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実例

  • 専用室シアターCASE31
    コレクションを存分に楽しめるビートルズハウス
    130インチにスタジオモニターでの5.1.4chを

    取材・執筆 / 井田有一(ホームシアターファイルPLUS編集部)
    2022年8月3日更新

コレクションルームの隣にライブ会場

2022年の今、タワーレコード渋谷店にアナログ専門店が新規オープンするなど、世代を超えてレコードを楽しむ人が増えてきています。そんなレコード店のような趣を感じさせるコレクションルームを併設した専用室…と思いきや、ここY邸には仰天の秘密が隠されていました。なんとコレクションすべてが「ビートルズ」というビートルズハウスだったのです。

オーナーのYさんは洋楽を中心に多彩な音楽を聴くミュージックラバーですが、音楽好きになった原点であるビートルズの作品、関連アイテムを学生時代からコツコツと集めていくうちに、かなりのコレクションが集まっていたのだそうです。その量は以前の住まいではガレージを借りていたほどで、室内に満足にディスプレイすることもできませんでした。そんな新旧コレクションを美しく飾れ、そして存分に楽しめる部屋がほしいと、自宅を新築するタイミングで、サウンドテックの三宅宏明氏に相談を持ちかけました。

  • 階段状になったシアタールームは28畳。天井高は3mにもなる大空間です。
  • 写真右手と中央に棚が見えますが、それぞれがYさんのコレクションルームになっています。一部ガラス張りになっていますが、視聴中は厚手のカーテンで覆うことで音の反射を抑制できるようになっています。
  • コレクタールームからシアターを見ると、まるでレコードショップに併設されたライブ会場のような空間の佇まいです。
  • 天井には防音室用の調音材であるダイケン「オトテン」を使い、音の反射を調節しています。
  • リビングなどは白を基調とした空間なので、ドアを開けると異世界に来たかのような特別感が味わえます。

完全暗室にもできる最低限の窓和に

下方に記載している写真も含めてご覧いただきたいのですが、完成したY邸はシアタールームのほか、併設するコレクションルームが2部屋あります。バーカウンターや貴重な品をディスプレイするギャラリーまで完備するもはやビートルズ美術館の佇まい! メインとなるホームシアターは畳になっており、張り込み式の150インチスクリーンが小さく見えるほどにゆったりとしたスペースです。プロジェクターは4K対応のソニー「VPL-VW775」を採用しました。

  • シアタールームはコレクションの日焼け防止のためにも、最低限の窓数にしています。そのため完全暗室にもできることから、プロジェクターはソニーの4Kレーザーモデル「VPL-VW775」を選択。高精細かつビビッドなHDR映像も堪能できるように調整されています。
  • 再生機材はスクリーン右手にあるラックにまとめて設置しています。ラックの上段はアナログレコード関連。中段に映像関連をまとめています。さらに盤面交換もしやすいようにスポットライトで照らしています。

スタジオモニターで本格派の5.1.4ch

スピーカーはアウトテイクのコンテンツも収集しているYさんだからと、三宅氏は音楽制作現場でも使われているJBLのスタジオモニター「4349」をフロントに据えた5.1.4ch構成のドルビーアトモス仕様を提案しました。

「私はコンテンツを集めたり聴いたりするのは好きですが、機材のことはあまり詳しくないです。ですので、三宅さんには図面の段階から相談してプランニングしてもらいました。私の念願がかなったので、今はコレクションを毎晩楽しんでいます。仕事終わりの夜に聴くことが多いので、防音室にしてもらったのも正解でしたね。爆音を出しても問題ありません(笑)。

妻や子供は映画が好きなので、子供が帰省するとこの部屋をよく使っています。私もいまの社会情勢が落ち着いたら、コレクター仲間を自宅に招いて上映会を開きたいですね」とYさん。学生時代から収集しつづけている作品を思い切り楽しめる家。そんなビートルズへの愛と男の浪漫が凝縮した素晴らしい専用室です。

  • レコードの赤盤も所有するYさんが良質なサウンドで楽しめるように、アナログプレーヤーはヴィンテージテイストもありながら制振性も高いAcoustic Solid「Solid Vintage System」を選択。組み合わせるプリメインアンプには真空管の光も美しいMcIntosh「MA252」を選びました。
  • JBLの4000シリーズ・スタジオモニターの新作「4349」をフロントスピーカーに選んでいます。Yさんの好みも伺いながら選んでいます。センターやサラウンドには、音の癖が少ないKEFからRとQシリーズを、バランスを整えつつ組み合わせています。
  • コレクションルームには、以前の家で使用されていた再生セットが設置されています。レコードはもちろん、書籍もビートルズ関連というのですから驚きです。
  • 貴重な品はギャラリーのようにガラスケースに入れて展示する予定とのことです。
  • インストールを手がけたサウンドテックの三宅宏明氏。

写真/草野清一郎

Y邸ホームシアター概要

ROOM DATA
●住宅形態:戸建/新築 ●家族構成:夫婦+子ども2人 ●ホームシアターの広さ:28畳 ●画面サイズ:150インチ ●サラウンド:5.1.4ch ●インストール内容:機器設置、システムプランニング、防音アドバイス ほか

SYSTEM LIST
●プロジェクター:ソニー VPL-VW775 ●スクリーン:オーエス PX-150H-02-HF102 ●Ultra HDブルーレイレコーダー:ソニー BDZ-FBT4000 ●AVアンプ:デノン AVC-X6700H ●フロントスピーカー:JBL 4349 ●センタースピーカー:KEF R2c ●リアスピーカー:KEF Q750 ●トップフロントスピーカー:Monitor Audio C265 ●トップリアスピーカー:Monitor Audio C265 ●サブウーファー:イクリプス TD520SW ●アナログプレーヤー:Acoustic Solid Solid Vintage System ●MCカートリッジ:ortofon MC-Q20 ●MC昇圧トランス:フェーズメーション T-300 ●アナログ用プリメインアンプ:McIntosh MA252 ほか

INSTALL SHOP
サウンドテック
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