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  • 短期集中連載 ホームシアターQ&A
    PART.21「プロがお薦めするホームシアターの過ごし方は?」
    プロが疑問に答えます!

    VGP 取材・執筆 / 海上 忍/大橋伸太郎/小山拓郎/遠藤義人/井田有一
    2022年10月25日更新

    • VGP審査委員長
      大橋 伸太郎

    • VGP審査員
      海上 忍

ホームシアターのプロが、映画館のある家づくりに役立つ知識・ノウハウをお届けしていく連載企画。
後悔しないホームシアターづくりのために、ぜひお役立てください!

プロがお薦めするホームシアターの過ごし方は?
「ご近所さんを招く名画座運動」

かつてはどの町にもあった名画座が消えて久しいです。ご近所の友人知人を招いて、上映会を催しませんか。ゲストの年齢がわかれば、上映作品がおのずとわかります。子供時代に胸を躍らせたに違いないアニメーション、実写リメイク版、主演俳優の関連作品を用意して、サプライズの上映プログラムで楽しませてあげましょう。あなたの好感度アップ間違いなしです。ホームシアターは現代の草の根的名画座運動なのです。

シネフィルの方なら、映画コレクションをお持ちでは? そんな作品をご近所とシェアする名画座を開いて仲よくなれば、多少音漏れしてもお友達感覚で許してもらえるかも?!(オーディオビジュアル評論家 大橋伸太郎 氏)

次のQ&A>>>「ホームシアターが出てくる名作は?」

前回のQ&A>>>「ホームシアター向けの照明は?」

プロがお薦めするホームシアターの過ごし方は?
「週に一度のイベントを開こう」

家族で楽しむ「週末映画祭」を開くのはどうでしょうか? シリーズものの映画を準備するのもいいですし、海外ドラマなど話が続く作品を準備するのもいいでしょう。「毎週日曜日のお昼はホームシアター!」などと目的をつくると素敵なホームシアターライフを過ごせますよ。また、お子様がいるなら鑑賞時に食べる料理を一緒につくるのもいいですよね。映画に関連するメニューを用意したら、より一層盛り上がること間違いなしです。

週に一度の映画館ごっこの作品は、子どもと一緒に観られるアニメもお薦めです。そんな時、ポップコーンがあるだけでもシネコン気分を味わえます。(ダイナミックスカスタマイズ 小山拓郎 氏)

プロがお薦めするホームシアターの過ごし方は?
「大画面を「窓」として使おう」

大型テレビやプロジェクターを使って、一日中映像を流しっぱなしにして「もう一つの窓」として活用するのはどうでしょう。都会にいると、昼間は窓を開放するのは難しく、夜には暗くて景色に動きがなくなりますが、大画面映像の窓ならば、PCのスクリーンセーバーのように、好きな風景や芸術作品の動画・静止画を流し、好きな飲み物でも口にしながらのんびり読書や会話を楽しむのもいいと思うのです。

popIn Aladdinには「ネイチャーアクアリウム」というアプリがあります。大画面に映した美しく成長した水草と生態系を眺めているだけでも、心が癒やされるに違いありません。(fy7d代表 遠藤義人 氏)

プロがお薦めするホームシアターの過ごし方は?
「大画面でフィットネス!」

外出自粛が続く昨今ですので、室内でフィットネスをする人が増えていますが、YouTubeのレクチャー動画を大画面に映せば、まるでパーソナルトレーニングを受けている雰囲気になるのでお薦めです。実際に私も筋トレ動画を大画面に出しながらトレーニングをしています(サボリ気味)。特に、効く姿勢を正しくできているかを確認するのにとても便利だと感じています。「リングフィット・アドベンチャー」をするのにもシアターはぴったりですよ。

毎朝スクリーンを下ろして、脳と体をスッキリさせる「朝ヨガ」をするのはどうでしょうか? 爽やかな自然の映像を映していいですし、心地よいBGMと一緒に体を動かせば気分もリフレッシュできます。(ホームシアターファイルPLUS編集長 井田有一 氏)

このギモンに回答してくれた専門家

大橋伸太郎 氏
VGP審査委員長
オーディオ・ビジュアル評論家
本誌の前身となる雑誌「AV REVIEW」と「ホームシアターファイル」の元・編集長を務めた後、評論家として独立。音楽、文学など、コンテンツについて広範な知識をベースにした批評に注目が集まる。

小山拓郎 氏
ダイナミックスカスタマイズ
インストーラー
熊本県に店舗を構えるホームシアターショップ「ダイナミックスカスタマイズ」の気鋭のインストーラー。住宅メーカーと一緒にホームシアターを提案する「シネマスタイル」で、数多くのファンを生み出している

遠藤義人 氏
fy7d 代表
ホームシアター・コンシェルジュ
編集者として数百件のホームシアターを訪問。大画面&高音質と住宅インテリアを組み合わせたホームシアターの普及・啓蒙のため、WEB・雑誌・書籍の編集・執筆・企画・コンサルティングのほか、具体的なシステムプランニング等を行う。

井田有一 氏
株式会社 音元出版
ホームシアターファイルPLUS編集長
1979年、群馬県生まれ。2006年に音元出版に入社。以来長く携わっているホームシアター事例の取材数は200件以上。お気に入りの映画は『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズ。趣味はサイクリングと自転車いじり。