JBL埋め込みスピーカーに久しぶりの新作!ベゼルレス&薄型設計で美しく空間に溶け込む ホームシアターCHANNEL
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レビュー

  • JBL「Stage Architecturalシリーズ」 JBL埋め込みスピーカーに久しぶりの新作!
    ベゼルレス&薄型設計で美しく空間に溶け込む
    コスパ抜群で、ホームシアターファン歓喜!

    取材・執筆 / 大橋伸太郎
    2023年1月6日更新

    • VGP審査委員長
      大橋 伸太郎

JBLブランドの大英断! 時代の流れを読んだ

JBLから、新しい埋め込みスピーカー、「JBL Stage Architectural」が登場しました。

公共の場所や商業施設でよく利用されている「埋め込みスピーカー」は、ホームシアターでも、いま必要性が増しています。イマーシブサウンド時代の到来によって、立体音場の重要な担い手に変わったからです。たとえば、天井に埋め込むインシーリングタイプは、高さ方向の音場再現にとても便利です。インウォールタイプは、音を透過するサウンドスクリーンとの組み合わせに重宝します。スクリーン裏の壁に隠して、映画館のような環境を構築できるからです。壁掛けの大画面テレビと組み合わせれば、映像と音を壁とほぼ同一平面に構成できるメリットもあります。

しかし、ニーズの高まりに対して、質の高い埋め込みスピーカーは限られていました。それに定番ブランドの製品は高価です。それを何台も購入しないといけません。多くの人にとって憧れ、そしてあきらめに止まっていたのではないでしょうか?

そんななか、画期的なアイテムがJBLから登場しました。北米のスピーカーの特徴は劇場育ち。その中でもJBLは別格の存在です。スクリーン数を競うシネコンの時代にあっても、一流の劇場はJBLを使います。そんなJBLから、コスパの高い、家庭用の埋め込みスピーカーが誕生したわけです。

  • JBL
    Stage 280W
    ¥26,400(税込/1本)
  • JBL
    Stage 260W
    ¥18,700(税込/1本)

「JBL Stage Architectural」は、インシーリング4機種、インウォール3機種で構成されています。全機種ウーファーにSFG磁気回路と軽量なポリセルロースコーンを使用、トゥイーターは25mm径アルミドーム。これは現行品のスピーカーシリーズ「Stage」と共通です。低価格実現の鍵ですが音色統一にも繋がることはいうまでもありません。インシーリングスピーカー4機種は同軸2ウェイ方式。周波数特性と指向性をコントロールするウェーブガイドと音響レンズをトゥイーターに装備しています。「Stage 280CSA/260CSA」は、ユニットをリスニングポジションに向けて20度オフセットして設置する設計。インウォールスピーカーで特筆したいのは、全3機種がホーム/プロフェッショナルシリーズで実績あるHDIホーンの採用です。「Stage 250WL」は、スリムな仮想同軸2ウェイ。センタースピーカー用途にも役立ちそうです。

  • JBL
    Stage 280C
    ¥26,400(税込/1本)
  • JBL
    Stage 260C
    ¥18,700(税込/1本)

映画の音に生々しい鮮度を吹き込む

インウォールスピーカー「Stage 280W」が編集部にやってきたので、さっそく試聴してみました。流石に視聴室に穴を開けるわけにはいかず、20mm厚の木製フレームに固定してテストしています。一種の平面バッフルと考えていいでしょう。また、比較のために、フロアスタンド型スピーカー「Stage A190」も用意しました。

  • 『ドライブ・マイ・カー』と『ウエスト・サイド・ストーリー』で音質をチェック。

A190はくっきりした描線で音像を描き出す、JBLのイメージ通りの音です。雄大な低音が味わえます。音場が深く音像はからりと明るく、濃い影を従えています。一方Stage 280Wは、ありのままに音情報を出すイメージ。背後にあえて音場を形成せず、聴き手に音が飛んできます。ラウドスピーカーの使命に忠実に演出を排した音は、音楽に生々しい鮮度を吹き込みます。次に中央に65インチの液晶テレビ、両側にStage 280Wをテレビ画面と面一になるようにセットしました。完璧に的中、セリフのダイレクト感が凄く、聴き手に飛んできます。映画再生の基本です。その一方で『ドライブ・マイ・カー』の『ワーニャ伯父さん』上演シーンは、映画の中の会場そのままにぴーんと張り詰めた空気感と深いエコーがつきます。サラウンドがなくても映画館の座席にいる錯覚です。

音楽映画はどうでしょう? 『ウエスト・サイド・ストーリー』の『マリア〜トゥナイト』はホーンのディスパージョンを活かした広がりのある音場。低音の量感はさすがに不足しますが、映像と発声位置が完璧に一致し、主演二人のデュエットの鮮明さに引き込まれます。センタースピーカーがなくとも明解な音場が生まれ映像との一体感が味わえました。

Stage Architecturalシリーズには、JBLの名に恥じない音質が担保されていました。ホームシネマ&ミュージックの空間提案の可能性の広がりを感じさせる、おすすめの埋め込みスピーカーです。

  • ポリセルロースコーンウーファーや、ホーン付きトゥイーターなど、ホーム用スピーカーシリーズ「Stage」と同等のユニットを搭載。JBLらしいクリアでエネルギーのあるサウンドを狙っています。フロアスタンドやブックシェルフと埋め込みスピーカーを併用してサラウンドを構築するのも手です。
  • ベゼルレス設計で、JBLロゴも見えない位置にあるので、設置したときに目立ちにくいです。ちなみにベゼルは塗装も可能。厚さ約10センチの薄型設計なので、日本の住環境にもマッチしやすくなっています。

細部まで配慮されていてインストールしやすい

  • 株式会社エクスライフ
    インストーラー
    杉崎 大介さん
    info@x-life.jp

低価格かつ堅牢な造り、快活な音質でお薦めしやすいスピーカーです。ベゼルレスで塗装しやすく、グリルにあえてブランドロゴを入れないデザインもGood。細かい点では、全モデル気密材が貼られていて、住宅の気密低下への影響が配慮されていたり、薄型設計であるだけでなく、取付対応最大厚が51mmとなっており、石膏ボード2枚貼り+化粧材の天井などでも加工なく取付できる施工性の高さも魅力です。

SPEC

Stage 250WL
●ユニット:130mm径ポリセルロースコーンウーファー×2、ホーン付き25mm径アルミドームトゥイーター ●グリル寸法:W194mm×H496mm

Stage 280W
●ユニット:200mm径ポリセルロースコーンウーファー、ホーン付き25mm径アルミドームトゥイーター ●グリル寸法:W266mm×H400mm

Stage 260W
●ユニット:165mm径ポリセルロースコーンウーファー、ホーン付き25mm径アルミドームトゥイーター ●グリル寸法:W217mm×H339mm

Stage 280CSA
●ユニット:200mm径ポリセルロースコーンウーファー×2、25mm径アルミドームトゥイーター ●グリル寸法:W289mm×H289mm

Stage 260CSA
●ユニット:165mm径ポリセルロースコーンウーファー、25mm径アルミドームトゥイーター ●グリル寸法:W248mm×H248mm

Stage 280C
●ユニット:200mm径ポリセルロースコーンウーファー、25mm径アルミドームトゥイーター ●グリル寸法:直径280mm

Stage 260C
●ユニット:165mm径ポリセルロースコーンウーファー、25mm径アルミドームトゥイーター ●グリル寸法:直径239mm