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レビュー

  • いまこそテレビでホームシアターを!
    サウンドバー大特集PART3
    10万円超(ハイグレードクラス)

    VGP 取材・執筆 / 海上 忍
    2020年2月19日更新

    • VGP審査員
      海上 忍

高音質なイマーシブサウンドが楽しめる“10万円超”

第3回「ハイグレードクラス」では、とことん音質にこだわる方にお薦めしたいサウンドバー、10万円超モデルを徹底レビュー。

10万円超モデルでは、驚くようなスピーカー構成を実現しているのはもちろん、音に包み込まれるような臨場感を堪能できる“イマーシブサウンド”に対応したモデルが揃っているのも特長です。ドルビーアトモスやDTS:Xといった、高さ方向の音場表現も体感できる3Dサラウンドの再生が可能です。

Ultra HDブルーレイの映画タイトルをはじめ、Netflixなどの配信サービスでもイマーシブサウンドで収録されたコンテンツが増えてきた今だからこそ、ドルビーアトモスやDTS:Xなどへの対応の有無は、製品選びの大きなポイントになります。また、ハイグレードクラスならではの高音質なスピーカーの搭載や、各社独自のノウハウが息づいた音場補正機能などが、イマーシブサウンドの再現性にも大きく反映されます。

各モデルの個性が色濃く、従来のサウンドバーでは味わえなかった高音質を体感できるハイグレードクラスをお楽しみください!

  • 従来の5.1chとは全く違うアプローチで、水平方向だけでなく、高さ方向の音の再現、半球状のサラウンドサウンドを実現する「ドルビーアトモス」や「DTS:X」に対応したサウンドバーが続々と誕生しています。Ultra HDブルーレイに収録された4K映画の音声のほとんどがこれらの方式で収録されており、シネフィルを自認するならば、対応モデルを選ぶべき。スピーカーの数や向きなどにも注目してみましょう。

PANASONIC「SC-HTB900」〜テクニクスらしさ全開

  • PANASONIC
    「SC-HTB900」
    ¥OPEN(実勢価格¥100,000前後)

ハイエンドオーディオでお馴染み、テクニクス独自のフルデジタルアンプ「JENO Engine」を採用。本体には65mmドライバー×6基と16mmトゥイーター2基を搭載し、ワイヤレスサブウーファーも同梱されています。ドルビーアトモスとDTS:X/Virtual:Xに対応、高さ方向の表現力も追求しています。映画『ダンケルク』の爆発音はやや大人しめの印象を受けましたが、『ボヘミアン・ラプソディ』ではフレディのピアノに凛とした雰囲気まで纏わせています。やはり音楽再生での高品位ぶりは特筆しています。Bluetoothもいいですが、Wi-Fi経由でNASのハイレゾ音源を再生して楽しみたい1台です。

  • 「SC-HTB900」の音質傾向
  • Wi-Fi ○
    Bluetooth ○
    HDMI ○
    音声操作 ○
    ドルビーアトモス ○
    DTS:X ○

SHARP「8A-C31AX1」〜8K放送22.2chに対応

  • SHARP
    「8A-C31AX1」
    ¥OPEN(実勢価格¥100,000前後

8Kテレビで先行するシャープならでは、8K放送の22.2マルチチャンネルに対応する唯一無二のサウンドバーです。3Dサラウンドに対応、天面左右のイネーブルドスピーカーで高さ方向を表現します。4Kテレビでも利用できますが、AQUOS 8Kテレビと接続すれば8K放送の音声を3.1.2ch相当にダウンミックスする機能を持っています。とくに8K相撲中継は圧巻なのでぜひ体験してほしいです。映画『ダンケルク』はイネーブルドスピーカーの効果か、街中の場面の臨場感がリアルで、『ボヘミアン・ラプソディ』ではスタジアムの熱狂をリアルに感じることができます。

  • 「8A-C31AX1」の音質傾向
  • Wi-Fi -
    Bluetooth ○
    HDMI ○
    音声操作 -
    ドルビーアトモス ○
    DTS:X -

SONY「HT-ST5000」〜12基のドライバーを独立駆動

  • SONY
    「HT-ST5000」
    ¥OPEN(実勢価格¥160,000前後)

ソニーのサウンドバー旗艦機。発売から約2年経過していますが、機能的には最新モデルと遜色ありません。独自のサラウンド技術「S-ForcePROフロントサラウンド」を採用するほか、ドルビーアトモスとDTS:Xに対応、左右両端に設けたイネーブルドスピーカーで3Dサラウンドも表現できます。計12基のスピーカーそれぞれを独立したデジタルアンプ「S-Master HX」で駆動します。正しく設定したときのサラウンド感は上々で、映画『ダンケルク』の空中戦の迫力たるや。音場に立体感もあります。値段なりの満足度が得られる1台です。

  • 「HT-ST5000」の音質傾向
  • Wi-Fi ○
    Bluetooth ○
    HDMI ○
    音声操作 -
    ドルビーアトモス ○
    DTS:X ○

YAMAHA「YSP-5600」〜音のビームを壁に反射させる

  • YAMAHA
    「YSP-5600」
    ¥OPEN(実勢価格¥175,000前後)

リアル3Dサラウンドを体験できる希少なサウンドバー。中央に32基・左右に6基の計44基のスピーカーが発する鋭い音のビームを壁に反射させて、最大7.1.2ch相当の音空間を創出します。ドルビーアトモスとDTS:Xに対応するほか、ネットワーク音楽再生機能「MusicCast」をサポート、ヤマハ独自の音場創生技術「シネマDSP」の3Dモードも楽しめます。映画『ダンケルク』冒頭のシーンでは背後から銃撃される感覚、音の移動感をリアルに味わえるし、ライブもスタジアムにいるかのよう。リアルなサラウンド表現にこだわるなら本機一択です。

  • 「YSP-5600」の音質傾向
  • Wi-Fi ○
    Bluetooth ○
    HDMI ○
    音声操作 -
    ドルビーアトモス ○
    DTS:X ○

SENNHEISER「AMBEO Soundbar」〜眼前に現れるリアルサウンド

  • SENNHEISER
    「AMBEO Soundbar」
    ¥OPEN(実勢価格¥ 310,000前後)

高級ヘッドホンでも知られる独ゼンハイザーが開発したサウンドバー。4インチのウーファー6基、1インチのトゥイーター5基、3.5インチのハイトスピーカーが2基の計13基という構成で、ドルビーアトモスとDTS:Xに対応。5.1.4chの3Dサラウンドを実現します。ネットワーク機能を活用すれば、Spotifyなどの音楽配信を楽しめるほか、NAS内の音源も再生可能でオーディオファンが熱望する機能もカバーしています。幅126cm・高さ12.5cmと大柄ですが、小型のサウンドバーでは出せない迫力の音が堪能できます。眼前の立体的な音場が現れる感覚は本モデルならではで、『ボヘミアン・ラプソディ』ではその特長が大いに発揮されます。音楽再生は緻密でレスポンスも迅速、ゼンハイザーファンも納得の完成度です。

  • 「AMBEO Soundbar」の音質傾向
  • Wi-Fi -
    Bluetooth ○
    HDMI ○
    音声操作 ○
    ドルビーアトモス ○
    DTS:X ○

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SPEC

PANASONIC「SC-HTB900
<総合>●スピーカー構造:3.1ch <サウンドバー>●ユニット構成:16mmトゥイーター×2、65mmウーファー×4、65mmフルレンジ×2 ●実用最大出力:255W ●接続端子:HDMI入力×2、HDMI出力×1(ARC)、光デジタル音声入力×1 ●外形寸法:1050W×78H×129Dmm ●質量:約6.0kg <サブウーファー>●ユニット構成:160mmウーファー×1 ●実用最大出力:250W ●外形寸法:180W×408H×306Dmm ●質量:約5.4kg

SHARP「8A-C31AX1
<総合>●スピーカー構造:3.1.2ch <サウンドバー>●ユニット構成:20mmトゥイーター×3、40mm×70mmウーファー×6、57mmフルレンジ×2 ●実用最大出力:アンプ合計250W ●接続端子:HDMI入力×1、HDMI出力×1(ARC)、光デジタル音声入力×1、アナログ音声入力×1 ●外形寸法:1200W×84.5H×140Dmm ●質量:約5.0kg <サブウーファー>●ユニット構成:160mmウーファー×1 ● 実用最大出力:200W ●外形寸法:261W×337H×261Dmm ●質量:約7.2kg

SONY「HT-ST5000
<総合>●スピーカー構造:7.1.2ch <サウンドバー>●ユニット構成:14mmトゥイーター×3、65mmウーファー×3、65mmフルレンジ×6 ●実用最大出力:600W ●接続端子:HDMI入力×3、HDMI出力×1(ARC/eARC)、光デジタル音声入力×1、アナログ音声入力×1 ●外形寸法:1180W×80H×145Dmm ●質量:8.8kg <サブウーファー>●ユニット構成:180mm/200mm×300mm ●実用最大出力:200W ●外形寸法:248W×403H×426Dmm ●質量:14.5kg

YAMAHA「YSP-5600
<サウンドバー>●スピーカー構造:7.1.2ch ●ユニット構成:28mm垂直アレイスピーカー×12、40mm水平アレイスピーカー×32、110mmウーファー×2 ●実用最大出力:128W ●接続端子:HDMI入力×4、HDMI出力×1(ARC)、光デジタル音声入力×2、同軸デジタル音声入力×1、アナログ音声入力×1 ●外形寸法:1100W×216H×122Dmm ●質量:11.7kg

SENNHEISER「AMBEO Soundbar
<サウンドバー>●スピーカー構造:5.1.4ch
●ユニット構成:フルレンジ×2、トゥイーター×5、ウーファー×6 ●実用最大出力:500W
●接続端子:HDMI入力×3,HDMI出力×1(ARC)、オプティカル入力×1、アナログ音声入力×1、USB入力×1、イーサネットポート×1、サブウーファープリアウト×1、マイク入力×1
Media (UPnP) ●外形寸法:1265mmW×135mmH×171 Dmm ●質量:18.5kg