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実例

  • 専用室シアターCASE5
    シンプルで都会的なデザインが際立つ!
    心置きなく大音量が楽しめる防音室設計

    取材・執筆 / 塚田真由子(ホームシアターファイルPLUS編集部)
    2020年3月4日更新

家族に気兼ねなく映画を観たい

部屋に一歩足を踏み入れると、ボー・コンセプトのソファやビスレーのデスクなど、シンプルで都会的なデザインの家具で彩られたホームシアターが目の前に現れました。
「リビングにもホームシアターを導入しているのですが、夜に映画を観ることが多いため、寝ている子どもに気を遣って映画を観る機会が減っていました。せっかくなら周りに気兼ねなく映画を観られる環境をつくりたかったのです」と施主のHさん。

  • ボー・コンセプトのソファなどでコーディネートされたモダンなホームシアター。下がり天井にはテープLEDを仕込み、ドラマチックな雰囲気を演出しています。

大音量を出せる環境づくり

そんなこだわりの住まいと調和するホームシアターを手がけたのはアバック新宿本店。総合プロデュースはCSCの諏訪勇治氏が担当しました。音と映像のコーディネートにとどまらず、防音設計、照明やホームオートメーション、さらに内装まで含めたプロデュースを行っています。なかでもHさんが突き詰めたのが、周りに気兼ねなく大音量を出せる環境づくりです。防音設計は、数多くの防音室の設計・施工を手がける関口彰洋氏が任に当たり、部屋のなかに部屋をつくるルーム・イン・ルーム構造を提案。その結果、120dBの音量を出しても、階下でもほとんど音が聴こえないほどの遮音性能を実現しました。

  • 視聴位置後方。天井にはエアコンが設置されていますが、吸い込み口から吹き出し口に至るまで消音ボックスなどで覆うことで、音漏れを防いでいます。また、天井には岩綿(ロックウール)などを板状に成形した吸音材「ソーラトン」を導入しています。
  • 沓摺の段差が少ないヤマハの防音ドアを採用。また、ドア枠部分はシール材で覆うことで徹底的に隙間をなくし、室内の気密性を高めています。

180インチのシネスコスクリーン

機器の組み合わせにもこだわりが満載です。観るのは大作映画がほとんどというHさんの視聴スタイルにあわせて、映画館と同じような体験を自宅でも味わえるようなプランを提案。
一番のこだわりは、180インチのシネスコサウンドスクリーン。レーザー光源とネイティブ4Kパネルを採用したソニーのプロジェクター「VPL-VW855」の高精細な映像を受け止めるべく、8K対応の幕面、イーストンの「E8K」を選んだのもポイントです。

  • 180インチのシネスコスクリーンは、サウンドスクリーンとして世界初となる8Kに対応したイーストンの「E8K」。幕面に使用する糸を細くしたことで、フォーカス感を向上。4Kプロジェクターの高精細な映像にもぴったりです。
  • プロジェクターはソニー「VPL-VW855」。4Kネイティブパネルとレーザー光源、フォーカス精度の高いARC-Fレンズを搭載している、ハイエンドモデルです。

ドルビーアトモス7.2.6chに対応

サラウンドはドルビーアトモス7.2.6chで、家庭で実現し得る限りのスペックだったと諏訪氏。スピーカーは大半がJBL PROFESSIONALで、劇場で使われているプロ仕様。全部で17台のスピーカーは、マランツのフラグシップとなる13.2ch対応AVプリアンプ「AV8805」と7chパワーアンプ「MM8077」2台を組み合わせて駆動しています。なお、17台のうち4台をサラウンドスピーカーに充て、2台1組でパラレル接続しています。

  • フロントセクションのスピーカーは、サウンドスクリーンの後ろに配置しています。フロントとセンタースピーカーはJBL PROFESSIONALの劇場仕様のスピーカー「4722N」、サブウーファーは「4641」を2台使用。映画館と同じスタイルで設置されています。
  • サラウンド/サラウンドバックスピーカーはJBL PROFESSIONALの「8320」を壁掛け。トップスピーカーはユニソニックの「AHT-650IW」6台を、遮音性能を損ねないよう左右の天井を下がり天井にして埋め込んでいます。
  • 視聴位置後方のクローゼットにマシンセクションをつくり、AVプリアンプ「AV8805」やパワーアンプ「MM8077」などのAV機器類を収納しています。

劇場の感動を家庭でも

「リビングのホームシアターでは大きな音を出せなくて中途半端感がありましたが、この専用室ではアクション映画の醍醐味である迫力の大音響を楽しめて、とてもスカッとしますね。『ダークナイト』を観ましたが、重低音がすごかったです。大音量を出しても、家族に文句をいわれたことはないですよ」とHさんも満足そう。
劇場だからこそ味わえる高揚感を家庭でも味わえるようになったHさん。こだわりを深めれば深めるほど、感動体験は倍増するのです。

  • 視聴位置後方にある窓には、遮光1級のカーテンを採用しています。
  • 直感的なタッチ操作でホームシアターをコントロールできるようにプログラミングしています。
  • 好きな映画はソフトを収集したいタイプだと語ってくれたHさん。『スター・ウォーズ』や『ワイルド・スピード』など、観てスカッとするアクション映画がお気に入りだそうです。
  • 写真左上からインストーラー諏訪勇治氏、営業 伊奈 浩氏、中段左から防音設計・施工管理 関口彰洋氏、プログラミング 栗原 淳氏、下段左から工事課 岩崎嘉之氏、工事課 大城浩也氏。

写真/広井一成

H邸ホームシアター概要

ROOM DATA
住宅形態●戸建/新築 家族構成●夫婦+子ども ホームシアターの広さ●約28畳 画面サイズ●シネスコ180インチ サラウンド●7.2.6ch インストール内容●機器設置、システムプランニング、防音、照明プランニング、かんたん操作 ほか

SYSTEM LIST
●プロジェクター:ソニー VPL-VW855 ●スクリーン:イーストン E8K-KP180(シネスコ) ●有機ELテレビ:LG 65インチ ●Ultra HDブルーレイプレーヤー:パナソニック DP-UB9000 ●Ultra HDブルーレイレコーダー:パナソニック DMR-SUZ2060 ●マルチチャンネルAVプリアンプ:マランツAV8805 ●7chパワーアンプ:マランツ MM8077 2台 ●フロントスピーカー:JBL PROFESSIONAL 4722N ●センタースピーカー:JBL PROFESSIONAL 4722N ●サラウンドスピーカー:JBL PROFESSIONAL 8320 4台 ●サラウンドバックスピーカー:JBL PROFESSIONAL 8320 2台 ●トップスピーカー:ユニソニック AHT-650IW 6台 ●サブウーファー:JBL PROFESSIONAL 4641 2台 ●メディアストリーミング端末:Apple Apple TV 4K ●調光装置:パナソニック リビングライコン ●ホームオートメーションシステム:CRESTRON CP3 ●防音ドア:ヤマハ 木製防音ドア ●調音材:吉野石膏 ソーラトン ほか

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