賃貸でスピーカーを置くとき、ケーブルをどう配線するかで悩まされます。壁に穴を開けたり工事をしたりするのは難しく、かといって壁や床に無造作に配線すると見栄えが悪くなってしまうし、足を引っかけて機材を破損させたり自身が転倒してしまったりする恐れもあります。そこで本稿ではケーブルをきれいに配線するためのおすすめアイテムを3つご紹介します。
我が家ではAVアンプはDENONの「AVC-A110」を使い、スピーカーはイクリプスで5.1ch、Cambridge Audioの「Minx」でハイトを構築しており、床や壁にたくさんのスピーカーケーブルを這わせています。
両面テープを使うアイテムは、壁の材質によっては跡が残ったり傷がついたりする場合があるので、よくご確認ください。(編集部)
モール 〜壁の角にケーブルをすっきり隠蔽
- OHM
ABSモール「DZ-AM01-W」
Amazon販売価格:¥173(税込)/0号、テープ付き
色はチョコ、ブラウン、ホワイト、ミルキーがあります。サイズは0号~3号(テープなし/あり)まであります。用途に合わせた色やサイズを選びましょう
壁のケーブルにはケーブルモールがおすすめです。このABS樹脂製のモールは、およそ1m~2m程度の長細いサイズでフタ部分とベース部分に分かれており、ベース部分の両脇をつまんで持ち上げて外すことで、中にケーブルを隠蔽することができます。
実際に壁に配線したスピーカーケーブル「BELDEN8470」に使用してみました。使用前は、黒いケーブルが目立っているだけではなく、ケーブルに癖がついてたわんでいるため綺麗に配線ができません。
柱と壁と段差に埋め込むようにケーブルモールをかぶせてみました。するとケーブルがすっきりと収納され、白いモールが壁になじみ、綺麗な配線ができました。なお、取り付けには最初からテープ付きを選ぶか、強い粘着力を必要とする場所にはテープなしモデルを選び、後から超強力両面テープを選んで貼りましょう。
クリップ 〜ケーブルの重さを分散して安全性UP
- After7
ケーブルクリップ
Amazon販売価格:¥940(税込)/30個入り
色はブラックとホワイトがあります。用途に合わせたお色を選びましょう
壁のケーブルには両面テープ付きのクリップもおすすめ。今回選んだプラスチックタイプのケーブルクリップは、ケーブルの口径に合わせて4段階のサイズ調整が可能でロック機構も付いておりしっかり固定できます。背面には剝がれにくい3M社製の強力な両面テープがついているため長時間の使用にも安心です。
壁に配線したケーブル「CANARE 4S6」に使ってみました。使う前は、ケーブルがたわんで綺麗に配線できないだけでなく、自重でブラブラしてしまい、スピーカーの安定性にも影響が出てしまいそうです。
クリップを設置すると綺麗に配線ができました。また、スピーカーにかかる重さも分散させることができるので、落下の危険も少なくなりました。両面テープは、壁の材質によっては剥がれやすくなる場合があるので、そのときは他の超強力タイプの両面テープで補強しましょう。
チューブ 〜床のケーブルをまとめて見た目・安全性UP
- ELECOM
ケーブルチューブ「BST-20CR」
Amazon販売価格:¥1,480(税込)/内径20mm、長さ5.0m
色はクリアとブラック、サイズは内径4mm~20mmまであります。用途に合わせたお色やサイズを選びましょう
床に置いたケーブルにはケーブルチューブがおすすめです。今回は軟質ポリエチレン製の螺旋状になったチューブを選択。巻き付けるだけでケーブルをすっきり整理でき、必要な長さでカットできるため扱いやすいです。またこの形状だと、機材に接続済みのケーブルに途中から巻き付けることができるので便利です。
床に配線した複数のケーブルに使ってみました。ホームシアターを構築するとケーブル類が増えてくるもの。このままだと見た目が雑多なだけでなく、足に引っ掛けて機材を倒してしまったり自身が転倒したりする危険もあります。
チューブを巻き付けると、雑多に配線されたケーブルが1本にまとまり、かなり見た目がよくなりました。壁と床の角に沿わせられるのでケーブルがたわまず、足を引っ掛ける心配も減りました。
ビフォー/アフター
今回はケーブルをスッキリ配線させるためのアイテムを3つ試してみました。賃貸住宅に組まれた筆者のホームシアターでも、なんとか見栄えが良くなり、足に引っ掛けて破損・転倒する恐れを軽減することができました。紹介したアイテムはAmazonなどで容易に購入することができるで、ぜひお試しください!