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  • TECHNICS 「SL-1500C」 VGP2019夏 批評家大賞を受賞
    SL-1500Cの魅力!
    選ばれた理由をVGP審査員が語る

    取材・執筆 / VGP実行委員会
    2019年7月17日更新

ピュアオーディオ部会の批評家大賞に決定!

オーディオビジュアル機器の総合アワード「VGP2019 SUMMER」で、ステレオ再生をメインとしたオーディオ製品と、それに関連する周辺アクセサリーを審査する「ピュアオーディオ部会」にて、今季の「批評家大賞」に輝いたアイテムがテクニクスのアナログレコードプレーヤー「SL-1500C」です。

  • SL-1500Cは、ピュアオーディオ部会の「アナログレコードプレーヤー(5万円以上15万円未満)」のジャンルで部門金賞にも輝いたモデルで、ピュアオーディオ部会の審査員全員から高い支持を受けました。

これからアナログレコード再生を始める方でも、手軽にHi-Fiサウンドを楽しんでもらいたいというコンセプトから誕生したSL-1500C。ハイグレードからミドルクラスまで幅広いラインアップを揃えるテクニクスが、従来モデルよりもっと手軽にレコード再生を楽しめるよう、カートリッジを同梱し、フォノイコライザーも内蔵させました。

  • アナログレコードプレーヤーのセッティングが難しそうと思っているユーザーでも、スムーズに使いこなせるようにカートリッジを同梱。音質に定評があるオルトフォン「2M Red」を採用し、Hi-Fiサウンドを十分に堪能できる仕様としています。

随所にHi-Fiサウンドに繋がる取り組みが施されていますが、最も特徴的なのが「シングルローター型コアレス・ダイレクトドライブ・モーター」の採用です。テクニクスがハイグレードクラスで培ってきたノウハウを活かし、さらにSL-1500Cのために新設計した技術を採用したことで、入門モデルとは思えないほどの高音質を実現しました。

  • SL-1500専用に開発、そしてサウンドチューニングされたシングルローター型コアレス・ダイレクトドライブ・モーターは、ターンテーブルの回転精度を抜群に高め、高いトレース能力を実現しました。

ここでは、ピュアオーディオ部会を担当するVGP審査員である全5名の評論家が、SL-1500Cだからこそ味わるアナログレコード再生の魅力を語ります。

VGP審査員 大橋伸太郎が語る

ビギナーにとって待望のモデル

テクニクスの上位モデルにならってコアレス・ダイレクトドライブ・モーターを搭載し、同時期に開発されたDJモデルである「SL-1200MK7」と兄弟のように誕生した、音楽鑑賞用アナログレコードプレーヤーです。フォノイコライザー内蔵、オートリフトアップ機能を搭載するなど、アナログレコードのビギナーにとって待望のモデルと言えます。また、テクニクスのアナログレコードプレーヤーのリターナーも満足のいくデザインも好感触の一台です。

VGP審査員 林 正儀が語る

オーディオファンの心も掴む

アナログレコードをこれから始めたい、またピュアオーディオに挑戦してみたいという方々に、ぜひお薦めなのが、このテクニクスの入門モデルであるSL-1500Cです。上位シリーズで定評のある高音質技術を継承していることももちろんですが、カートリッジを同梱していること、そしてフォノイコライザーを内蔵していることも推しのポイントです。オルトフォンのMMカートリッジを同梱した点は、オーディオファンの心も掴んでいます。

VGP審査員 岩井 喬が語る

ダイレクトドライブ方式の集大成

カートリッジの針先保護にも役立つオートリフターや内蔵フォノイコライザー、オルトフォンの2M Redの同梱など、レコードプレーヤー初心者に向けた構成ではありますが、新生テクニクスで磨きをかけてきたコアレスモーターによるダイレクトドライブ方式の集大成といえる名機です。最新世代の回転制御技術はフラグシップ機「SL-1000R」由来であり、絶妙なトルク値とのバランスで、伸び良く朗らかなサウンドを楽しめます。入門用として安価ではありませんが、同価格帯機の数段上を行く実力を有しています。

VGP審査員 鴻池賢三が語る

情報量を細部まで引き出す

ハイレゾ時代に復活したテクニクスブランドは、アナログレコードプレーヤーでもダイレクトドライブ方式をベースに長年蓄積したノウハウと最新デジタル技術を結集して、世界が驚く製品を続々投入してきました。こうした潤沢な開発資産を活かし、卓越した性能を手に届く価格で実現したのがSL-1500C。実際に聴いても高S/Nで情報量の多い高音質は間違いなくテクニクス品質。その良さをより多くのファンに届けようとする量産メーカーとしての姿勢も高く評価しました。

VGP審査員 生形三郎が語る

レコードファン必聴の革新モデル

本機はまさに、入門用プレーヤーの革新的モデルです。まず、同社が培ってきた高精度なダイレクトドライブ機構を継承していること。さらに、透明性の高い良質なフォノイコ回路や音質への影響を排除したアームリフトアップ機構を搭載すると共に、シンプルなトップパネルによって上質なルックスも獲得。加えて、音質に定評ある2M Redの付属など、総じて、価格を含め広範なユーザー層への極めて高い訴求力を備えた製品であり、本機が市場へ登場したことの価値は計りしれません。

LINE UP

TECHNICS
SL-1500C ¥100,000(税抜)

SPEC

[SL-1500C]
●駆動方式:ダイレクトドライブ ●駆動モーター:シングルローター型コアレス・ダイレクトドライブ・モーター ●ターンテーブル:アルミダイカスト ●回転数(rpm):33 1/3、45、78 ●トーンアーム:ユニバーサルS字形・スタティックバランス型 ●トラッキングエラー角:+2°32(30cmレコード外周)/+0°32(30cmレコード内周)●主な出力端子:アナログ音声(RCA/LINE)×1、PHONO×1、PHONOアース×1 ●カートリッジ:ORTOFON「2M Red」MM型 ●カートリッジ適正針圧:1.8g ●消費電力(待機時):8.0W(約2.0W)●外形寸法(W×H×D):453×169×372mm ●質量:約9.9kg