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実例

  • リビングシアターCASE33
    セカンドハウスを劇的にリノベーション
    8K プロジェクターと150 インチ・スクリーンを組み合わせる

    取材・執筆 / 塚田真由子(ホームシアターファイルPLUS編集部)
    2022年7月25日更新

設計段階からデザインを練り上げる

しっとりとした風情をたたえるSさんのセカンドハウス。窓からは、季節ごとに何かしらの花で彩られた植栽がピクチャーウィンドウのように楽しめます。そこに圧倒的な感動体験をもたらすホームシアターがあります。

以前からオーディオを楽しんでいたというSさんは、セカンドハウスのリノベーションに当たり、ホームシアターの導入を決意し、ホームシアターのAURAS東京に足を運びました。「リビングシアターとはいえ、セカンドハウスで過ごすのはほとんど私だけなので、動線を気にせず、できるだけクオリティの高いホームシアターをつくってほしいと依頼しました」とSさんは夢を託しました。

  • 新築のような完成度ですが、壁を取り払うなどリノベーションをしてできあがった空間です。設計段階から設計士とともにデザインを練り上げたとのこと。
  • 家庭用プロジェクターとして初の8KモデルであるJVC「DLA-V9R」を天吊り設置しています。カーテンボックスと一体になった壁をくり抜くことで、プロジェクターの圧迫感を軽減しています。

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直結駆動とバイアンプ接続でこだわる

その想いを受けたインストーラーの阿南氏は、木材がふんだんに使われた内装と調和しつつ、映画館を超えるようなクオリティの機器をセレクトしました。150インチの特大スクリーンに映像を投写するのは、JVCの8Kプロジェクター「DLA-V9R」。

そして音響面のこだわりも凄いです。フロントスピーカーは英国LINN「MAJIK 140 SE」。LINNのパワーアンプによりユニットの直結駆動を行い、バイアンプ接続することで、高音質を余すことなく引き出しています。また、サラウンド、サラウンドバックスピーカーにもLINNのブックシェルフ型「MAJIK 109」を組み合わせ、専用室のようなシステムに。トップスピーカーを4本合わせ、7.1.4のドルビーアトモス再生を実現しています。

  • フロントスピーカーにはLINN「MAJIK 140 SE」をチョイス。やや明るい木色の床や天井に合わせ、ウォールナットを選びました。 5chパワーアンプ「MAJIK 5100」の4chを使い、フロントスピーカーをバイアンプ駆動しています。
  • サラウンド、サラウンドバック用にLINNのブックシェルフスピーカー「MAJIK 109」をスタンド設置しています。スピーカーターミナルの位置も事前に計画していたからこそ、ケーブルも極力見えずにすっきり。
  • トップスピーカーにはLINNの埋め込みタイプ「CUSTOM 2K 104C」をチョイス。グリルを黒に塗装し、内装にマッチさせています。
  • 7.1.4chを実現するAVアンプにはデノンの110周年記念モデル「AVC-A110」をチョイス。パワーアンプ「MAJIK 5100」などとともに、QUADRASPIREのAVラックに収めています。
  • リビングの隣ではソニーの有機ELテレビ「KJ-65A9G」とヤマハのサウンドバーによるテレビシアターも楽しめるようになっています。
  • カリモクdomaniの「Morganton」シリーズなどの家具で統一された上品なリビング。視聴位置後方にはダイニングキッチンがあります。

オートメーションで機器もカーテンも制御

さて、S邸の素晴らしさはこれだけには止まりません。クレストロンによるホームオートメーションシステムも導入されており、iPadminiの画面をタッチするだけで、AV機器だけでなく、照明やカーテンも制御できるようになっています。

音や映像のクオリティも、使い勝手も完璧な仕上がりです。だから、使用頻度は高く、週3日はスクリーンを下ろしているといいます。「ホームシアターを観るためにいろいろな機器のリモコンを操作しないといけないと思うと面倒だけど、これなら簡単だから使用頻度は高いですよ。音も映像も満足ですね。サカナクションのライヴ・ブルーレイを娘と観たのですが、娘も実際のライヴみたいだと驚いていました」とSさん。

臨場感あふれる映像とサウンド、スマートな操作性、そして秀逸なシーンチェンジ。日常と非日常がたおやかに交錯するS邸は、心安らぐひとときを過ごせる極上の空間です。

  • iPad miniの画面をタッチするだけで、ホームシアター機器のほか、電動カーテン、照明などを連動操作することができます。
  • スクリーンを上げると、樹齢百年を超える古木をはじめとする高中低のさまざまな木と下草が植えられ、目を楽しませてくれます。
  • スクリーンはキクチ「Dressty 4K」。熟練の職人が一枚一枚丁寧に手塗りで仕上げています。150インチというサイズは、投写距離はもちろん、下ろした時にサブウーファーにかからないようにシミュレーションした上で選びました。
  • リビング左右、ダイニングとの間仕切りにある遮光カーテンを閉めると、開放的なリビングがたちまち専用室に!
  • 視聴位置左側の窓をはじめ計3箇所にタチカワブラインドの電動カーテンレールを採用しています。
  • スクリーンはバーチカルブラインド用のカーテンボックスに収め、ケースが目立たないようにしています。
  • Sさんのお気に入り映画は『スター・ウォーズ』シリーズ。ドルビーアトモスで収録されたサカナクションのライヴ・ブルーレイもご覧になるそうです。
  • インストールを手がけたホームシアターのAURAS東京の阿南幸治氏。

写真/水谷綾子

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S邸ホームシアター概要

ROOM DATA
●住宅形態:セカンドハウス/リフォーム ●家族構成:夫婦+子ども ●ホームシアターの広さ:約25畳 ●画面サイズ:150インチ ●サラウンド:7.1.4ch ●インストール内容:機器設置、システムプランニング、かんたん操作 ほか

SYSTEM LIST
●プロジェクター:JVC DLA-V9R ●スクリーン:キクチ LEG-150HDDM/W ●Ultra HDブルーレーレコーダー:ソニー BDZ-FBT4000 ●AVアンプ:デノン AVC-A110 ●5chパワーアンプ:LINN MAJIK 5100 ●フロントスピーカー:LINN MAJIK 140 SE ●センタースピーカー:LINN MAJIK 112 ●サラウンドスピーカー:LINN MAJIK 109 ●サラウンドバックスピーカー:LINN MAJIK 109 ●トップミドル&リアスピーカー:LINN CUSTOM 2K 104C ●サブウーファー:KEF KF92 Subwoofer ●ホームオートメーションシステム:CRESTRON CP3 ほか

INSTALL SHOP
ホームシアターのAURAS東京
〒151-0053
東京都渋谷区代々木2-11-17ラウンドクロス新宿6F 柏木工東京ショールーム内
TEL:03-3582-6633
営業時間 10:00~18:00
(完全予約制/当日受付は15:00まで)
定休日:水曜日
http://auras-inc.co.jp