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レビュー

  • ISOTEK「EVO3 TITAN ONE」「EVO3 NOVA ONE」 クリーン電源システムをこだわり抜いてきた
    IsoTekの「ONEシリーズ」を徹底レビュー
    圧倒的なフィルタリング性能で機器の真価を引き出す!

    VGP 取材・執筆 / 大橋 伸太郎
    2021年7月7日更新

    • VGP審査委員長
      大橋 伸太郎

ひとつの機器にピュアな電源を重点的に与える

  • クリーン電源システム
    ISOTEK
    「EVO3 TITAN ONE」
    ¥357,500(税込)
  • クリーン電源システム
    ISOTEK
    「EVO3 NOVA ONE」
    ¥275,000(税込)

クリーン電源ユニット屈指のブランドであるISOTEK(アイソテック)。同社の「ONEシリーズ」は、スリムで設置しやすい筐体と、アイソテックの圧倒的なノイズフィルタリング能力をひとつの機器に専念できることが特長です。パワーアンプやプリメインアンプ、さらにサブウーファーなど後段機器には「EVO3 TITAN ONE」、プレーヤー関連やテレビ、プロジェクターなどの前段機器は「EVO3 NOVA ONE」が推奨です。回路構成や採用パーツのグレードは上位機と同等で、クオリティを向上させたい機器に対して、重点的にピュアな電力を与えてやろうというわけです。スリムですがずっしり重く堅牢なアルミニウムの筐体が最強の電源ユニットの矜持を窺わせます。

  • 同社のパワーコンディショナーでは、AC電源ラインから混入するノイズ、各機器から出る整流ノイズやデジタルノイズ、その両方のノイズを低減する「BNR TECHNOLOGY」を採用しています。
  • フィルター間、出力コンセント間で発生する相互干渉を完璧に防ぐため、フィルター部と出力コンセント部を1点から分岐させ共通インピーダンスを追放する「STAR CONNECTION」を採用。

低域の瞬発力が上がりクリアで伸びやか

拙宅で両機を試してみました。EVO3 TITAN ONEは、出音した瞬間、聴き慣れた音からの変化の大きさに驚愕。ローエンドが一気に伸び、低音が波のように押し寄せてきます。透明で歪みのない表情豊かな低音です。映画はセリフの鮮度が圧巻で、生々しくくっきりと音場に浮かび上がります。11ch同時駆動のヘビーな環境でも、電力供給の余裕で音場が硬直せず広々と澄み渡ります。サブウーファーでは、瞬発力が試される爆発シーンは立ち上がりと伝播の速度が早く衝撃が聞き手に突き刺さります。ウーファーの制動力が向上し分割振動が抑えられローエンドが伸びます。

次に4KプロジェクターとEVO3 NOVA ONEを接続。4K/HDRのコンテンツではコントラストが伸長することで色域が広がり、発色も豊かです。ピュアな電源を与えられて映像が純化し、深化したのです。得られる効果を一刻も早く体験すべきです。

SPEC

EVO3 TITAN ONE
●電圧:入力・出力→100V(50/60Hz) ●コンセント数:入力×1、出力×1 ●定格出力電流:最大16A ●外形寸法:75W×125H×470Dmm ●質量:6.0kg

EVO3 NOVA ONE
●電圧:入力・出力→100V(50/60Hz) ●コンセント数:入力×1、出力×1 ●定格出力電流:最大10A ●外形寸法:75W×125H×470Dmm ●質量:6.0kg