できるだけコンパクトで、ほかにはないデザイン。みんなでホームシアターを楽しむのに最適なソファは? 新生活でリビングにホームシアターを導入しようとお考えの方へ、専門家である遠藤義人氏がお薦めしてくれたのは、海貝の殻をイメージした“カーヴ”を描く曲線型ソファ、Vitra「Abalon」でした。
海貝の殻をイメージしたソファ「Abalon」
1950年創業のスイスの家具メーカー・Vitra(ヴィトラ)の「Abalon(アバロン)」。ミッドセンチュリーあたりの幻の作品の復刻かと思いきや、フランス・パリに拠点を置く気鋭の兄弟デザイナー、ロナン&エルワン・ブルレックと組んだ、まったくの新製品となるのが、このソファです。
モチーフにしたのは、海に生息するカタツムリなど海貝の殻だそう。柔らかいカーヴを描く有機的なデザインは、時代や属性も超越した存在としてこれからの銘品となる資質を備えているといえるでしょう。ロナン&エルワン・ブルレックは「人は横並びに座るよりも輪になって座る傾向があります。Abalonは製品単体で、まるで輪になって座っているような環境を生み出します」と発言しています。
- Vitra
「Abalon」
※発売は3月末から4月を予定しています(2023年2月時点)
- 座席は貝殻のモチーフにして円形に湾曲したデザイン。前面と背面で異なるニット生地のカバーを備えており、ベースフレームと合わせてカラーのカスタムも可能です。
たしかに大画面を囲むリビングシアターでは、みんながずっと画面に向かって正対しているよりも、食べ物や飲み物をつまみながらコメントを囁きあったりするのが映画館とは違った醍醐味です。音楽ライブやスポーツはもちろん、映画やドラマを視聴するときでも、ホームシアターならではの心安らぐひとときを過せるはずです。
「Abalon Sofa(アバロン ソファ)」(859,100円・税込)は3シーターで、大人2人でゆったり座るのにちょうどいいサイズです。スツールとしてもフットレストとしても使える「Abalon Platform(アバロン プラットフォーム)」(232,100円・税込)や「Abalon Table(アバロン テーブル)」(157,300円・税込)をコーヒーテーブルとして組み合わせて、気の置けない友人とバリエーションを楽しむのもよいでしょう。なお、ソファは背もたれが大きいので、サラウンド音響を精確に再生したい方はご留意ください。
これ1台で大型のソファやカウチを組み合わせたラウンジのような機能性を有しながら、プライベートな時間を気兼ねなく過ごせる“隠れ家的”シアターができあがります。
- ソファに「Abalon Platform」と「Abalon Table」をくわえた3点セット。それぞれの製品は、複数の製品を同時に使用することを想定してプロポーションを整えられています。テーブルの丸い天板は仕上げを選択できます。
- 遠藤義人 氏
ホームシアターのある暮らしをコンサルティングする「fy7d」代表。編集者として数100件のホームシアターを訪問、住宅インテリアブランドを取材した経験から、大画面&高音質と住宅インテリアを組み合わせたホームシアターの普及・啓蒙のための活動を幅広く行う。