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  • 鴻池賢三のホームシアターTips ホームシアターをつくるには、専用室とリビングどっちがいい? それぞれのメリット・デメリットを解説!

    取材・執筆 / 鴻池賢三
    2023年7月7日更新

    • VGP審査副委員長
      鴻池賢三

ホームシアターを始めようと思った時、「専用室」または「リビング」のどちらかで悩む方は多いようです。今回は、皆さんが完成後に後悔しなくて済むよう、それぞれのメリットとデメリットを紹介します。機材選びのポイントもご参考に!

シアター専用室のメリットとデメリット

ここでの「シアター専用室」とは、独立した部屋をホームシアター専用室として利用するタイプ。最大のメリットは、誰にも邪魔されずコンテンツに没頭できること。外光や照明を自在に調整でき、映画館のような「完全暗室」も可能。同居家族が発する生活騒音からも逃れやすいものです。

機材選びのポイントは、画音のクオリティ追求。完全暗室だと、プロジェクター映像も黒が引き締まるので、ビクター「DLA-V90R」のような超高コントラストモデルの性能も、いかんなく発揮させることができます。音響も同様。ノイズが少ないと小さい音や繊細な音も聞こえ易いので、ハイエンドモデルの音質性能をより多く体感できるでしょう。

シアター専用室のデメリットは、光と音のアイソレーションがよい分、コミュニーケーションの観点でも家族から孤立する心配があること。また、シアターオーナー自身が寂しくて、使用頻度が少なくなる方もいらっしゃるようですので、ご参考までに。

  • 誰にも邪魔されずコンテンツに没頭できる
    外光や照明を自在に調整でき、「完全暗室」も可能
    家族から孤立する心配があり、使用頻度が少なくなる方も
  • クオリティを重視した機器選びが◎
    8Kプロジェクター
    Victor「DLA-V90R
    ¥2,882,000(税込)
    このモデルのような超高コントラストモデルの性能も、専用室なら、いかんなく発揮させることができます。

リビングシアターのメリットとデメリット

ここでの「リビングシアター」とは、リビングをホームシアターとして兼用するタイプ。最大のメリットは、スペースの有効活用だけでなく、家族と一緒に楽しんだり、また、家族が集まりやすいこと。食事をしながらバラエティー番組やスポーツ中継を見たり、ゲームをプレーしたりと、楽しみ方は無限です。

機材選びのポイントは、絶対的な画音質クオリティーよりも使い勝手を重視するとよいでしょう。明かりが残るリビングでは、白いスクリーンや壁が完全な「黒」にはならないので、プロジェクターの場合は、コントラスト性能よりも明るさが映像体験を向上します。スピーカーは、壁埋め込みや天吊り設置すると、安全かつスペースの有効利用に繋がります。

デメリットは、集中したり没頭できない可能性があること。チャンネル争いならぬ場所争いだけでなく、隣室から漏れる光、家族の生活騒音は、時と場合によって気になることがあります。もちろん、家族構成によってはそこ限りではありません。今回ご紹介したポイントをご参考に、それぞれのご家庭に最適なスタイルを見つけて頂ければ幸いです。

  • 家族と一緒に楽しむ事ができる
    食事をしながらコンテンツを視聴したりゲームをプレーしたりと、楽しみ方が様々
    集中したり没頭できない可能性がある
  • 使い勝手を重視した機材選びが◎
    壁掛けスピーカー
    イクリプス「TD508MK3
    ¥66,000(税込)
    スピーカーは床置きの代わりに壁埋め込みや天吊りにすると、家族が使うリビングでも安全かつスペースの有効利用に繋がります。

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