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  • Netflix 激推し! Netflixオリジナルタイトル
    映画 Best3<2021 Spring>
    よしひろまさみちが選んだオススメタイトル!

    取材・執筆 / よしひろまさみち
    2021年3月24日更新

ドラマBest3はこちら>>>激推し! Netflixオリジナルタイトル「ドラマ Best3<2021 Spring>」

ドキュメンタリーBest3はこちら>>>激推し! Netflixオリジナルタイトル「ドキュメンタリー Best3<2021 Spring>」

Netflixはオリジナル作品と独占配信でファンの心を掴んだ

コロナ禍のエンタメ界で急成長したといわれるのがSVOD。数ある中でも、Netflixの快進撃は劇的でした。2015年に日本でのサービスローンチした同社は、19年にはSVODのシェアトップを獲得。ローンチ5周年の昨年は、コロナ禍で外出に制限があるという特殊な状況が後押しし、全世界でハマる人が急増したのが記憶に新しい。では、Netflixの何がSVODユーザーの心を掴んでいるか、紐解いてみましょう。

  • Netflix
    [視聴プラン]
    ベーシック→¥990/月(SD 480pの画質)
    スタンダード→1,320/月(フルHD 1080pの画質)
    プレミアム→1,980/月(UHD 4KとHDRの画質)

まず、配信作の多様性。他社のカタログ作品はもちろんのこと、未公開のドキュメンタリーや日本ではソフト化が難しい欧州のテレビドラマなど、配信作のジャンルは多岐にわたります。そのうえで、自社制作によるオリジナル作品、もしくは世界配信権を獲得した独占配信作に注力をしており、ここでしか観られない作品の多いこと。おそらくすべてをクリアすることは不可能なほどのコンテンツ数を有します。さらに、4K配信に対応したのも、他社と比べて非常に早かったことから、画質にこだわりがある層にも訴求力が高いです。近年のオリジナル作品は、テレビサイズでも十分というものから、できる限り大画面・高画質で、というものまで。ユーザーの選択肢にまでこだわりを持って制作していることが、一度使ってみればわかっていただけるでしょう。

『彼女』

  • ●配信年:2021 ●本編映像:142分 ●監督:廣木隆一 ●原作:中村珍「羣青」(小学館IKKIコミックス) ●出演:水原希子、さとうほなみ、新納慎也、田中俊介他 ●脚本:吉川菜美
    2021年4月15日、Netflixにて全世界同時独占配信

原作の持つ圧倒的な画力と叙情的なショットを映す

日本ローンチ時のローカルコンテンツとして制作されたオリジナルシリーズ『火花』で総監督を務めた廣木隆一が手掛けるロードムービー。中村珍原作のコミック『羣青』の実写化です。原作の映画化を望む人は多かったものの、劇場公開には困難な作品として知られていました。ですが、本作では、原作の持つ圧倒的な画力と女性同士の恋愛を丁寧に実写に落とし込み、そこに廣木監督らしい叙情的なショットが印象的に映し出されます。大画面向きの大作です!

『スペース・スウィーパーズ』

  • ●配信年:2021 ●本編映像:137分 ●監督:チョ・ソンヒ ●出演:ソン・ジュンギ、キム・テリ、チン・ソンギュ、ユ・ヘジン 他 ●脚本:チョ・ソンヒ、ユン・スンミン、ユガン・ソエ
    Netflix映画『スペース・スウィーパーズ』独占配信中

ハリウッド大作に迫る映像と韓国映画らしいエモい物語性

エンタメ界でノリにのっている韓国からSF大作。近未来を舞台に、宇宙ゴミを回収する掃除人(スウィーパー)たちの大活躍を描きます。宇宙が舞台だけにVFXシークエンスが多い作品ですが、ハリウッド大作にも負けない迫力の映像と、韓国映画らしいエモい物語性が見事にブレンド。王道のストーリーではあるものの、今の娯楽コンテンツ流行発信源である韓国が、SFにも着手したことに注目(今年配信予定のオリジナルシリーズ『静かなる海』も同様にSF)。

『アーミー・オブ・ザ・デッド』

  • ●配信年:2021 ●本編映像:未定 ●監督:ザック・スナイダー ●出演:デイヴ・バウティスタ、エラ・パーネル、オマリ・ハードウィック、真田広之 他 ●脚本:ザック・スナイダー、シェイ・ハッテン、ジョビー・ハロルド
    Netflix映画『アーミー・オブ・ザ・デッド』5月21日より独占配信開始

凝った映像で死闘を描き切るアクションで大注目の一作

『ウォッチメン』などを手掛けた映像作家ザック・スナイダーの最新作。ゾンビが大量発生したラスベガスでの死闘を描きます。凝った映像に定評あるスナイダー監督のオリジナル企画で、デイヴ・バウティスタや真田広之など、ハリウッドで活躍するアクションスターが出演するとあって今年大注目の一作。本作の前日譚の映画と、アニメシリーズ『アーミー・オブ・ザ・デッド:ロスト・ベガス』の制作も決定しており、一大フランチャイズになる予感!

[筆者]

  • よしひろまさみち
    映画ライター・編集者。女性誌、情報誌などの編集部を経てフリーになり20数年。雑誌、Webでのインタビューやレビューの連載、カルチャーページの編集のほか、テレビやラジオなどでの映画紹介も担当する。