1882年設立のイタリアのインテリアブランドGERVASONI(ジェルバゾーニ)。このたび、AKASE株式会社が取り扱う「ジェルバゾーニ銀座ショールーム」に、CEOのMichele Gervason(ミケーレ・ジェルバゾーニ)が来日しプレゼンテーションをおこないました。
- 店内のようす。真鍮を使用したペンダントライト「BRASS(ブラス)」が印象的
ブランドを一躍世に広めた“デザイン”の付加価値とは
ジェルバゾーニの本社は、イタリアのウディネ。現在のミケーレで3代目になります。家具に「デザイン」を付加価値として持ち込んだのは、2代目のピエロでした。
1961年の第1回以来、ミラノサローネには毎回参加。工業デザイナー・家具デザイナー・学者としても活躍したイタリアの建築家Vico Magistretti(ヴィコ・マジストレッティ)を起用するなど、イタリア家具=デザインの歴史をつくりあげました。
ジェルバゾーニの地位を確固たるものにしたのは、1998年から2020年までアートディレクターを務めたPaola Navone(パオラ・ナヴォーネ)です。インドア用からアウトドア用まで、木やラタンのみならずアルミニウムなどさまざまな素材を駆使して、他にはないデザインの製品を世に送り出しました。
- パオラ・ナヴォーネが手がけたコレクションの一つ「BRICK(ブリック)」のミラー「BRICK 99」「BRICK 98」「BRICK 96」(写真上から)もショールームに展示されています
マルチマテリアルでモダンにもクラシックにも変容
パオラ退任後のジェルバゾーニは社内でディレクションをおこないnendo(ネンド)をはじめとする、より多彩な世界中の才能溢れるデザイナーと組みながら、引き続きインドア・アウトドア両面でさまざまな素材を駆使した製品を発表し続けています。ミケーレCEOは次のように語ります。
「イメージソースであるカタログは、ジェルバゾーニにとって非常に大切なものです。家具単体で見せるのではなく、ムード・雰囲気として伝えることが重要だと考えています。素材を替えることよって、同じデザインの家具がフォーマルにも、カジュアルにも使えることを表現しているのです」
- 日本のデザイナーnendoがデザインした「KASANE(カサネ)」は、発表と同時に世界中で反響を得たアウトドア商品
さまざまな素材を駆使する “マルチマテリアル” によって、モダンにもクラシックにもカスタマイズできます。これこそが、ジェルバゾーニが家庭用のみならず、ホテルやレストランのロビー、客室などにも個性的でラグジュアリーな製品を展開し、インテリアデザイナーや建築家からも絶大な支持を得ている理由なのです。これは、日常と非日常を両立させようとする上質なリビングシアターを表現したいとき、大切な着眼点だと思います。
もっとも、異素材を柔軟に組み合わせるマルチマテリアルを私たち個人が実践するのはなかなか難しいのは確かです。でも、ここジェルバゾーニ銀座ショールームには、コーディネートのヒントが盛りだくさん。むしろシンプルな空間にこそ、ちょっと違った素材の個性的なワンアイテムを加えることで、グンと魅力的なインテリアに一変することが理解できます。
スタッフと相談しながら、心躍るリビングシアターをつくり上げていただけたらと思います。
SHOP INFORMATION
「GERVASONI銀座」(AKASE株式会社直営店)
〒104-0061
東京都中央区銀座5-9-15銀座清月堂ビルB2F
営業時間:11:00 – 18:00
定休日:木曜日(年末年始・他臨時休業有あり)
「GERVASONI京都高島屋店」(AKASE株式会社直営店)
〒600-8001
京都府京都市下京区四条通河原町西入真町52
京都髙島屋6階 家具売場
営業時間:10:00 – 20:00
定休日:不定休