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レビュー

  • 東京ゲームショウ2021で編集部が体験!
    ホームシアターでプレイしたいPS5の新作ソフト
    大画面&3Dオーディオで体験してほしいゲームタイトルを厳選

    取材・執筆 / 小笠原望(ホームシアターCHANNEL編集部)
    2021年10月8日更新

PS5の新作タイトルを編集部がレポート

9月30日から10月3日の期間で開催された「東京ゲームショウ2021」。昨年同様のオンラインで開催され、YouTubeやニコニコ動画などの動画プラットフォームやSNSで公式番組を配信して紹介するのがメインでした。メディア/インフルエンサー向けには、特別に会場にて新作ゲームの試遊体験が開催されており、ブースの数は少ないですが、各社の創意工夫が随所に見えるブースになっていて、メーカーの個性をダイレクトに体感することができました。

  • 「東京ゲームショウ2021」が開催。今回のテーマは「それでも、僕らにはゲームがある。」

今回の目玉のひとつは、やはりPlayStation 5(以下、PS5)の新作ゲームタイトル。ゲームの作品性はもちろん、映画さながらのストーリー性やオリジナリティ溢れるキャラクターなど、話題性抜群のタイトルが並ぶ中、編集部は“ホームシアターでプレイしたい”という視点からPS5の新作タイトルをご紹介していきます。PS5の特長ともいえる4K映像や3Dオーディオなど、ホームシアターのシステムに打ってつけのゲームタイトルを現場で試遊してきたので、厳選タイトルの魅力をお届けします!

  • 幕張メッセ会場では出展・協賛企業34社がブースを構え、新作ゲームの試遊やグッズの展示を行いました。

『AWAY』

  • HAPPINET CORPORATION
    PlayStation®5用ソフトウェア(ダウンロード専用)
    『AWAY』
    ¥2,178(税込)
    2022年2月17日発売予定
    ●ジャンル:アクションアドベンチャー ●プレイ人数:1人

大自然の映像描写と音の実存感がリアル

プレーヤーは、自然界で暮らすフクロモモンガとなり、ストーリーを辿りつつ、空腹をしのぐ為に食料を探したり、肉食動物からの脅威を避けながら自然界を冒険するアクションアドベンチャー。生い茂る植物や木々の間から零れる日の光な美しい大自然の映像描写、木々の揺れや風の音、またプレーヤーが動かすフクロモモンガの足音など、大自然に入り込んだサウンドもリアリティに溢れる仕上がりです。4K対応も予定しているタイトルなので、ネイチャードキュメンタリーが好きなユーザーにも刺さるクオリティを体感できるでしょう。

  • フクロモモンガの視点から世界を眺め、たくさんの生物と出会えます。画面左にある青い色を発色するキノコがガイドの役割を果たしていて、ゲームに慣れていないユーザーも楽しめる仕様が施されています。

『DYING:1983』

  • Game Source Entertainment
    PlayStation®5用ソフトウェア
    『DYING:1983』
    ¥4,708(税込)
    2022年2月17日発売予定
    ●ジャンル:ミステリー ●プレイ人数:1人

レイトレーシング技術ならではの光の表現

“天才外科医”と称される若き医師のもとに届いた、驚愕の報酬と人類の医学を変えるような画期的な研究が行われている研究所への招待状。研究所があるとされる廃工場で起こる数々の謎を解き明かしていくミステリーゲームです。主人公の視点に立ち、操作して3D空間を自由に探索、集めたアイテムを使って次々とパズルを解きながら隠された真実に迫っていきます。本タイトルではPS5の対応機能である、光の表現をリアルタイムに演算するレイトレーシング技術が採用されており、薄暗い研究所の内部をひっそりと照らす照明や、研究設備や家具の影を細かく表現してくれます。光の陰影によって不気味さが増すミステリアスな世界観を、ホームシアターならさらに際立たせてくれます。

  • 製品版ではTempest 3Dオーディオやアダプティブトリガー、ハプティックフィードバックによる演出が追加されるとのこと。ミステリアスでスリリングな表現に、さらに磨きが掛けられそうです。

『Hot Wheels Unleashed』

  • Koch Media
    PlayStation®5用ソフトウェア
    『Hot Wheels Unleashed』
    ¥5,830(税込)
    2021年9月30日発売
    ●ジャンル:レース ●プレイ人数:1〜12人

レースのエフェクトも3Dオーディオで没入感満載

『Hot Wheels Unleashed』は、世界中で大人気のダイキャストカー「Hot Wheels」をモチーフにしたレースゲームで、自分だけのオリジナルコースを作成したり、最大12人でのオンライン対戦ができる作品です。レーシングゲームとしての面白さだけでなく、Hot Wheelsならではの“おもちゃに乗っている”感覚を体感でき、またガレージや屋根裏部屋など玩具がありそうな舞台がコースになっているなど、ユニークさに溢れる点が魅力。テクニックが必要な場面も多く出てくるので、本格的なレースバトルももちろん楽しめます。3Dオーディオと5.1ch出力に対応しているため、コースのBGM、各仕掛けに合わせたサウンドフィルターやリバーブ要素などエフェクト効果が、レースへの没入感を高めてくれます。

  • Dual Senseコントローラーの新機能であるアダプティブトリガーによってL2R2ボタンに絶妙な抵抗感を生み、ペダルを踏み込むような感覚が得られることもポイントです。

『LOST JUDGMENT:裁かれざる記憶』

  • 株式会社セガ
    PlayStation®5用ソフトウェア
    『LOST JUDGMENT:裁かれざる記憶』
    ¥9,119(税込)
    2021年9月24日発売
    ●ジャンル:アクション ●プレイ人数:1人

ムービーシーンは音の臨場感も聴き逃がせない

前作に引き続き、俳優の木村拓哉さんが主人公を演じたことで話題の『LOST JUDGMENT:裁かれざる記憶』は、探偵である主人公・八神隆之を操作して事件を解決し、その裏に隠された真実を探るリーガルサスペンスアクションゲーム。5.1chサラウンド、そしてTempest 3Dオーディオに対応していて、立体音響による没入感が満載。ムービーシーンが豊富に盛り込まれていて、まるで映画を観ているような気分も味わえます。臨場感に溢れたサウンドは、実際にユーザーにゲーム作品の中に入り込んだような錯覚を覚えるくらい、作品の世界をダイレクトに味わえるものです。

  • 開発を手がける「龍が如くスタジオ」ならではのアクションバトルも楽しめます。通常はアクションシーンに声を当てて収録しますが、声を先録りすることでセリフに臨場感をもたせているとのこと。

『地球防衛軍6』

  • 株式会社ディースリー・パブリッシャー
    PlayStation®5用ソフトウェア
    『地球防衛軍6』
    価格未定
    2022年発売予定
    ●ジャンル:シューティング ●プレイ人数:未定

4K/60Hzで高解像度ながらスムーズな映像を堪能

『地球防衛軍6』は、地球侵略のため突如飛来した巨大生物から、防衛軍の隊員となり地球を守るために戦う3Dアクションシューティング「地球防衛軍シリーズ」の最新作。長らく対応ハードが未定となっていた本作ですが、PS5/PS4に対応することが明らかになりました。ハードによる詳細な仕様違いは今後発表されるとのことですが、試遊版では4K/60Hzでの表示に対応。高解像度、滑らかな映像表示が合わさった、スムーズで爽快なプレイを堪能できました。

  • PS2から続くロングセラーシリーズがついにPS5で登場。前作の『地球防衛軍5』のPC版では4Kに対応していたため、今作ではコンシューマー版での4K表示に期待が寄せられています。

クオリティの高いゲーム作品はホームシアターに好適

会場では、人気アクションゲームの最新作『真・三國無双8 Empires』や大ヒットアニメをゲーム化した『鬼滅の刃 ヒノカミ血風譚』などの試遊機も用意されていました。PS5の新作タイトルは高解像度の4K、高リフレッシュレートなど、解像感の高い映像とスムーズな動画再現が今度も増えていきそうです。サウンドは3Dオーディオを導入した没入感の高い作品が着実に揃い始めていることを肌で実感できました。ゲームの映像と音声のクオリティの向上は、技術力を高めたホームシアターシステムとの相性が抜群なので、ぜひ一度楽しんでみてほしいです。