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  • 連載 伊尾喜大祐のシン・イオキネマの夜明け
    第25回「全ての機器をインストール」

    取材・執筆 / 伊尾喜大祐
    2022年8月8日更新

ホームシアターの総合誌「ホームシアターファイルPLUS」でも執筆されている伊尾喜大祐さんが、夢の映画館「シン・イオキネマ」づくりを決意! 本連載では、映画館づくりを決意したきっかけから完成するまでの模様を完全密着ドキュメントでお送りします。どのタイミングでどんなことが進行するのか? 映画館づくりにどんな想いがあったのか? 読んだらホームシアターを作りたくなること間違いなし!

シン・イオキネマへの機器設置を開始!

前回はこちら

季節は巡り12月。設計開始から実に2年、ようやく新居が完成を迎えました。竣工祭も滞りなく終わり、残すは引っ越しと「シン・イオキネマ」への機器設置です。この作業は12月中旬に2日にわたって行われ、1日目はまるまる壁面収納家具の設置作業に。3人がかりで組み立てられたオーディオボードは部屋の寸法に合わせてミリ単位で設計されており、工務店のスタッフでさえ「いつつくりましたっけ?」と錯覚するほどの見事な出来映えです。

2日目はスピーカーケーブルの通線からスタート。すでにインストーラーのトムテック浅田氏の指示によって、ケーブル用CD管が通してあったとはいえ、新シアターのスピーカーは6.1.6ch構成。スピーカーケーブルだけでも13本が必要となり、合計100m分ほど通線しました。

  • 壁や天井裏に事前に通してあったCD管にケーブル類を通しているところ。
  • 電源ケーブルには、ノイズ耐性の強さからレコーディングスタジオでも使われる、フジクラ・ダイヤケーブルCV-S3.5sq×3芯を選びました。

続いてスピーカーを設置。フロントスピーカーにはKEF「R7」ウォールナットを、サラウンド用のDALI「OBERON ONWALL」はダークウォルナットとブラックアッシュを、壁紙に合わせたカラーで配置しました。ちなみに電源は一般用途とオーディオ用途をわけて設置し、後者はフルテックの専用コンセントを使用しました。

そして、6本のオーバーヘッドスピーカーであるDALI「PHANTOME50」を含めた13本を鳴らすことになるのが、デノンのAVアンプ「AVC-X8500H」です。そしてビジュアル機器として、東芝「65X9400」、キクチの120インチスクリーン「SE-120HDC」を壁面収納家具に設置。プレーヤーは愛用中のパナソニック「DP-UB9000」とOPPO Digital「UDP-203」「Apple TV 4K」に加えて、新たにパナソニックのUltra HDブルーレイレコーダー「DMR-4W201」を接続しました。

  • ドルビーアトモス6.1.6chを実現するのはデノンのAVアンプ「AVC-X8500H」。※後日アップデート予定とのことです。
  • 設置日から楽しめるよう、愛用中の「VPL-VW500ES」をトムテックにお願いして仮設置。調整を済ませ『シン・イオキネマ』仮完成。

こうして日も落ちた頃にすべてのインストールが終了。AVC-X8500Hの自動音場補正機 「Audyssey」で補正を行った後、ドルビーアトモスのデモディスクを再生してサウンドチェック! お馴染みの「Amaze」では、むせかえるような森の息吹、綺麗な360度の円弧を描いて音場を飛ぶ鳥の羽ばたき、地を這うような雷鳴の重低音、頭上から降り注ぐ雨音…。長年の夢だった、6.1.6chサラウンドが奏でる、未体験の濃密な音場に唖然呆然。これが本物のドルビーアトモスか! と、浅田氏と一緒に大感激しました。よおし、それじゃあさっそくアトモス映画を…と思ったところで、シアタールームに次々と運び込まれはじめる段ボール。実はこの日、我が家の引越も同時進行していたのでした。

瞬く間に山積みの段ボールに占拠された新シアター。その中身のほとんどは、ブルーレイやDVDソフトと、40年以上集め続けてきた1000冊近い映画パンフレット。その光景はまさに『レイダース 失われたアーク』のラストシーンそのものです。やれやれ。シン・イオキネマの完成披露上映は、果たしていつの日に?

  • 日が暮れかかった頃、プロジェクターを除く機器設置が完了。
  • 完成した「シン・イオキネマ」の様子は次号vol.13でお披露目しましょう。