氏をご紹介いただき、新居のイメージ作り、いわゆる基本設計が始まりました。

年明け1月、佐藤氏と龍井氏が我が家のシアター・イオキネマを訪問。シアター設計にあたって、実際にどのくらいのAV機器やソフトがあるか、映画や音楽鑑賞時の音量はどの程度かなど、現状を把握していただくことに。いつもの音量(ヤマハ「RX-A3070で-17.5dB)でソフトを再生しつつ、家の内外への響きを測定していきます。そして収納すべきものとして、大量のソフトに録画ディスクのみならず、撮影機材や資料書籍、映画パンフレットの山々も白日の下に。「これはヤバい」とばかりに、両氏の表情が青ざめたように見えたのは気のせいでしょうか。

シアターの空間イメージがまとまらない!

新型コロナウィルスの影響による中断もありつつ、その後も定期的に打ち合わせを重ねたことで、次第に新居が形になっていきました。肝心のシアターには1階の半分を占める約15畳を確保! しかし「プロジェクターはHDR対応」「スクリーンは120インチ前後」「その画面サイズで設置可能なスピーカーは」「天井スピーカーは4本、いや6本か」「そうなるとAVアンプの選択肢は」と、機材面の夢こそ膨らむものの、シアターの空間イメージがうまくまとまらず、僕は袋小路に迷い込んでしまいました。

悩んだ挙句に相談したのが、ホームシアターファイルPLUS編集部の井田氏と塚田氏。すると即座に、シアター建築のスケジュール例や本誌バックナンバー(しかも僕のテイストに合いそうな施工例には付箋までも!)などの資料が送られてきました。早速チェックすると、お悩み解消のヒントが出るわ出るわ! 早く相談しておけばよかった……。

次回はこちら>>>第6回「第一に行うのはコンセプトメイク」

前回はこちら>>>第4回「家族が笑顔になるホームシアターを!」

  • 辰島工務店で住まい全体の間取りについて打ち合わせをしているところ。左から一級建築士事務所 エス・ティプランニングの佐藤浩司さん、同じくエス・ティプランニングの龍井慎一郎さん、辰島工務店の辰島康一さん。
  • 押入れに収納された大量のソフト(写真上)のほか、機材やパンフレットがいたるところに!