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レビュー

  • カリモク家具 カリモク家具「ソリッドボード」
    ロングセラーならではの工夫とは?
    機能性にも優れたお薦めAVボード・カリモク家具編

    取材・執筆 / 遠藤義人
    2023年2月6日更新

    • ホームシアター・コンシェルジュ
      遠藤義人

大画面テレビで、ホームシアターを構築したい方にとって、テレビボード選びはとても大切です。ホームシアターのある暮らしをコンサルティングする「fy7d」代表、遠藤義人さんが、オーディオビジュアル機器に最適化されたスペックを持ちながら、インテリアとしても上質な家具をピックアップしてくれました。まずは、日本を代表する家具メーカー「カリモク家具」のロングセラー、「ソリッドボード」をご紹介します。

誰もが知っている・カリモクの揺るがぬベストセラー

1947年に設立された家具メーカー、「カリモク家具」。資材の調達からアフターサポートまで国内でカバーする量産メーカーであり日本最大級の木製家具メーカーですが、“木”という天然素材を扱う上で、ハイテク機械とともに熟練の職人の手が入っていることはあまり知られていません。また、高度成長に乗って日本家庭に洋家具を広めた立役者のひとつでもあります。

AVボードについてもざっと8モデルを揃えますが、その先駆けでもあり、10年以上に亘って未だにベストセラーなのが「SOLID BOARD(ソリッドボード)」です。

高さ26サイズ、幅5サイズ、仕上げも6樹種15色とバリエーションも豊富で特注も可能ですが、オススメは高さ422×奥行き420×幅2038mmのローボード(ウォールナットナチュラル色で337,700円/税込)。大型テレビを置いて左右にトールボーイ型スピーカーを置くのによさそうです。標準仕様の扉のスリットは、無垢の集成材を使いSDGsにも配慮。リモコンの赤外線を透過しつつ放熱にもなります。

ロングセラーである秘訣は、裏側にも。テーブルタップを置くスペースや、ボードの上下・左右を通線できる切り欠きや穴、放熱にも配慮された取り外し可能なバックパネル、幅木を避け天板をピッタリ壁に寄せる構造等は、その後の各メーカーのスタンダードとなりました。

  • ソリッドボードの内部には配線溜まりスペースがデザインされており、余ったケーブルやテーブルタップをすっきりまとめることができます。
  • キャビネット内部で通線できるよう、左右方向には切り欠き、上下方向には通線穴がそれぞれ配置されています。AV機器同士の接続に加え、ボード外側への配線も美しさを損ねず簡単に行えます。
  • ボードのバックパネルは自由に取り外し、取り付けが可能な脱着式。ホームシアター機器の配線接続、入れ替えなども後ろから行うことが可能です。標準設計されている放熱穴は、通線穴としても活用できます。
  • ボードの脚が天板より内側に取り付けられており、巾木(はばき)を避けて壁面に隙間なく設置できます。ボードと壁面の隙間に埃が入りにくくなることで、火災の原因にもなるトラッキング現象の危険性を下げることもできます。

 

  • 遠藤義人 氏
    ホームシアターのある暮らしをコンサルティングする「fy7d」代表。編集者として数100件のホームシアターを訪問、住宅インテリアブランドを取材した経験から、大画面&高音質と住宅インテリアを組み合わせたホームシアターの普及・啓蒙のための活動を幅広く行う。

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