最高のイマーシブサウンドを求めて
映画はもちろんですが、音楽再生も従来のステレオ再生から「空間オーディオ」という立体音響に進化しています。施主の大﨑さんはそうした音楽と映像の両方を、最高のイマーシブサウンドで楽しめる環境を整えるべく、自宅を新築するタイミングで専用ルームをつくり上げました。
ダークトーンで仕上げられたシックな空間でひときわ目を引くのが、スクリーン脇にそびえ立つBowers & Wilkins(B&W)「801 D4」。映像よりも音楽を聴く機会が多いことから、フロントスピーカーとプリメインアンプは何度も試聴を重ねて選んだといいます。そのためインストールを担当したサウンドテックの好田和幸氏は、大﨑さんが選んだ801とデノンのプリメインアンプを軸に、システムプランニングを行いました。
映像と音の没入感重視でプランニング
まずイマーシブサウンドの効果を出すべくリアスピーカーはフロア置き。スピーカーはB&Wで揃えています。もちろん音色を統一するためです。トップスピーカーはかなりハイレベルの高気密・高断熱住宅ということもあり、住宅性能を損ねないよう開口部が少なくて済む天吊り設置にしました。特別な金具を必要とせずにスマートに設置でき、音の癖も少ないイクリプス「TD307MK3」を選択しています。映像面もビクターの4Kプロジェクター「DLA-V7R」を軸に、オーエスの120インチスクリーンを設置しています。
時間を気にせず楽しめる大人の隠れ家
「完成してから1日3〜4時間は使っていますね。朝に休憩する際も隙間時間を見つけては音楽を聴いてリラックスしています。」と、大﨑さん。
住まいの設計・施工を担当した「建人」の鐵口祐樹氏によると大﨑邸は、リクシルの「スーパーウォール工法」を採用しています。そのためかなり気密性が高く、そのおかげで住宅街でも音漏れを気にせずホームシアターが楽しめるといいます。そんな家づくりの段階から、ホームシアターのことを考えて設計したからこその高い完成度の部屋です。
写真/草野清一郎
大﨑邸ホームシアター概要
ROOM DATA
●住宅形態:戸建/新築 ●家族構成:夫婦+子ども ●ホームシアターの広さ:約13.5畳 ●画面サイズ:120インチ ●サラウンド:5.1.4ch ●インストール内容:機器設置、システムプランニングほか
SYSTEM LIST
●プロジェクター:ビクター DLA-V7R ●スクリーン:オーエス PX-120H-WF302 ●ブルーレイレコーダー:パナソニック DMR-4W102 ●ネットワークプレーヤー:LINN AKURATE DS/K/2 ●AV アンプ:デノン AVR-X3800H ●プリメインアンプ:デノン PMA-SX1 LIMITED ●フロントスピーカー:Bowers & Wilkins 801 D4 ●センタースピーカー:Bowers & Wilkins HTM71 S2 ●リアスピーカー:Bowers & Wilkins 607 S2AE ●フロントハイトスピーカー:イクリプス TD307MK3 ●トップミドルスピーカー:イクリプス TD307MK3 ●サブウーファー:Bowers & Wilkins ASW610
INSTALL SHOP
サウンドテック
〒747-0808
山口県防府市桑山2丁目11-32
TEL:0835-21-5555
営業時間:10:00 – 18:00
定休日:水曜日、第1・第3火曜日
http://www.sound-tec.com/