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  • ロサンゼルス発・Rabbit Airの空気清浄機で換気しにくいシアタールームも“いい空気”に! 空気清浄の品質とスタイリッシュなデザインで急成長

    取材・執筆 / 遠藤義人
    2024年8月9日更新

    • ホームシアター・コンシェルジュ
      遠藤義人

遮音や遮光のため閉め切りがちなシアタールーム。換気が難しい環境では、よりよい空気環境を実現してくれる空気清浄機は必須ともいえます。今回は、米国ロサンゼルス発のブランド「Rabbit Air(ラビットエアー)」を紹介します。

  • 2024年8月31日までの応募者に当たるUS限定パネル「マリーナ・エスター・カスタルド」のオリジナルデザインパネルを装着した「Minus A2」を壁掛けしたようす。抽選の詳細はこちらから

創業者夫婦は赤ちゃんのために製品を開発

ラビットエアーは、2004年に米国カリフォルニア州ロサンゼルスに設立された空気清浄機ブランド。夫婦で自宅ガレージを使い、販売を始めたのだそう。2008年にフロントパネルとフィルターを選べる「Minus A2(マイナスエーツー)」の初号機を発売し(現行機種は2代目)、2013年には家電然としない丸く優しい意匠でRed Dotなどデザイン各賞を受賞した「BioGS 2.0(バイオジーエス ツーポイントフォー)」を発売しました。

  • Rabbit Air「Minus A2
    ¥67,980(税込/送料込み)
  • BioGS 2.0
    ¥52,690から(税込/送料込み)

さらに同社は、2014年からアメリカのジョンズ・ホプキンス大学(JHU)の喘息、アレルギー、呼吸器疾患に関する研究を支援したり、2023年にはハワイ・マウイ島火災による灰や粉塵の被害を阻止するための支援をおこなったりなど、研究成果を活かした社会貢献にも積極的に取り組んでいます。

家電然としないアーティスティックな外観

そして今回、日本ローンチした新製品が「A3(エースリー)」です。ラビットエアーの空気清浄機に共通する特長の第一は、家電とは思えない・思わせない外観にあります。

  • Rabbit Air「A3
    ¥82,500から(税込/送料込み)
  • 最新モデル「A3」では、本体を逆さにして、浄化(清浄)した空気を下向きに放出も可能。エアコンに対面する壁面の高い位置に設置することで、より効果的に空気を清浄できます

たとえば「BioGS 2.0」はブラジルのデザイン会社Gusto Indio da Costaの手によるもので、グッドデザイン賞やレッドドット・デザイン賞などデザイン賞を獲得しています。

  • 「BioGS 2.0」は、突出した操作ボタンがないスタイリッシュなデザインが評価され賞を獲得。3枚の高性能フィルターとマイナスイオンの計4段階で、35畳の空間を1時間に2回清浄します

また「Minus A2」で登場した「Artist Series(アーティストシリーズ)」は、フロントパネルを好みの絵画のデザインのものに入れ替えできるというもの。新品注文時に選択できるほか、パネルだけあとで注文して着せ替えなんてこともできます。

この「アーティストシリーズ」は、新製品の「A3」でも採用。しかも、両モデルとも壁掛けできる構造のため、ほんとうに絵画を掛けているかのようなインテリアを実現できます。「空気清浄機は置くもの」という固定概念を取り払い、部屋が雑然とすることを防ぐ画期的なアイデアといえます。

  • 会場で目撃した「A3」のパネル現物。ほんとうに凹凸があるように見え、ゴッホの筆遣いまで感じさせる迫力ある仕上がり
  • 「アーティストシリーズ」は壁掛けにも対応。「Minus A2」を壁掛けしたようす
  • 「Minus A2」は、フロントデザインのほか中のフィルターも選べるカスタマイズ性の高い空気清浄機です
  • iOSとAndroid向けのアプリも用意

妥協なき空気清浄性能でカスタムにも対応

ラビットエアーの製品は、このような奇抜な意匠や機能に目を奪われがちですが、実は空気清浄機としての性能も一級品です。
空気清浄機の目的は、より短時間により多くの汚れた空気を取り込み、内部のフィルターで“濾して”空間に戻すことにこそあると、私は考えています。したがって、内蔵するフィルターの性能が命。

ラビットエアーの採用するフィルターの中でもっとも注目なのは、菌やウィルスを除去するHEPAフィルター。ラビットエアーの「BioGS HEPAフィルター」は、一般的なHEPAフィルターが捕集した菌やウィルスを次第に増殖させてしまうのに対し、むしろそれを抑制。時間とともに減少させることで、フィルターを長持ちさせるはたらきを持っています。

  • 「Minus A2」の0.1μmm粒子除去効率。19分で除去率99.9%以上に
  • HEPA(High Efficiency Particulate Air)フィルターとは、花粉やほこり、ウイルスなど、空気中のごく小さな粒子を捕集することができる微粒子エアフィルターのこと。JIS規格で「定格風量で粒径が0.3μmの粒子に対して99.97%以上の粒子捕集率を有しており、かつ初期圧力損失が245Pa以下の性能を持つエアフィルター」と規定されています

さらに、消臭機能を受け持つ「スーパー活性炭フィルター」は、天然素材から生成された多孔質な炭素物質が詰め込まれ、その重量は何と417g! 匂いやガスまでも吸着します。

こうした2枚のフィルターを軸に、「Minus A2」「A3」では、さらにワンランク性能を強化する「カスタマイズフィルター」を装着。子どもやお年寄りに優しい「細菌フィルター」、ペットの匂いやフケを軽減する「ペットフィルター」、化学物質を軽減する「毒素フィルター」、タバコや調理臭、白カビを軽減する「消臭フィルター」の4種類から、好みのものを1つチョイスできます。

  • 稼働前と稼働後のガス含有量比較
  • 「A3」に内蔵されるフィルター
  • フロントパネルの裏には、大きな粒子を捕集する「プレフィルター」、花粉やペットの毛などを捕集する「ミディアムフィルター」があり、ようやく「スーパー活性炭フィルター」や「BioGS 2.0 HEPA フィルター」「カスタマイズフィルター」を装備。好みで「マイナスイオン発生装置」をオンにもでき、シンプルな見た目なのに6段階ものステップを経て空気をしっかりと浄化

シアター環境にぴったりな静音の設計

最後にダメ押しの「推し」ポイントを。空気を循環させるために使用しているのが、オーディオマニアならよくご存じの「ブラシレスモーター」。これにより、ホームシアター環境にぴったりの静音化を実現しているのです。

  • 摩擦音が生じる一般的なモーター(右)と異なる「ブラシレスモーター」を採用

かくして、最新モデル「A3」の価格は、本体がノーマル仕様のホワイトとブラックが¥82,500(税込)、「アーティストシリーズ」が¥89,100(税込)。また、交換フィルター一式は、13,200円(税込)。ちょっと高いように思うかもしれませんが、多くのモデルは半年が寿命なことを考えると、一日12時間稼働で「A3」「Minus A2」の寿命が2年、「BioGS 2.0」なら3年ごとの交換ですむので、トータルではお得といえます。フィルター内での細菌増殖を防ぐ「BioGS HEPA フィルター」のおかげかと思われます。

今回取材して再確認できたのは「アートを壁掛けするため」の空気清浄機という一見奇抜な提案の裏に隠された、こだわりの高性能。音は“震える空気の波”です。それをキレイにすることで、耳にも肺にもいいホームシアター環境を実現できます。アートを壁掛けできる本格的な空気清浄機に要注目です。

  • 第16回「DESIGN TOKYO」展示ブースの様子

お問い合わせ先

Rabbit Air Japan株式会社
兵庫県神戸市東灘区向洋町中1丁目14番地
イーストコート2番街202号
TEL:0120−152−952
https://www.rabbitair.co.jp