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レビュー

  • JBL「L52 Classic」 壁掛けや天吊りも自在!
    モダンかつクラシカル
    コンパクトなJBL
    設置性にも優れたホームシアターファン必見の新作スピーカー

    取材・執筆 / 生形三郎
    2021年9月25日更新

    • VGP審査員
      生形三郎

驚くほどコンパクトな“Classicシリーズ”

  • JBL
    「L52 Classic」
    ¥110,000(税込/ペア)

時代を超え、そして世代を超えて愛され続けているJBLスピーカーに、魅惑のNEWモデルが追加されました。伝統のモダン・クラシカルなデザインを踏襲しつつ、同社の最先端技術を盛り込んだスピーカーユニットを搭載して人気を博しているClassicシリーズに追加された「L52 Classic」です。1970年代に登場した「L100 Century」をモチーフとして、これまで「L100 Classic」および「L82 Classic」をリリースしてきましたが、その魅力を驚くほどコンパクトなサイズに詰め込んだのが、L52 Classicなのです。

2WAYスピーカーとなる本機は、伝統的なルックスはそのままに、トゥイーターに上位機に搭載されている25mm径モデルの3/4スケールとなる、新開発19mm径チタンドーム・トゥイーターを採用。JBLスピーカーの顔のひとつともいえる独自技術のウェーブガイドと音響レンズを備えるとともに、クロス製のエッジによってスムーズな再生レスポンスを継承しています。また、JBLのスタジオモニターではお馴染みの、トゥイーターのレベルを連続可変できるアッテネーターを搭載しており、再生環境に応じた微調整も可能です。

ウーファーには、同じく新開発となる、アルミダイキャスト製フレーム採用の133mm径ホワイト・ピュアパルプコーン・ウーファーを採用しています。このウーファーは独自の対称磁界構造に加えて、アルミ製のショートリングや銅キャップを組み合わせて歪みの少ない磁気回路を実現していることが特長です。もちろん筐体内部も上位機同様にV字ブレーシングによる内部補強を継承して、剛性の高いキャビネットが確保されています。

  • 左右対称にユニット類を配置したミラーイメージ・レイアウト。バスレフはフロントに配置されていて、壁掛けや天吊りにも向いています。高域レベルを調整できる連続可変型 HFアッテネーター・ボリュームも装備しています。スピーカーターミナルはシングルワイヤー対応の金メッキ仕様。

壁掛けや天吊りにも対応!

また、手頃なサイズと重量を生かして、壁掛けや天吊りにも対応を果たしたことも大きなポイントです。印象的なルックスのクアドレックス・フォーム・グリルを取り付けて、オシャレなリビングスピーカーとして、さらには、ホームシアターシステムのサテライトスピーカーとしても大いに活用できます。サイズ感としては、同社のスタジオモニター「4312」シリーズのコンパクトモニターとして人気の「4312M2」と近似しており、別売の専用ブラケットが装着できる仕様となっています。

  • 別売のスピーカーブラケット「MTC-U1」(価格¥13,200・税込/1本)を使って壁掛けや天吊りをすることができます。ウォールナット仕上げのキャビネットと、Quadrexフォームグリルによる、クラシカルなルックスのスタジオモニターとは一味違ったデザインは、幅広いインテリアとマッチしそうです。
  • スピーカーブラケット「MTC-U1」を使って壁掛け設置した様子。

ジャズはウッドベースを豪快に鳴らしきる

そのサウンドは、コンパクトな外観とは裏腹に、しっかりとした低音のボトムを湛えた、小型ながらダイナミックで肉感的な表現が楽しめるものとなっています。ジャズのピアノトリオでは、まずはボディ感豊かに、なおかつ余韻豊かに放たれるウッドベースの豪快な鳴りっぷりが快いです。ピアノの左手和音も骨格豊かな存在感を持って、音楽をリッチに再現します。それでいて、シンバル類などは温かみがありつつエッジも明快に立っており、メリハリの利いた心地よいバランスでトリオ演奏を紡ぎ出していきます。

スピーカースタンドに置いてこのバランスなので、壁掛けや天吊りで再生すると、壁や天井との近接効果でさらに豊かな低域が楽しめるでしょう。トゥイーターのレベルコントロールがあるので、好みのバランスに調整することも可能です。

続いてジャズ女性ボーカルでは、同じくエレクトリックベースがたっぷりとした量感でもって音楽を支えており、実に心地がよいです。ボーカルは、喉元の厚みとともに、適度な張り出しや明るさがあり、スモーキーな音色で饒舌に歌い上げます。トゥイーターとウーファーの音がよく混じり合っているのか、ディテールを細かく描いていくというより、充実感や音抜けのよさが重視された表現です。

クラシックは楽器の重なりと見通しが良好

同時に、小型サイズのスピーカーの持ち味である空間の見通しのよさも併せ持ち、音数の多いクラシックも、それぞれの楽器の音がよく重なり合いながらも、見通し自体は良好です。この辺りの表現は、上位機よりもさらに口径が小さくなって繊細なレスポンスを得た、チタン製ドーム・トゥイーターの恩恵も大きいのではないかと筆者は推察します。高域方向が、付帯音のないスッキリとした音の描かれ方なのです。これは、本機ならではのアドバンテージでしょう。

とりわけ、音楽のエネルギーや勢いなどを重視したジャンルに好適かと思いますが、どのようなバランスのソースでも、楽しく聴かせてくれるおおらかさを持っているといえます。低域のボトムが豊かで楽器の音もエッジがきつくならないので、温かみがあって聴き心地がよいのです。活き活きとした素直な表現を持ちつつ、落ち着きもあり、音楽再生が楽しいスピーカーです。

モダン・クラシカルで親しみやすくも洗練されたデザイン、躍動感溢れる充実の音質、そして、このたび新たに獲得した手頃なサイズ感による圧倒的なハンドリングのよさ。すべてのミュージック・ラヴァーにとって、また一つ魅力的な選択肢が登場しました。

SPEC

JBL「L52 Classic
●型式:2ウェイ・バスレフ型 ●ユニット:133mmピュアパルプ・ホワイトコーンウーファー(JW135PW-4)、19mmチタンドーム型トゥイーター(JT020TI1-4) ●再生周波数特性:47〜24,000Hz ●インピーダンス:4Ω ●出力音圧レベル:85dB ●外形寸法:197W×331H×216Dmm ●重量:5.0kg

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