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レビュー

  • PANASONIC「Z95Aシリーズ」 【PR】4K有機ELビエラ 「感動体験」を高みへ VGP2024夏、総合金賞を獲得!

    取材・執筆 / 折原一也
    2024年6月25日更新

    • VGP審査員
      折原一也

新世代MLA有機ELパネルと「新開発AI高画質エンジン」で、さらなる高画質を実現しつつ、Amazonとの全面協力、「Fire TV」搭載で使い勝手も向上させたVGPアワード総合金賞モデル、4K有機ELビエラ「Z95Aシリーズ」の魅力に迫ります。

Fire TVを新たに搭載 ネット動画も放送も快適に

パナソニックの4K有機ELビエラ「Z95Aシリーズ」がこの夏、新たに発売されます。MLA(マイクロレンズアレイ)有機ELパネルを他社に先駆けて採用し、圧倒的な明るさと再現性により、最高画質の評価を受けた「MZ2500シリーズ」の後継モデルです。

最大の進化ポイントは、ビエラとして初めてとなる、Fire TVの搭載でしょう。パナソニックによると、今やテレビ体験のなかでネット動画を快適に利用できることは外せない要素となっているといいます。

実際に動作するFire TVを見てみると、見慣れたFire TV Stickに近い画面構成、そしてキビキビと動くレスポンスの速さに、一種の安心感を覚えました。NetflixやYouTube、Amazonプライム・ビデオなどの主要ネット動画サービスのみならず、近年急速に普及が進むTVerのようなサービスも快適に楽しめます。

Fire TV搭載によるメリットは他にもあります。それはホーム画面でネット動画と放送を融合した表示を可能としたことです。実際の画面を見ると、Fire TVと一体化したUIから地デジやBS/CS、4K放送、AbemaTVのネットチャンネルまで一元表示。他にもAmazon Alexaの一体化による音声操作、スマートホームデバイス連携など、メリットは多方面に渡ります。

そのいっぽうで、番組表の表示などは、従来通りの使い勝手がきちんと保たれていて、従来のユーザーも安心して選ぶことができるのも好ましい配慮です。

  • Fire TV搭載! 放送もネット動画もシームレスに
    放送もネット動画も直感的な操作で、どちらも快適に楽しめるように、パナソニックとして初めて、Amazonとの連携によってFire TVを実装したことが最大のトピック。ホーム画面にテレビ番組もネット動画も同時に表示でき、サクサク選べるだけでなく、アプリストアや検索機能、音声操作などの便利機能も使うことができます。
    放送中のテレビ番組の映像や、ライブ配信中のネット動画を一括してサムネイル表示できます。
  • よく使うアプリをホーム画面に登録でき、アプリごとのおすすめコンテンツをかんたんに表示できるのも便利です。

画質面の進化については、MLA有機ELパネルのアップデート、そして「新開発AI高画質エンジン」の2つの高画質要素があります。

圧倒的な高輝度をもたらしたMLA有機ELパネルは、マイクロレンズ構造の見直しにより、輝度性能をさらにアップ。パナソニック独自のパネル制御「Bright Booster」に時間軸のリアルタイム発光性能解析を追加して、そのパネルのポテンシャルを引き出します。

実際に「65Z95A」でデモ映像を鑑賞すると、ピーク輝度のさらなる伸びを確認できました。しかし、もっとも印象に残ったポイントはむしろ、階調表現の丁寧さです。映画『マリアンヌ』の砂漠のシーンの明部階調、夜間空襲のチャプターの暗部表現力も安定していて、精緻な画質の再現性に磨きがかかっています。

デュアル超解像も効果覿面! ネット動画や地デジも高品位

新開発AI高画質エンジンの注目ポイントは、「デュアル超解像」です。

65Z95Aの画質を見るとAI超解像がもたらす解像度の高さをストレートに実感しますが、その裏ではAI超解像の弱点ともいえるジャギーが出ないように「数理モデル3次元超解像」との組み合わせが有効に働いているという訳です。

また昨今、ネット動画で気になりがちのバンディングノイズ対策も、「ネット動画ノイズリダクション」として実装。これは「階調スムーサー」として実装されていて、実際の動画を見て、気になる部分のケアと、他の箇所に影響がないことを確認できました。

そのほかでは「Dolby Vision IQ Precision Detail」に対応したことも注目。ドルビービジョンのコンテンツに対して局所コントラスト強調による精細感アップも働きます。これは明るい視聴環境で有効です。さらに原画忠実表示として「FILMMAKER MODE」の映像モードも追加されました。また、ゲーミング向けに144Hz入力対応となった所もポイント。

  • 新開発AI高画質エンジン
    新しい映像エンジンの目玉のひとつが「デュアル超解像」。デュアルとは、4K映像と4K未満の映像をディープラーニングで学習したモデルから再構成する「AI超解像」と、従来の「数理モデル3次元超解像」を掛け合わせたことを示します。そのほかネット動画のバンディングノイズを低減する技術も新たに採用されています。

音質面でも、ビエラZ95Aシリーズは強力です。基本構成は昨年から引き継ぐ「360立体音響サウンドシステム+」。新機軸としては、Amazon Music連携も注目です。ドルビーアトモスで配信される楽曲も内蔵スピーカーで再生可能だからです。映画のみならず音楽コンテンツでもイネーブルドスピーカーによる高さ方向の再現、ラインアレイによる空間再現の恩恵で、臨場感は抜群です。

MZ2500シリーズの時点で最高峰のテレビでしたが、Z95Aシリーズに触れてみると、Fire TV搭載による機能性の革新、そして画質・音質のさらなる向上によって着実に世代の進化を見て取れます。VGP総合金賞にふさわしい、2024年夏、またも最高峰を塗り替える、完成度の高いテレビです。

  • 360立体音響サウンドシステム+
    大画面テレビの高音質化のトレンドを牽引してきたパナソニックらしく、Z95Aシリーズでも、65インチの場合で総合出力160W、ラインアレイスピーカーとイネーブルド&ワイドスピーカー、ウーファーを内蔵。テレビだけで手軽に立体音響を再生できます。Amazon Musicとの連携によって、ドルビーアトモスの音楽コンテンツも臨場感たっぷりに楽しめるのも魅力です。

SPEC

4K有機ELテレビ
PANASONIC
Z95Aシリーズ(65V型/55V型)」
¥OPEN
SPEC ●チューナー:BS 4K・110度CS 4K×2、地上デジタル×3、BS・110度CSデジタル×3 ●パネル方式:有機EL ●画素数:3,840×2,160 ●HDMI:4系統 ●音声実用最大出力:160W(65V型) ●外形寸法:1448W×916H×348Dmm(65V型) ※スタンド含む ●質量:約30.5kg(65V型) ※スタンド含む