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実例

  • リビングシアターCASE34
    インテリアマッチが抜群のホワイトシアター
    造作家具から機材のサイズまで絶妙にまとめあげる

    取材・執筆 / 竹内純(ホームシアターファイルPLUS編集部)
    2022年8月3日更新

オールホワイトのシアタールームに

映画好きのご主人が大学時代からの念願だったホームシアター。家の新築が決まると「いよいよ夢が実現できる」と設計段階からホームシアターづくりに着手しました。結婚前には一緒に映画館へ行ったり、家で映画を観たりしていた奥様からも「家に映画館のような環境をリアルに体験できるのならとてもうれしい」と賛同を得られました。

ただ一つ、奥様から提示された条件が「インテリアの一部としてきれいに収まること」。そこで、ホワイトに統一されたリビングルームへ導入されたシステムは、スピーカーやプロジェクターなどの目に入る機器、造作家具、プロジェクターの取り付け金具に至るまで可能な限りホワイトを選択。リビングルームに見事に溶け込む、オールホワイトの素晴らしいシアタールームが完成しました。

  • リビングのインテリアとも見事にマッチした、ホワイトで統一されたリビングシアター。違和感もまったくなく、リビングの光景に溶け込んでいます。
  • 電動120インチスクリーンとパナソニックの有機ELテレビ「HZ2000」シリーズの65インチを壁掛けにした2WAYシアター。ご主人が好きなゲームはテレビで楽しんでいます。
  • ホワイトシアターを実現した造作ラックにサブウーファーやセンタースピーカーもキレイに収納しています。

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間取りに最適な機材のサイズを見極める

絶妙なプロの技でリビングシアターをまとめあげるのが、アバック・関口氏の設計による造作家具。部屋の間取りはすでに決まっていたため、設置する機材やメインスピーカーのサイズに合わせてサイズをギリギリまで調整しました。奥様が抱いていたイメージにあわせて、インテリアと調和するデザインや色、材質を決定。「大満足」の出来栄えだといいます。ケーブルもきれいに隠蔽し、ワンちゃんがかじらない配慮も施されています。

映画とともにご主人が大のお気に入りのコンテンツが「F1」。「普通のテレビだとひとつひとつの画面が小さく味気なくなります」と指摘する4分割映像も、「120インチのスクリーンなら、それぞれが60インチの大画面になります!」と圧倒的なスケールで臨場感豊かに戦況が伝わってくるのだそうです。

  • プロジェクターはソニー「VPL-VW255」のホワイトモデル。取り付け金具もホワイトに統一されている。
  • メインスピーカーはB&W「603S2 Anniversary Edition」。アバック栗原氏が提案したホワイトカラーをラインアップするお薦めのスピーカーのなかからご夫妻が選択した。
  • トップミドルスピーカーとリアスピーカーはB&W「CCM362」を天井埋め込みに。「ゲームをしていると、これまで聴こえなかったリアの音が聴こえてくる」と新たな発見に驚きも。
  • センタースピーカーはB&W「HTM6S2 Anniversary Edition」。造作ラック内に収められている。
  • サブウーファーはB&W「ASW610」。リビングのデザインの統一感を乱さないように、デノンのAVアンプ「AVR-X4700H」、ソニー「プレイステーション5」とともにこれも造作ラック内へ。

ご夫婦では昔一緒に見た『T2』『スピード』などの大好きな映画を、大画面のホームシアターシステムで見直しています。「感動を再現できるのがうれしいですね。何より迫力が違います。ですから、ホラーは怖くてまだ観られなくて…」と奥様。

コロナ禍のステイホームで外出が制限され、「家の中で目や耳で楽しめることが日常には必須になっています。ホームシアターは音楽とともに、そうしたことを身近に感じることができる貴重なツール」とご夫婦揃って有難みを実感します。

5月に出産されるまで、ホームシアターを楽しむ時間もなかった奥様も今では子育ての最中の夜の楽しみに。「将来、こどもが大きくなったら家族で楽しめます」と思いを巡らせています。

  • ホームシアター構築に向け、「まずはプロジェクターだ」と欲しいモデルをYouTubeで検索したご主人。そこで出会ったのが、特徴はもちろん、取り付け方から視聴距離まで詳しく解説していたアバックのチャンネル。一番近い新宿本店に早速足を運んだという。
  • 壁面は「表情が違う」とご主人お気に入りの天然石。テレビは壁掛けで設置されており、金具の取り付け部は石を外してある。
  • スクリーンは取り付けの細部に工夫を凝らすことで、当初の想定を上回る120インチの導入を実現した。スクリーン下にピッタリと収まる造作ラックは、実は搬入にもギリギリのサイズという絶妙な設計だ。
  • インストールを手がけたアバック新宿本店の左からインストーラーの栗原淳氏、営業担当の松本弘典氏、家具担当建築音響課の関口彰洋氏。

写真/広井一成

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H邸ホームシアター概要

ROOM DATA
●住宅形態:戸建/新築 ●家族構成:夫婦+子ども1人 ●ホームシアターの広さ:約12.5畳 ●画面サイズ:120インチ+65インチ ●サラウンド:5.1.2ch ●インストール内容:機器設置、システムプラニング、造作家具設計 ほか

SYSTEM LIST
●プロジェクター:ソニー VPL-VW255 ●スクリーン:キクチ SE-120HDWA ●有機ELテレビ:パナソニック TH-65HZ2000 ●Ultra HDブルーレイレコーダー:パナソニック DMR-4CW200 ●AVアンプ:デノン AVR-X4700H ●フロントスピーカー:B&W 603S2 Anniversary Edition ●センタースピーカー:B&W HTM6S2 Anniversary Edition ●リアスピーカー:B&W CCM362 ●トップミドルスピーカー:B&W CCM362 ●サブウーファー:B&W ASW610 ●天吊り金具:キクチ SPCM-W180 ●金具オプション:キクチ SPCMW-VPLVW255 ●壁掛け金具:SANUS LL22-B1

INSTALL SHOP
アバック新宿本店
〒9160-0023
東京都新宿区西新宿7-5-9ファーストリアルタワー新宿3F
TEL:03-5937-3150
営業時間 11:00~19:00(ご来店予約制)
定休日:火曜日、水曜日
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