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  • 連載 伊尾喜大祐のシン・イオキネマの夜明け
    第11回「インストーラーがテンポよくカタチに」

    取材・執筆 / 伊尾喜大祐
    2021年3月18日更新

ホームシアターの総合誌「ホームシアターファイルPLUS」でも執筆されている伊尾喜大祐さんが、夢の映画館「シン・イオキネマ」づくりを決意! 本連載では、映画館づくりを決意したきっかけから完成するまでの模様を完全密着ドキュメントでお送りします。どのタイミングでどんなことが進行するのか? 映画館づくりにどんな想いがあったのか? 読んだらホームシアターを作りたくなること間違いなし!

フルスペックのドルビーアトモスを目指す

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ディスク制作という仕事柄、僕はその作り手たちが意図した映像・音声を、きちんと再生できる環境を作りたいと考えています。そうなるとやっぱり……と、僕が口にすると同時に「フルスペックの7.2.6chドルビーアトモスで行きたいですね」と浅田氏。
おおぅ! 気が合う!でもそんな理想、この部屋で可能?「いけますよ」と浅田氏は、図面上に13本のスピーカーをレイアウト。「サラウンドとトップスピーカーは、ほぼピンポイントでこういう配置ですね。サラウンドは高さ1.2mぐらいで壁掛けかな。埋め込みにするとその部分の防音効果が弱まりますし。でももし折り上げ天井なら、トップを埋め込むと綺麗です」(浅田氏)。

そして肝心のフロントスピーカーは、「もうもう、選択肢がありすぎて! でもね、スピーカーは予算を出せばいい音になるのは当然。だから安いのを狙うより、許される範囲で一番よいものを選ぶといいですよ」(浅田氏)。
なるほど……!センターとサブウーファーとあわせて、引き続き検討します。

テンポよく楽しく会話するうちに、気づけばシアターがカタチになっていました。そうか、そういうことか。建築士の龍井氏に意匠面を、浅田氏に技術面をお願いすることで、このシアターが初めて完成するわけです。それこそがインストーラーの仕事だったのか!

「できちゃいましたね」という浅田氏の笑顔を見て、僕はようやく思い出しました。30年以上前、ホームシアターに憧れていた高校時代。毎月読み込んでいたAV雑誌のショップ広告に顔写真が載っていた、あの営業さんが浅田さんだと。何というご縁でしょう!僕は感激のあまり「浅田さんにお願いしたいです」と“プロポーズ”していました。なぜか隣で妻も涙ぐんでいました(笑)。

「承知しました!専用室という意識を持ちつつも、生活空間でもある。ここがポイントになると思います。よいシアター、作りましょうね」(浅田氏)。

  • 真剣な表情で浅田さんの話に耳を傾ける伊尾喜さん。
  • スクリーンの大きさをシミュレーションしているところ。
  • B&W「800 D3」などもスクリーンのサイドに置けるかどうか試しにシミュレーション。
  • 約2時間の打ち合わせを経て、その場で浅田さんにホームシアターづくりを依頼した伊尾喜さん。さぁ、次はいよいよ実施設計です!

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