ホームシアターを始めようと思った時、「専用室」または「リビング」のどちらかで悩む方は多いようです。今回は、皆さんが完成後に後悔しなくて済むよう、それぞれのメリットとデメリットを紹介します。機材選びのポイントもご参考に!
CONTENTS
シアター専用室のメリットとデメリット
ここでの「シアター専用室」とは、独立した部屋をホームシアター専用室として利用するタイプ。最大のメリットは、誰にも邪魔されずコンテンツに没頭できること。外光や照明を自在に調整でき、映画館のような「完全暗室」も可能。同居家族が発する生活騒音からも逃れやすいものです。
機材選びのポイントは、画音のクオリティ追求。完全暗室だと、プロジェクター映像も黒が引き締まるので、ビクター「DLA-V90R」のような超高コントラストモデルの性能も、いかんなく発揮させることができます。音響も同様。ノイズが少ないと小さい音や繊細な音も聞こえ易いので、ハイエンドモデルの音質性能をより多く体感できるでしょう。
シアター専用室のデメリットは、光と音のアイソレーションがよい分、コミュニーケーションの観点でも家族から孤立する心配があること。また、シアターオーナー自身が寂しくて、使用頻度が少なくなる方もいらっしゃるようですので、ご参考までに。
- クオリティを重視した機器選びが◎
8Kプロジェクター
Victor「DLA-V90R」
¥2,882,000(税込)
このモデルのような超高コントラストモデルの性能も、専用室なら、いかんなく発揮させることができます。
リビングシアターのメリットとデメリット
ここでの「リビングシアター」とは、リビングをホームシアターとして兼用するタイプ。最大のメリットは、スペースの有効活用だけでなく、家族と一緒に楽しんだり、また、家族が集まりやすいこと。食事をしながらバラエティー番組やスポーツ中継を見たり、ゲームをプレーしたりと、楽しみ方は無限です。
機材選びのポイントは、絶対的な画音質クオリティーよりも使い勝手を重視するとよいでしょう。明かりが残るリビングでは、白いスクリーンや壁が完全な「黒」にはならないので、プロジェクターの場合は、コントラスト性能よりも明るさが映像体験を向上します。スピーカーは、壁埋め込みや天吊り設置すると、安全かつスペースの有効利用に繋がります。
デメリットは、集中したり没頭できない可能性があること。チャンネル争いならぬ場所争いだけでなく、隣室から漏れる光、家族の生活騒音は、時と場合によって気になることがあります。もちろん、家族構成によってはそこ限りではありません。今回ご紹介したポイントをご参考に、それぞれのご家庭に最適なスタイルを見つけて頂ければ幸いです。
- 使い勝手を重視した機材選びが◎
壁掛けスピーカー
イクリプス「TD508MK3」
¥66,000(税込)
スピーカーは床置きの代わりに壁埋め込みや天吊りにすると、家族が使うリビングでも安全かつスペースの有効利用に繋がります。