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実例

  • リビングシアターCASE11
    グリーンと採光で美しさも叶えた空間に
    機材のクオリティとインテリアの美観を兼ねる

    取材・執筆 / 井田有一(ホームシアターファイルPLUS編集部)
    2020年8月5日更新

オーナーのこだわりに満ちたリビングシアター

「いらっしゃい! どうぞ!」エントランスに入ると、ご主人の明るい声が奥から聞こえ、素敵な笑顔でUさんご家族が出迎えてくれました。そして眼前には、清潔感があり、美しくもオーナーのこだわりに満ちたリビングシアターが広がります。

  • 迷光も意識してダーク調でまとめましたが、グリーンや採光により決して重くなりすぎない絶妙にバランスが取れている素敵なリビングです。
  • テレビはシャープの8Kチューナーを搭載した8K液晶テレビ「8T-C60AX1」を設置。写真のようにダイニングからもテレビが見えるようにと、SANUSのテレビマウントを使って動かせるようにしています。
  • 視聴位置後方の様子。スタンド置きのスピーカーは来客時に動線にひっかからないよう、あえて可動するようにするなど、スピーカーの本数は多いが生活のしやすさを考えたレイアウトです。

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機器のクオリティと美しい空間づくりがマッチ

U邸のホームシアターは、少々専門的になりますが、Auro-3Dの中でも最上級の「AURO13.1」まで対応した3レイヤー構成のサラウンドに4K&135インチの大画面が特長です。ですがホームシアターのスペック以上に、美観とクオリティの両方をバランスよくまとめ上げたUさんご家族のセンスのよさに驚きました。聞けば、機材は以前の家に住んでいた頃からコツコツと集めてグレードアップしたもの。そのシステムに合わせて、奥様がインテリアやグリーンを選んだといいます!

  • スクリーンを上げるとシャープの8Kテレビが壁掛けされています。スピーカーの設置場所も見事に対称配置されています。
  • プロジェクターはJVCの4Kモデル「DLA-X750R」。スピーカーやスクリーンを設置するために「下がり天井」にする予定があったので、そこにボックスを設えて設置してあります。なお買い替えも考慮し、ボックスは大きめに設計されています。
  • リビングは昼間でもプロジェクターの映像が観られるよう、仕切りにもなる黒いシェードカーテンが降りるように工夫されています。
  • またLDKにはロフトがあり、そこから顔を出して映像を観ることもできます。たくさん来客があったときなどに重宝しそうな遊び心たっぷりの仕掛けが心憎い!

オシャレなリビングにAuro-3Dの立体音響

そんなこだわりの空間の美しさを損ねないように、ホームシアターをインストールをしたのがアバック梅田店の吉田知弘氏と、施工を担当したCSCの板野敏明氏のチームです。以前もスピーカーを天吊りしていたので、Uさんは新居でもドルビーアトモス対応にしたいと依頼。図面を見た2人は、三井ホームの特長でもある屋根裏を持たない「屋根断熱」の構造に着目。天井がとても高いこと、またUさん手持ちのイクリプスのホームスピーカーが天井スピーカーとして転用できることなどを考慮し、先述のAuro-3D対応の提案に至ったのです。その甲斐あって、コンテンツの進化にあわせてグレードアップしたいと願った、Uさん自慢の空間となりました。

  • スピーカーはスクリーンボックスに壁掛けし、勾配天井にもスピーカーを天吊りしている。床置きする5.1chサラウンドのレイヤーの上に、ハイトスピーカー(U邸の場合の壁掛けスピーカー)のレイヤー、天井のトップスピーカーの3層配置されたAuro-3D対応の空間だ。また、ドルビーアトモスのコンテンツも7.2.6chで再生できます。
  • スピーカーはすべてイクリプスで統一。その癖のない素直なサウンドが気に入り、以前から愛用しているとのことです。
  • リアスピーカーはイクリプス「TD508MK3」を利用。
  • ソフトが置いてあるサイドボードは、1cm単位でオーダーできるアクタスの「SHINE」シリーズを選択。リアスピーカーの高さを耳の位置に揃えるために選んだから驚きです!

暮らしやすさも追求したアイデアに驚嘆

「これからスポーツも4K放送されますし、自宅の大画面で思いっきり楽しめるように、新築のタイミングにしっかりと揃えました。ただ私はディスクも配信も放送もすべて観るのですが、Ultra HDブルーレイの『グレイテスト・ショーマン』を観たら、クオリティに高さに驚きました。やっぱり映画はパッケージを購入しないといけないな、と思わされましたね(笑)」(Uさん)。
そんな映像世界を専有できる特等席に座り、映画の時間を満喫するUさんご家族。まさにホームシアターの王道的楽しみ方です。

  • 操作機器はオーディオラックQUADRASPIRE「Q4D」を採用。制振効果に加えて、操作性、スマートなルックスを実現しました。
  • なお、Ultra HDブルーレイプレーヤーにはパナソニックの「DP-UB9000」を使うなど、再生クオリティに一切の妥協はありません!
  • ご主人は最新機器に強く、ソニーのカスタマイズリモコン「HUIS」を購入し、自分でカスタマイズして使えるようにしています。撮影の際もご主人が慣れた手付きでササッと各機器を操作してくれたのが印象的!
  • 一方、ラトックシステムのスマートリモコンもご主人が導入し、スマホでも操作できるようにしています!
  • 取材中も笑顔で対応してくださったUさんご家族。「ホームシアターの魅力は、新作だけでなく昔の映画も観られることですよね!」と、ニコリ。
  • 営業担当のアバック梅田店 吉田知弘氏。
  • インストールを手がけたアバック梅田店の板野敏明氏。

写真/大野 博

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U邸ホームシアター概要

ROOM DATA
●住宅形態:戸建/新築 ●家族構成:夫婦+子ども2人 ●ホームシアターの広さ:16畳(LDK全
体) ●画面サイズ:135インチ+60インチ ●サラウンド:AURO 13.1(ドルビーアトモス再生時は7.2.6ch) ●インストール内容:機器設置、システムプランニング ほか

SYSTEM LIST
●プロジェクター:JVC DLA-X750R ●スクリーン:キクチ LE-135HDDM ●8K液晶テレビ:シャープ 8T-C60AX1 ●UltraHDブルーレイプレーヤー:パナソニック DP-UB9000 ●UltraHDブルーレイレコーダー:パナソニック DMRSUZ2060 ●ブルーレイプレーヤー:OPPO Digital BDP-105D ●AVアンプ:デノン AVR-X8500H ●フロントスピーカー:イクリプス TD712zMK2 ●センタースピーカー:イクリプス TD712zMK2-S ●サラウンド/サラウンドバックスピーカー:イクリプスTD508MK3 ●フロントハイト/リアハイト/センターハイトスピーカー:イクリプスTD508MK3 ●トップスピーカー:イクリプス TD508MK3 ●サブウーファー:イクリプス TD725SWMK2 ●カスタマイズリモコン:ソニー HUIS

INSTALL
アバック梅田店(CSC)
〒530-0051
大阪府大阪市北区太融寺町2-11 ジ・アドレス梅田1F
TEL:06-6949-8726
mail:osaka-umeda@avac.co.jp
https://www.avac.co.jp/contents/shop/osaka_umeda.html