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レビュー

  • いまこそテレビでホームシアターを!
    サウンドバー大特集PART1
    「5万円未満(スタンダードクラス)」

    取材・執筆 / 海上 忍
    2020年2月5日更新

    • VGP審査員
      海上 忍

サウンドバーは、「テレビでホームシアター」の最短経路

連載企画「テレビでホームシアターを!」、今回のテーマは「サウンドバー」です。

スリムなワンボディに、複数のスピーカーとアンプ、プロセッサーなどを内蔵することでサラウンドを実現するサウンドバーは、テレビでホームシアターを実現するための最短経路です。

新4K衛星放送がスタートし、大型スポーツイベントも間近とあって、大画面テレビを購入される方も少なくないはず。そんななか、映画やスポーツ、音楽の臨場感がグッと高めてくれるアイテムとしてサウンドバーの注目が高まっています。

どんどん薄型化するテレビは、どうしても音質にかけられる容積やパワーが限られがちです。そんな大画面テレビの音を補強・補完するためのアイテムとして、さまざまな個性を持ったサウンドバーが店頭に並んでいます。でも、どれが本当にあなたにぴったりのアイテムなのでしょうか?

今回の特集では、18本のサウンドバーを横並びの環境でテスト、「5万円未満(スタンダードクラス)」、「10万円未満(ミドルクラス)」、「10万円超(ハイグレードクラス)」の3つの価格で分けて、一斉レビューを行いました。

テストは音元出版の試聴室でをおこないました。レビュワーはVGP審査員も務める、海上忍先生。映画は『ダンケルク』の戦闘機が飛来するシーン、ライブは『ボヘミアン・ラプソディー』の演奏シーン、音楽は宇多田ヒカル『道』を使用しました。

テレビでホームシアターを実現するための最短経路「サウンドバー」。それぞれのアイテムのユニークな個性を、この特集から感じていただければ幸いです。

  • ひとくちにサウンドバーといっても、さまざまな種類があります。たとえばネット通販で人気、写真のTaoTronics「TT-SK018」などは、USBバスパワー駆動でPCに最適化された仕様。手軽でお求めやすく、デスクトップならこれもお薦めですが、大画面テレビと組み合わせて広いリビング空間で鳴らすにはやや役不足。オーディオブランドのハイパワーなサウンドバーを選ぶべきです。

音質も機能も充実の“5万円未満” 全8モデルをレビュー!

初回となるPART1「5万円未満(スタンダードクラス)」では、音質と機能が格段に進化し、モデル数も充実している“5万円未満”の価格帯から全8モデルを徹底レビューしました。

使い勝手を格段に高めてくれるBluetooth接続の機能が、ほぼ全てのモデルに標準的に搭載されています。スマホの音楽も手軽に楽しめるため、サウンドバーを映像の臨場感を高めるアイテムとしてだけでなく、普段使いのワイヤレススピーカーとしても活用できます。また、テレビのスタンドが低くなってきたトレンドにあわせて、より薄くコンパクトな形状のアイテムが増えていて、設置性の進化にも注目です。

  • 現行モデルのほとんどが、テレビだけでなく、スマホとBluetooth接続で、音楽を聴くことができる機能が標準装備されています。だから映像用のアイテムとしてだけでなく、リビングのスピーカーという視点で選ぶことも重要です。

YAMAHA「YAS-109」〜包み込むようなサラウンド

  • YAMAHA
    「YAS-109」
    ¥OPEN(実勢価格¥27,000前後)

ベストセラーとなっている、コスパ抜群のサウンドバー。奥行きこそ場所をとるものの、高さ方向は約53mmとスリムで、壁掛けも可能です。有線・無線LANを搭載しており、Amazon Alexaによる音声操作、Spotifyなど音楽ストリーミングにも対応します。音響面ではサブウーファーを2基内蔵、ワンボディ構成ながら低音再生も狙います。DTS Virtual:Xに対応し、前後左右に加えて高さ方向の音も再現します。クアルコム最新DSPを活用した5つのサウンドモードを搭載したのもトピック。映画『ダンケルク』の敵機が飛来するシーンなど、視聴者を包み込む3Dサラウンドの臨場感は独特の世界を感じることができます。

  • 「YAS-109」の音質傾向
  • Wi-Fi ○
    Bluetooth ○
    HDMI ○
    音声操作 ○
    ドルビーアトモス -
    DTS Virtual:X ○

BOSE「Bose Solo 5 TV sound system」〜Bose入門に最適なスピーカー

  • BOSE
    「Bose Solo 5 TV sound system」
    ¥30,000(税抜)

発売から3年が経過した現在も売れ続ける定番。幅54.8cmに高さ8.6cmというサイズは40インチ台のテレビに好適でしょう。スマホとBluetoothで接続、テレビとは光デジタル音声ケーブルで接続すればOKという手軽さも人気の理由です。3Dサラウンドには対応しませんが、ボーズの独自技術「TrueSpace Signal Processing」により広大な音場空間を創出します。映画『ダンケルク』を再生してみると、まごうことなきBoseサウンド。濃密で低域に量感があり、爆発音は腹にズンと響きます。セリフも聞き取りやすくバランスが良い、「マイ・ファースト・Bose」としても格好の製品です。

  • 「Bose Solo 5 TV sound system」の音質傾向
  • Wi-Fi -
    Bluetooth ○
    HDMI -
    音声操作 -
    ドルビーアトモス -
    DTS Virtual:X -

DENON「DHT-S316」〜スリムでも圧倒的な重低音!

  • DENON
    「DHT-S316」
    ¥32,800(税抜)

お手頃価格ながら別筐体のサブウーファーを標準装備。幅90cmとワイドだが高さはわずか5.4cm、台座が低いテレビでも無理なく利用できます。ARC対応のHDMIポートを1基備え、テレビとの連携も申し分ありません。対応フォーマットはドルビーデジタルとDTS、ムービーやミュージックなどのモードも搭載。「ダイアログ・エンハンサー」によって、人の声も聞き取りやすいです。『ダンケルク』の爆撃シーンも腹に響くような重低音、す。『ボヘミアン・ラプソディ』のLive Acidのシーンでは、冒頭の地鳴りのような歓声に圧倒されます。映画を大迫力でとことん楽しみたい方に、強くお薦めしたいモデルです。

  • 「DHT-S316」の音質傾向
  • Wi-Fi -
    Bluetooth ○
    HDMI ○
    音声操作 -
    ドルビーアトモス -
    DTS Virtual:X -

JBL「JBL LINKBAR」〜Android TVでネットと繋がる

  • JBL
    「JBL LINKBAR」
    ¥OPEN(直販サイト価格¥39,880)

とにかく新機軸が目を引きます。Android TV OSを内蔵、有線/無線LANにも対応するのでNetflixなどストリーミングサービスの画と音どちらもこれ1台で賄うことができます。Googleアシスタントにも対応、音声で指示できるのもポイントです。3系統用意されたHDMIは4K入力対応しており、HDMI出力(ARC)にも対応します。映画『ダンケルク』の爆撃シーンには音場の広がりがほしくなりますが、『ボヘミアン・ラプソディ』のライブシーンなどは違和感なく楽しめました。Bluetooth接続で聴いた音楽も軽快で、オールマイティに使えそうです。

  • 「JBL LINKBAR」の音質傾向
  • Wi-Fi ○
    Bluetooth ○
    HDMI ○
    音声操作 ○
    ドルビーアトモス -
    DTS Virtual:X -

SONY「HT-X8500」〜最先端かつ高音質で推せる!

  • SONY
    「HT-X8500」
    ¥OPEN(実勢価格¥40,000前後)

シンプルなワンボディながら、小口径サブウーファー2基を中央に配置した「デュアルサブウーファー」で迫力のサウンドを生み出します。HDMIは「eARC」に対応、従来のARCでは伝送できないドルビーアトモスやDTS:Xを扱えるほか、上位モデル「HT-Z9F」から継承するサラウンドエンジンの採用で、高さ方向の音場も創出します。映画『ダンケルク』の爆撃シーンでは、細身のボディからは想像できない図太い音を実感。音の高さの違いが表現されるため、出演者のセリフもセンターから違和感なく聴けます。最先端かつ設置性に優れたサウンドバーを狙うなら、有力な選択肢となるでしょう。

  • 「HT-X8500」の音質傾向
  • Wi-Fi -
    Bluetooth ○
    HDMI ○
    音声操作 -
    ドルビーアトモス ○
    DTS:X ○

YAMAHA「YAS-209」〜サブウーファーが効果覿面

  • YAMAHA
    「YAS-209」
    ¥OPEN(実勢価格¥40,000前後)

迫力の重低音再生を実現するワイヤレスサブウーファーを標準装備したモデル。Amazon Alexaによる音声操作、DTS Virtual:Xによる3Dサラウンド、重低音を増強する「バスエクステンション」機能、声を聴き取りやすくする「クリアボイス」、ファブリックで覆ったインテリアに馴染みやすいデザインなどの基本性能はYAS-109と共通です。映画『ボヘミアン・ラプソディ』では、臨場感・ワイド感とも二重丸。存在を主張し過ぎないサブウーファーが良いです。3Dサラウンドらしく、Live Aidのシーンでは観客の声援などスタジアムの雰囲気をリアルに感じ取れた。完成度の高い1台です。

  • 「YAS-209」の音質傾向
  • Wi-Fi ○
    Bluetooth ○
    HDMI ○
    音声操作 ○
    ドルビーアトモス -
    DTS Virtual:X ○

PANASONIC「SC-HTB01」〜サイズを超える迫真の音

  • PANASONIC
    「SC-HTB01」
    ¥OPEN(実勢価格¥45,000前後)

横幅わずか43cm。特集で取り上げた製品のなかで最も設置性に優れた小型サイズながら、音響面でも抜かりはありません。上下対向80mmパッシブラジエーターを加えた2.1ch構成で低音再生を重視。サラウンド再生はドルビーアトモスやDTS:X/DTS Virtual:Xに対応します。ドルビーアトモスで視聴した『ボヘミアン・ラプソディ』でも、小柄な筐体ながら、高さ方向の再現力もしっかり感じさせてくれました。スクウェア・エニックスとの共同開発による3つのゲーム用サウンドモードも搭載しており、ゲーム好きにもお薦めできる。サイズからは想像できない重低音、音場の広さと立体感に驚かされるサウンドバー。

  • 「SC-HTB01」の音質傾向
  • Wi-Fi -
    Bluetooth ○
    HDMI ○
    音声操作 -
    ドルビーアトモス ○
    DTS:X ○

SONOS「Sonos Beam」〜これは絶対に見逃すべからず!

  • SONOS
    「Sonos Beam」
    ¥46,800(税抜)

全米を席巻するSonosのサウンドバー。一見すると”普通”ですが、フルレンジウーファー4基とトゥイーター1基を5つのデジタルアンプで駆動する独特な構成を持ちます。ホームネットワークに繋げばAmazon Alexaの音声操作を利用でき、AirPlay 2で音楽再生も可能です。さらにスマホアプリで音場補正ができたり、同社製ワイヤレススピーカーを組み合わせて、リアルサラウンド環境を構築できたり、ほかにない機能やアイデアが満載。音質面も秀逸で、映画『ダンケルク』では飛来する敵機の方向までわかるほど。『ボヘミアン・ラプソディ』も観客席にいるような臨場感が味わえる、トレンドを先取りしたスマートな1台。

  • 「Sonos Beam」の音質傾向
  • Wi-Fi ○
    Bluetooth ○
    HDMI ○
    音声操作 ○
    ドルビーアトモス -
    DTS Virtual:X -

SPEC

YAMAHA「YAS-109
<サウンドバー>●スピーカー構造:2.1ch(内蔵サブウーファー) ●ユニット構成:25mmトゥイーター×2、55mmウーファー×2、75mmサブウーファー×2 ●実用最大出力:120W ●接続端子:HDMI入力×1、HDMI
出×1(ARC)、光デジタル音声入力×1 ●外形寸法:890W×53H×131Dmm ●質量:3.4kg

BOSE「Bose Solo 5 TV sound system
<サウンドバー>●スピーカー構造:2ch ●ユニット構成:ウーファー×2 ●実用最大出力:非公開 ●接続端子:光デジタル音声入力×1、同軸デジタル音声入力×1、アナログ音声入力×1 ●外形寸法:548W×70H×86Dmm ●質量:1.69kg

DENON「DHT-S316
<総合>●スピーカー構造:2.1ch
<サウンドバー>●ユニット構成:非公開 ●接続端子:HDMI入力×1、HDMI出力×1(ARC/CEC 対応)、光デジタル音声入力×1、アナログ音声入力×1 ●外形寸法:900W×54H×83Dmm ●質量:1.8 kg
<サブウーファー>●ユニット構成: ●実用最大出力:40 W ●外形寸法:171W×342H×318Dmm ●質量:5.2 kg

JBL「JBL LINKBAR
<サウンドバー>●スピーカー構造:2ch ●ユニット構成:20mmトゥイーター×2、80mm×44mmウーファー×4 ●実用最大出力:100W ●接続端子:HDMI入力×3、HDMI出力×1(ARC)、光デジタル音声入力×1、アナログ音声入力×1 ●外形寸法:1020W×60H×93Dmm ●質量:2.5kg 

SONY「HT-X8500
<サウンドバー>●スピーカー構造:2.1ch(内蔵サブウーファー) ●ユニット構成:52mm×90mmフルレンジ×2、52mm×90mmサブウーファー×2 ●実用最大出力:160W ●接続端子:HDMI入力×1、HDMI出力×1(ARC/eARC)、光デジタル音声入力×1 ●外形寸法:890W×64H×96Dmm ●質量:3.1kg

YAMAHA「YAS-209
<総合>●スピーカー構造:2.1ch<サウンドバー>●ユニット構成:46mmフルレンジ×4、25mmトゥイーター×2 ●実用最大出力:100W ●接続端子:HDMI入力×1、HDMI出力×1(ARC)、光デジタル音声入
力×1 ●外形寸法:930W×62H×109Dmm ●質量:2.7kg <サブウーファー>●ユニット構成:160mmウーファー×1 ●実用最大出力:100W ●外形寸法:191W×420H×406Dmm ●質量:7.9kg

PANASONIC「SC-HTB01
<サウンドバー>●スピーカー構造:2.1ch(内蔵サブウーファー) ●ユニット構成:40mmフルレンジ×2、14mmトゥイーター×2、80mmサブウーファー、80mmパッシブラジエーター×2 ●実用最大出力:80W ●接続端子:HDMI入力×1、HDMI出力×1(ARC)、光デジタル音声入力×1 ●外形寸法:430W×52H×130Dmm ●質量:約1.8kg

SONOS「Sonos Beam
<サウンドバー>●スピーカー構造:非公開 ●ユニット構成:トゥイーター×1、フルレンジウーファー×4、パッシブラジエーター×3 ●実用最大出力:非公開 ●接続端子:HDMI×1(ARC) ●外形寸法:651W×68.5H×100Dmm ●質量:2.8kg