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レビュー

  • SONY「PlayStation 5」 PlayStation 5をホームシアターで使い倒す!
    魅力溢れる”メディアプレーヤー”
    4K Ultra HDブルーレイも動画配信サービスも楽しめる!

    取材・執筆 / 伊尾喜 大祐
    2021年4月23日更新

“プレーヤー”としても際立つ存在感を放ち続ける

実に7年ぶりの新モデルとなる「PlayStation 5」(以下、PS5)。4K Ultra HDブルーレイ(以下、UHD BD)対応のディスクドライブを搭載した“通常モデル”と、光学ドライブ非搭載の“デジタルエディション”がリリースされ、発売から三カ月経っても品薄状態が続いています。思えばPSシリーズはゲーム機としてだけでなく、“プレーヤー”としての性能も群を抜く存在であり続けてきました。

  • SONY
    PlayStation 5
    通常モデル→¥OPEN(実勢価格¥54,978前後)
    デジタルエディション→¥OPEN(実勢価格¥43,978前後)

PS2は世界で最も売れたDVDプレーヤーであり、PS3はその優れたHDアップコンバート性能で、現在もディスク制作現場で使用され続けているほど。もちろんPS5も8K(アップデート後)や4K/120㎐、HDRなどの最先端フォーマット、動画配信サービスへの対応など、メディアプレーヤーとして圧倒的な性能を誇る。今回はその使用感とクオリティについて検証していきます。
実物と対面すると、PS4よりふた回りほど大きなサイズに驚きます。GUIの「メディア」を選ぶとダウンロードした動画配信サービスアプリに即座にアクセスでき、設定メニューでは「解像度」「HDR」「Deep Color出力」などの項目調整により、4K/HDR出力が可能です。
ドルビーアトモス音声は現時点ではディスク再生時のみ可能ですが、その場合はディスクを再生した後、設定で音声フォーマットの出力を「ビットストリーム」にする必要があります。

  • 通常モデルに採用されているディスクドライブは、4K Ultra HDブルーレイの再生にも対応。ディスクの回転音が少々するが、読み込み速度は入門クラスのUHD BDプレーヤーよりも早くスムーズです。
  • HDMI端子は、HDMI2.1規格に採用されている高画質フォーマットの4K/120HzやHDRに対応し、さらに今度のアップデートにおいて8K出力にも対応予定。電源はメガネ型の着脱式対応を採用しています。

画質はゲーム機の域を超越しDVD資産も甦らせる

それではUHD BD『ラ・ラ・ランド』でクオリティをチェック。CH1、ハイウェイでのミュージカル場面はダンサーたちのカラフルな衣装にもう少し華やかさが欲しいですが、4Kの精細感とHDRのハイコントラストはしっかりと表現。CH5はフィルムグレインの存在感が強い上、黄昏時の階調表現が難しいですが、かなり健闘している印象です。音質はやや線が細いもののアトモスらしい包囲感を着実に再現。『ボヘミアン・ラプソディ』CH22、ライブ・エイドのシーンは、クイーンの演奏はもちろん、観客の歓声や拍手の粒立ちが克明です。

さらに驚いたことがひとつ。たまたま視聴室で故・貝山知弘氏の監修の下で僕がプロデュースしたDVD『南極物語』を発見。これを再生するなり、DVDとは思えぬ精細感に思わず息を飲みました。樺太犬の豊かな毛並み、雪片の柔らかさ、太陽に輝く氷原…PS5は、DVD化の際に使用したHDマスターの映像情報を見事に発掘していたのです。最先端のメディアプレーヤーとしての実力はもちろん、使用されたマスターのクオリティによるがDVD資産を甦らせる再生機として僕はPS5を導入する決意を固めた次第です。

<PlayStation 5 Menu>

  • トップメニューで「メディア」を選択するとPlay Station 5にダウンロードした動画配信サービスを楽しむことができます。Netflix、Amazonプライム・ビデオ、Apple TVなど、各サービスにカーソルを合わせればお薦めタイトルが表示されます。
  • メニューの「スクリーンとビデオ」で「映像出力」を選択すると、4KやHDRなどの高画質フォーマットに関連する項目が表示されます。「解像度」は「自動」を選択し、4K対応のテレビなどと接続すれば、オートで4K出力を行ってくれます。
  • 「HDR」の項目も「自動」を選択しておけば、4K解像度の出力と同じくHDR対応テレビと組み合わせればオートでHDRを出力してくれます。4K Ultra HDブルーレイや動画配信サービスで4K/HDR出力できるよう、必ず確認しておきたい項目です。
  • ゲームプレイで4K/120Hz出力を行いたい場合は、「セーブデータとゲーム/アプリ設定」の「ゲームプリセット」内、「パフォーマンス優先と画質優先」の項目を「パフォーマンス優先」に設定しておくことで、ハイフレームレート出力が可能です。
  • ゲームプレイ時にHDR出力を行う際は、ゲーム側のメニュー画面を開いてHDRの項目があれば「オン」に設定。また、映像・音声に関連する「オーディオモード」や「グラフィックモード」も合わせてチェックしておきたいです。
  • 4K Ultra HDブルーレイやBDのドルビーアトモス音声を出力したい時、PlayStation 5側の「音声フォーマット(優先)」の項目を確認し、さらにソフトを再生した後、ソフト側のメニューにある「音声フォーマット」を「ビットストリーム」に変更しておきましょう。

SPEC

[通常モデル] ●CPU:x86-64-AMD Ryzen“ Zen 2”(8コア/16スレッド)●GPU:AMD Radeon RDNA 2-based graphics engine●内蔵メモリー:825GB(SSD)●メモリー:16GB(GDDR6)●主な入出力端子:HDMI出力×1、USB-A入力×2、USB-A出力×1、USB-C出力×1●最大消費電力:350W●外形寸法:約390W×104H×260Dmm●質量:約4.5kg

REFERENCE MODEL

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