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実例

  • 専用室シアターCASE7
    スピーカーにこだわり最高の音楽ライブを!
    8畳に4Kプロジェクターとドルビーアトモス!

    取材・執筆 / 塚田真由子(ホームシアターファイルPLUS編集部)
    2020年5月13日更新

家族に気兼ねなくライブ映像を観たい

ライフスタイルの変化をきっかけに住まいの建て替えをすることになった山本さん。以前の住まいでも自分でスクリーンを取り付けてホームシアターを楽しんでいましたが、本格的なホームシアターをつくりたいと考え、専用ルーム用に8畳を確保。「家族に気兼ねなく映画や音楽ライブを楽しみたい」という山本さんの願いを受けて、防音に配慮した設計が進みました。
また、山本さんは間取りができた段階で、石川県のインストールショップ、アンティフォンに相談。山本さんはアンティフォンのショールームでドルビーアトモスを初めて体感し、包み込まれるようなサウンドに衝撃を受け、ドルビーアトモス対応の専用室づくりを決意したそうです。

  • わずか8畳ほどの空間で4K&100インチを実現したホームシアター専用室。好きな時に好きなだけ映画や音楽を楽しめるように、ハウスメーカーに依頼し、簡易的な防音設計にしています。
  • 視聴位置後方には、映像の世界にドップリ浸かるため、パーソナルチェアを2脚用意。奥様と一緒にご覧になることも多いそうです。プロジェクターは天吊りに、リアスピーカーKEF「Q50a」は壁掛け設置に。いずれもブラックを選び、内装に調和させています。

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すべてのスピーカーをKEFで統一

山本さんのそんな思いを受け、インストーラーの松居邦彦氏は、生活動線を確保しつつも、クオリティにも優れたシステムプランを提案しました。繋がりのよいサラウンドを実現するため、ドルビーアトモス5.1.4chのスピーカーはすべて英国スピーカーブランドのKEFで統一。KEFのスピーカーは、独自の同軸ドライバー「Uni-Q」を搭載した埋め込みタイプや壁掛けタイプが豊富に用意されており、音色を統一しやすいことが採用の決め手だったといいます。自然な定位感を味わえるように各スピーカーを設置する位置にも気を配ったそうです。

  • フロントスピーカーは、KEF「Qシリーズ」のトールボーイ型モデル「Q550」をチョイスしました。トゥイーターとミッドレンジを同軸上に配置した独自の「Uni-Q」ドライバーに加え、トゥイーター上に配置された独自の「タンジェリンウェーブガイド」により、自然な音色と指向性の広いサウンドを特長としています。
  • トップミドルスピーカーはKEF「Ci130QR」を埋め込み、リアスピーカーはKEF「Q50a」を壁掛け設置しています。「Q50a」はイネーブルドスピーカーとしても使えますが、イネーブルド用の指向制御付きグリルを外せば、リア用にも使える優れものです。
  • サブウーファーはKEF「Kube8b」。幅は約30cmとコンパクトなサイズなので、8畳程度のスペースでも生活動線を妨げることがありません。
  • AVアンプにはパイオニア「SC-LX701」をチョイス。「パイオニアのAVアンプにはすべてのスピーカーユニットの位相を揃える独自技術『フルバンド・フェイズコントロール』が搭載されており、Uni-Qで統一したスピーカーシステムのポテンシャルをより引き出せると考えました」と松居氏。

4Kプロジェクターと内装にこだわり高画質に

また、当初テレビとの2ウェイにしようとしていましたが、100インチの大画面を実現したかったため、少しでも投写距離を稼げるようにスクリーンだけに。約3.05mで100インチを投写できるソニーのネイティブ4K/HDR対応プロジェクター「VPL-VW255」を採用することで迫力の大画面を実現しました。内装はブラックで統一し、機器のポテンシャルを引き出せるようにしました。

  • ソニーのネイティブ4K対応プロジェクター「VPL-VW255」を天吊り設置しています。「せっかく導入するならネイティブ4Kにした方がいいとお薦めしました」と松居氏。
  • 電動スクリーンは100インチ。キクチ科学研究所のビーズタイプの幕面「150PROGアドバンス」を選び、HDR映像を存分に楽しめるようにしました。「150PROGアドバンス」はゲイン1.5と明るいのが特長です。
  • 映像のクオリティを引き出すため、壁にはダークトーンの壁紙を貼っています。また、窓には遮光等級1級のカーテンを垂らしており、遮光対策もバッチリ。

小空間とは思えない音楽ライブ体験!

「音も映像も本当にすばらしい。よく観る布袋寅泰さんのライブも音に立体感が出てびっくりしました。4K映像もきれいで、持っているDVDソフトをブルーレイに買い替えたいくらいです。それに、息抜きできる自分だけの空間ができてよかった」と山本さん。
ホームシアターというと、広々とした空間を想像しがち。しかし、たとえ小空間でも、感動体験の質を高めることは可能なのです。

  • 音漏れ軽減のため、ドアは防音仕様にするだけでなく、二重にして開口部のケアを徹底しています。家族が過ごすリビングも専用室と同じ1階にあるそうですが、リビングに音が漏れることはないそうです。
  • 山本さんは布袋寅泰の大ファンで、布袋寅泰のライブブルーレイのほか、WOWOWで録画した音楽ライブを観ることが多いそうです。なお、取材時にもWOWOWで放映されていた桑田佳祐の「ひとり紅白歌合戦」をご覧になっていました。
  • インストールを手がけたアンティフォンの松居邦彦氏。ルームチューニング技術や、照明デザインの知識を活かした完成度の高いホームシアター物件をいくつも手がけるベテランインストーラーです。

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山本邸ホームシアター概要

ROOM DATA
●住宅形態:戸建/新築 ●家族構成:夫婦+子ども ●ホームシアターの広さ:約8畳 ●画面サイズ:100インチ ●サラウンド:5.1.4ch ●インストール内容:機器設置、システムプランニングなど

SYSTEM LIST
●プロジェクター:ソニー VPL-VW255 ●スクリーン:キクチ SE-100HDPG/K ●ブルーレイレコーダー:パナソニック DMR-BRW1000 ●AVアンプ:パイオニア SC-LX701 ●フロントスピーカー:KEF Q550 ●センタースピーカー:KEF Q650c ●リアスピーカー:KEF Q50a ●トップフロントスピーカー:KEF Q50a ●トップミドルスピーカー:KEF Ci130QR ●サブウーファー:KEF Kube8b ●AVラック:タオック MSR-3S-DG

INSTALL SHOP
ホームシアター石川 アンティフォン
〒921-8005
石川県金沢市間明町1-29
TEL:076-292-1475
営業時間:10:00〜19:00
定休日:火曜日、第2・第4水曜日
http://www.antiphon.co.jp/web/

施工
株式会社清水建装(ウールの家)
https://shimizu-kenso.jp/