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レビュー

  • WIREWORLD「Silver Sphere」「Stellar」 ワイヤーワールドから新たなHDMIケーブル
    メタルも光ファイバーも8K対応
    最新世代規格の8K/48Gbpsが伝送できる!

    VGP 取材・執筆 / 大橋伸太郎
    2021年3月24日更新

    • VGP審査委員長
      大橋 伸太郎

導体構造から高品位パーツまでブラッシュアップ

  • HDMIケーブル
    WIREWORLD
    「Silver Sphere」
    (メタル)
  • HDMIケーブル
    WIREWORLD
    「Stellar」
    (光ファイバー)

絶大な信頼を誇るワイヤーワールドから、8K/48Gbps対応を果たした2モデルのHDMIケーブルが登場しました。「Silver Sphere」はメタル導体を採用。8K/48Gbpsの安定した、そして高速な伝送において、クロストークはじめとするあらゆるノイズの低減に取り組み、新しい導体構造「Uni-Path Design」を生み出しました。前シリーズのフラット型でDNA Helix Designを導入していましたが、Uni-Path Designと絶縁体「Composilex 3」によって丸形でありながらケーブルの捻じれによる悪影響を排してノイズ抑圧を実現しています。

「Stellar」は光ファイバーを採用したモデルで、ラインアップが5m以上からで長尺伝送がメイン。レーザーモジュールには米Ⅱ-Ⅳの「VCSEL」、ドライバーチップには独Silicon-Lineの高品位パーツを採用します。

  • DETAIL「Silver Sphere」
    ワイヤーワールドの特許取得済みの革命的技術である「DNA Helix Design」のメリットを継承し、フラット型から丸形に変更しながらも外来ノイズと信号損失の低減を防いだ新構造「Uni-Path Design」を採用しています。
  • DETAIL「Stellar」
    導体に信号ロスが限りなく少ないOM3規格の光ファイバーを4本、信号線の銅線をハイブリッドで搭載。ケーブルの内部には、二重シールドを施し、さらにケブラー繊維束を配置することで耐久性と信頼性を高めました。

メタルと光ファイバーで組み合わせる機器を分けたい

Silver Sphereでの『TENET』は階調がむらなく整い、IMAX撮影シーンは画面に吸いこまれる深い立体感を得られます。エッジが細やかで強調感が絶無で、実景を前にしたよう。音質も素晴しく、空間が音像でぎっしり埋め尽くされます。音の実在感が際立つ生々しさです。Stellarは、S/Nが優秀で、『1917 命をかけた伝令』のダークシーンはノイズの汚れがなく、暗部の潰れがないクリーンな画で、撮影監督が照明やレンズ選択に託した意図が浮かび上がります。
Silver Sphereは高画質な4K有機ELテレビで、Stellarはプロジェクターと組み合わせるのに頼もしいモデルです。

SPEC

[Silver Sphere]
●ケーブル径:約9.0mm ●帯域幅:最大48Gbps(8K/60Hz、4K/120Hz・36bit(4:4:4)、8K/30Hz・30bit(4:4:4)、HDR10+、eARC、HDCP 2.3) ●導体:Silver-Clad OFC ●構造:Uni-Path Design ●ラインアップ(税込価格):0.6m→¥46,200、1.0m→¥49,500、2.0m→¥66,000、3.0m→¥82,500

[Stellar]
●ケーブル径:約5.0mm ●帯域幅:最大48Gbps(8K/60Hz、4K/120Hz・36bit(4:4:4)、8K/30Hz・30bit(4:4:4)、HDR10+、eARC、HDCP 2.3) ● 導体:OM3 Laser Optimized Fiber ●ラインアップ(税込価格):5.0m→¥77,000、10.0m→¥88,000、15.0m→¥99,000、20.0m→¥110,000