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  • Disney+ ディズニープラス観るべき4Kタイトル
    よしひろまさみちが選んだBest10[前編]
    IMAX Enhancedからドルビーアトモス対応の作品まで登場!

    取材・執筆 / よしひろまさみち
    2022年4月4日更新

画質・音質にもこだわる仕様がプラスに

  • ディズニープラス
    ¥990(月額/税込)すべての作品が見放題
    ディズニープラスは、ディズニー、ピクサー、マーベル、スター・ウォーズ、ナショナル ジオグラフィックの名作・話題作が、見放題で楽しめる定額制公式動画配信サービスです。さらに、スターブランドとして、大人が楽しめるドラマや映画も充実。ここでしか見られないオリジナル作品が続々と登場します。
    © 2022 Disney and its related entities. All Rights Reserved.

昨年後半からグイグイと加入者を増やしているディズニープラスの急進は、米国ウォルト・ディズニー・カンパニー本社の2021年10~12月期決算発表で明らかになりました。それは昨年10月27日にローンチした「スター」ブランドと4K/HDRやドルビーアトモス、IMAX Enhanced採用、などの新サービス追加が成長を後押ししたとされています。ディズニープラスの強みは根強いファンを幅広く有する強力タイトルを抱える5ブランド、そのほとんどの作品が定額で見放題というのがセールスポイントでした。そこに20世紀スタジオとHuluを中心とした傘下のタイトルを含む、各国の買付作品をオールインした「スター」が加わったことはリニューアルのキモになりました。

  • ディズニープラスの作品を4K/HDRで楽しむためには、設定画面にある「データ使用量」を自動に設定しておきます。再生デバイスが対応していれば、最高画質(4K UHDで最大7.7GB/時)で出力することが可能。

とくに注目だったのは、4K/HDRやドルビーアトモス、IMAX Enhanced対応タイトルです。これまでそこに対応していなかっただけに「画にはそれほどこだわりのないファミリー向け」というイメージがありましたが、一気に払拭されました。高画質・高音質を求められているタイトルから徐々に対応作品を拡充していますが、ホームシアターファン待望の仕様がプラスされたことで、ディズニープラスのイメージはガラリと変わりました。ぜひ大画面とイマーシブサウンドのシステムで楽しんでいただきたいです。

  • IMAX Enhancedのフォーマットを採用している作品は「バージョン」内に通常の「ワイドサイズ」と共に「IMAX Enhanced」のバージョンがラインアップされており、対応デバイスで再生することで4K/HDRでIMAX版拡大アスペクト比で楽しめます。

『エターナルズ』

  • 『エターナルズ』
    ディズニープラスにて配信中
    ●配信年:2021年 ●監督:クロエ・ジャオ ●出演:ジェンマ・チャン ●原作・制作:ジャック・カービー、ニール・ゲイマン/マーベル・スタジオ ●脚本:クロエ・ジャオ ●本編映像:157分、IMAX Enhanced、Dolby Vision 他
    © 2022 Marvel

MCUで初のIMAXカメラ撮影

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)最新作。『アベンジャーズ』シリーズ完結までのフェーズから駒を進めて新ヒーローが登場しました。太古の地球へ宇宙からやってきたヒーロー集団エターナルズが、現代の脅威に立ち向かうアクション大作です。MCUらしい壮大な世界観とテンポの良いアクションはもちろんのこと『ノマドランド』でオスカーを獲得したクロエ・ジャオ監督の十八番ともいえる自然なカメラワークと音響効果も見どころの一つ。じつはMCUでは初となるIMAXカメラでの撮影を敢行したのは本作でした。IMAX Enhancedを最大値で楽しめる作品です。

『クルエラ』

  • 『クルエラ』
    ディズニープラスにて配信中
    ●配信年:2021年 ●監督:クレイグ・ギレスピー ●出演:エマ・ストーン ●原作・制作:ドディー・スミス/ウォルト・ディズニー ●脚本:デイナ・フォックス、トニー・マクナマラ ●本編映像:136分、Dolby Vision 他

隅々まで独創的で細やかな表現

『101匹わんちゃん』のヴィラン、クルエラ・ド・ビルの前日譚を描いたヒューマンドラマ。アカデミー賞で衣装デザイン賞候補になったことでも話題の作品です。ファッションデザイナーを目指す、後のクルエラことエステラがデザインする衣装の数々は、パンクロック全盛の70年代ロンドンを現代的な解釈で具現化したクリエイティブなものばかり。それだけでなく、実際に営業しているロンドンの老舗百貨店リバティの内部や、細かな美術のすみずみまで、ひょっとしたら劇場のスクリーンよりもコンディションのよい映像で観ることができるのは、ホームシアターならではの楽しみといえるでしょう。

『シャン・チー/テン・リングスの伝説』

  • 『シャン・チー/テン・リングスの伝説』
    ディズニープラスにて配信中
    ●配信年:2021年 ●監督:デスティン・ダニエル・クレットン ●出演:シム・リウ ●原作・制作:スティーブ・エングルハート、ジム・スターリン/マーベル・スタジオ ●脚本:デイヴ・キャラハム、デスティン・ダニエル・クレットン、アンドリュー・ラナム ●本編映像:134分、IMAX Enhanced、Dolby Vision 他
    © 2022 Marvel

映像のスケール感などMCUならでは

MCU第25作となる新ヒーロー・アクションです。中国ルーツのスーパーパワーの持ち主・シャン・チーが、その力への目覚めと父との因縁に立ち向かう、というストーリー。MCUフェーズ3までの『アベンジャーズ/エンドゲーム』を引き継ぐフェーズ4の一作です。映像のスケール感、音響デザインはMCUならではの魅力があります。とくに劇場スクリーンでも目で追うのが難しいスピーディなアクションシークエンスは、IMAX Enhancedでじっくり確認したいところです。また、冒頭のサンフランシスコはもちろんですが、香港、中国本土の山奥など、ころころ変わるロケーションの楽しさを臨場感溢れる映像で楽しむのも良いですね。

『ドクター・ストレンジ』

  • 『ドクター・ストレンジ』
    ディズニープラスにて配信中
    ●配信年:2016年 ●監督:スコット・デリクソン ●出演:ベネディクト・カンバーバッチ ●原作・制作:ジャック・カービー、スティーヴ・ディッコ/マーベル・スタジオ ●脚本:ジョン・スペイツ、スコット・デリクソン、C・ロバート・カーギル ●本編映像:116分、IMAX Enhanced、Dolby Vision 他
    © 2022 Marvel

新たな主戦場の壮大な描写に注目

MCUフェーズ3で初登場したヒーロー、ドクター・ストレンジの第一作となります。天才と称されたものの、怪我でキャリアを失った外科医ストレンジが、神秘の力を頼り指導者エンシェント・ワンの弟子に。やがて魔術師となったストレンジが、闇の世界と対決する、というストーリーです。多元宇宙=マルチバースが主戦場となり、壮大なスケールの映像が楽しめます。その後のMCU作品にも多出する人気キャラクターのエピソード1ですが、フェーズ4での重要な舞台設定となるマルチバースの概念はこの作品が初出となります。5月に公開される続編『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』の予習もかねて、見直しすべき作品です。

『BLACKPINK THE MOVIE』

  • 『BLACKPINK THE MOVIE』
    ディズニープラスにて配信中
    ●配信年:2021年 ●監督:チョン・スイ、オ・ユンドン ●出演:BLACKPINK ●原作・制作:CJ CGV、YGエンターテインメント ●脚本:リー・ミジ、チョン・ジャスティン ●本編映像:156分、HDR10 他
    © 2021 YG ENTERTAINMENT INC. & CJ 4DPLEX ALL RIGHTS RESERVED

臨場感と音響効果の再現が見事

ディズニープラスのレーベル不問なんでも枠「スター」ローンチ時に配信開始したなかでも、目玉となったタイトルの一つ。世界中で人気のガールズユニット「BLACKPINK」が、本国・韓国でのデビュー5周年を記念したドキュメンタリーです。ワールドツアーでのパフォーマンスはもちろん、リハーサル風景やインタビュー映像などが盛り込まれています。なかでも、劇場公開時にも話題になったのがライブパート。カメラワークはもちろんですが、ライブ会場にいるかのような臨場感ある音響効果を見事に再現しています。環境の整ったホームシアターでぜひとも再見すべきでしょう。

後編はこちら>>>ディズニープラス観るべき4Kタイトル よしひろまさみちが選んだBest10[後編]