AV機器ならではの問題を解決する、新しいテレビボード
テレビを美しくスマートに設置するのに「テレビボード」は欠かせません。そのため多くの家具メーカーがテレビボードを開発しており、サイズやデザインも非常に多彩です。価格帯も幅が広いため、何を基準に選んでよいか迷ってしまうほどです。
一般的には「サイズ」「デザイン」「収納力」の3つが選ぶ基準となるでしょう。ですが大画面とサラウンドを楽しむ方にとっては、それらに加えて機器をスマートに利用できる「機能性」にも着目してほしいです。というのもホームシアター機器は大画面というだけあってサイズは大きめ。アンプなど一部機器は発熱するため排熱処理がないクローズタイプのラックだと、機器が故障してしまうなんてトラブルもあります。さらに機器のリモコン操作も必要になるため、赤外線が透過できるかも重要なポイントとなります。配線だって悩みの種です。そのため理想の一台を探すことを諦め、ラックをオーダーメイドする方も決して少なくありません。
そんなホームシアター用として理想的なテレビボードが、朝日木材加工の「ADK」ブランドより誕生。それがVGP2023で金賞に輝いたホームシアターラック「Fuga tuned by ADK」です。
- ADK
「FG-BX600B」
¥60,500(税込)
※2023年1月初旬発売予定
●耐荷重:天板/40kg、棚板/10kg、底板/40kg ●外形寸法:599W×305H×610Dmm ●内寸:554W×255H×560Dmm
- ADK
「FG-BX800B」
¥77,000(税込)
※2023年1月初旬発売予定
●耐荷重:天板/40kg、底板/50kg ●外形寸法:799W×305H×610Dmm ●内寸:754W×255H×560Dmm
理想的な「デザイン」「機能性」「設置性」
特長はリビングに映える佇まいを意識しつつ、「デザイン」「高い機能性」「壁掛け設置も可能な柔軟性」といった要素を兼ね備えていること。カラーはダーク系のウォールナット調で落ち着きがあり、幅60cmと幅80cmの2種類のサイズバリエーションを用意。これらを連結させて使うことで、部屋の大きさや使用機材に合わせたレイアウトを実現するというアイデア商品です。
前面は格子状のフラップドアで、機器の放熱やリモコン操作も確保できます。さらに各ユニット内部にはケーブルを通す配線孔が設けられ、連結した際の配線もスムーズに通せるように考慮されています。
放熱もバッチリ!AVアンプが入る
- BX600とBX800の両方とも内寸の高さは255mm、奥行きは560mmと、デノンのフラグシップAVアンプ「AVCX8500HA」(高さ192mm、奥行き482mm)も収納できるサイズ。ケーブルを繋ぐゆとりもあり、側面には通線と排熱用の孔もあるので、安心して使用できます。こうした機器の特性を加味したモノづくりは、オーディオラックを30年以上開発し続け、数多くのファンを獲得してきたADKならではのアイデアです。
設置方法は、ウォールマウントと床置きの2種類が選択できます。家具を床から浮かせるフロートデザインなら、圧迫感を低減させて部屋を広く見せる効果が期待でき、また、ロボット掃除機とも相性がよいなど、実利的なメリットも。床置きは施工はもちろん不要でユーザーによる設置が可能。どちらも耐荷重と安全性が考慮され、30年以上もオーディオラックを開発・製造する家具メーカーならではの安心感も魅力です。
つなげてサイズアップ部屋に合わせて選べる
- ADKには縦にラックを重ねていく「Stackシリーズ」というオーディオラックがありますが、Fugaシリーズは横にラックを繋げて使うことができるのが特長。後付けが簡単に行える置き型の場合は、オプションで専用の台座が用意されており、種類は幅590mm、幅1100mm、幅1600mmの3種。組み合わせによっては、安定性が確保できない場合もあるので、こちらのメーカーホームページで推奨セットを確認してください。
台座なしでもOK空間を広く演出できる
- フロートデザインもFugaシリーズの特長のひとつ。マウント金具はBX600用とBX800用とそれぞれ用意されており、柱などにネジを止めることで壁掛けできます。DIYでもできないことはないが、耐荷重のことを考えると施工会社に依頼するのが望ましい。またラックの奥行きが610mmと一般的なラックと比較して大きいため、前垂れを防止するための台座も用意されています。通常利用では問題ないそうですが、子供がいる家庭でも安心して使えるオプションです。
テレビとスピーカーに合った最適なサイズを自由に選べる
Fugaシリーズを活用したコーディネートを考えてみましょう。テレビをメインとしたホームシアターの場合、少し大きめで人気の65型なら、テレビの幅は約1.5m。その場合は幅60㎝の「FG-BX600B」を3つ並べると1.8mとなりほぼピッタリ。両サイドにフロアスタンドのトールボーイスピーカーを並べるとコンパクトにまとまりつつ、テレビとのバランスもいいです。さらに中央を幅80㎝の「FG-BX800B」に変更して、幅2mのラックにすれば、テレビの両脇にコンパクトなブックシェルフスピーカーを置く2chスタイルにも最適です。
センタースピーカーを設置する場合は収納するというアイデアもありますが、テレビを壁掛けしてFugaシリーズの天面に乗せるのもよいでしょう。Fugaシリーズは無垢材よりも頑丈で傷にも強く、お手入れも簡単な合成樹脂化粧パーティクルボード製。充分な強度と耐久性を備えるため、長く愛用できるのも魅力です。
- 写真上/FG-BX600Bの寸法
写真下/FG-EX800Bの寸法
シアターの専用室とは異なり、リビングシアターは美しくまとめたいものです。特別な内装のリフォームをすることなく機材や配線をスマートに隠蔽できる点で、ホームシアター向けに開発されたラックを使用するのは合理的といえます。Fugaシリーズは一般的な家具にはない強度と自由な設置性、さらに放熱や安全性、そしてオーディオクオリティまで併せ持ちます。オーダー家具を用いてプロがインストールしたような美しいリビングシアターをより手軽に実現できるFugaシリーズは要注目です。