ビジネスと共存するオフィスシアター
ここは総合リフォーム業を営む谷中工業のオフィス。一見ホームシアターに関係なさそうな建築会社に、かなり本格的なホームシアターがインストールされているので足を運んで驚きました。というのも同社代表の谷中正和さんは自宅でホームシアターを楽しんでおり、今回が2回目のホームシアターづくりなのだそうです。
「自宅でもスクリーンシアターを楽しんでいまして、このホームシアターの魅力をもっと多くの人に知ってもらいたいと思うようになり、来社する人が多いオフィスにつくりました」と、谷中さん。インストールを依頼したのは、10年前にも担当したAURASの阿南幸治氏です。
- スクリーンを上げると、打ち合わせする際のディスプレイ用にテレビが壁掛けされています。ちなみにスクリーンはエンタメ専用とのことです。
- 室内を明るくするとオフィスの全容がわかりますが、スクリーンとプロジェクターを隠してしまえば、遊びの要素は排除することができます。
- 操作系の機器は、背面から配線処理ができるようにメンテナンスルームを作りました。自宅でラック収納を使い、機器交換が大変だった経験から採用したアイデアです。
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機器の存在を感じさせないこだわり設置
オフィスは人の往来が多い場所。そのため人の動線を機器で塞がないように、すべて壁掛けや天吊り設置をしています。120インチのスクリーンはスクリーンボックスを造作して隠していますし、プロジェクターも昇降機を使うことで普段は機器の存在を一切感じない空間に仕上がっています。またスタッフでも操作できるように、機器やカーテン、照明の操作はすべてiPadで行えるようにプログラミングされています。
「わが家は子どもの成長に合わせて、自宅のシアターの使用頻度が落ちましたが、ここは専用室みたいでついつい、業務後に遅い時間まで楽しんでしまいます。やっぱりホームシアターは最高ですね!」(谷中さん)
- 祖業の左官業の技を使った珪藻土仕上げのスクリーンボックス。
- プロジェクターは昇降機を使い隠しています。
- プロジェクター方向の様子。天井と同化してわかりにくいですが、スピーカーが埋め込まれており、リア用として活用しています。
- サブウーファーはKEFの薄型タイプ「T2」を選択して存在感を薄めています。
- 機器やカーテン、照明の操作はクレストロンを使い、iPadで操作できるようにしています。カーテンも電動で動くので「プロジェクターで楽しむ」をタップすれば、自動で電気が消えて映像が投写されます。
- インストールを手がけたAURAS東京の阿南幸治氏。
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谷中工業オフィスのホームシアター概要
ROOM DATA
●住宅形態:オフィス/新築 ●ホームシアターの広さ:21畳 ●画面サイズ:120インチ+55インチ ●サラウンド:5.1ch ●インストール内容:機器設置、システムプランニング、音楽配信、かんたん操作 ほか
SYSTEM LIST
●プロジェクター:JVC DLA-X590R ●スクリーン:キクチ SES-120HD(WAC) ●液晶テレビ:ソニー KJ-55X8500E ●ブルーレイレコーダー:ソニー BDZ-ZT3500 ●ブルーレイレコーダー:ソニー BDZ-ZT2500 ●AVアンプ:デノン AVR-X4400H ●フロントスピーカー:KEF Ci160QS ●センタースピーカー:KEF Ci160QS ●リアスピーカー:KEF Ci160QR ●サブウーファー:KEF T2 Subwoofer ●プロジェクター昇降機:CAV HT-90 ●ホームオートメーションシステム:CRESTRON CP3 ●コントローラー:Apple iPad
INSTALL SHOP
ホームシアターのAURAS東京
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