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レビュー

  • 【PR】ELITE SCREENS「AEONシリーズ ダークスター7」 明るい場所でも鮮やか!
    抗外光スクリーン
    短焦点&長焦点プロジェクターに最適!

    取材・執筆 / 鴻池賢三
    2023年7月10日更新

    • VGP審査副委員長
      鴻池賢三

VGP2023夏で、エリートスクリーンの新製品「AEONシリーズ ダークスター7」が特別大賞に輝きました。明るい部屋でも鮮明なコントラストを維持できる「フェネル構造」を採用。短焦点だけでなく長焦点プロジェクターの投写にも対応した、画期的なスクリーンの魅力に鴻池賢三氏が迫ります。

短&長焦点PJ向けに光の入反射角度を最適化

「AEONシリーズ ダークスター7」は明るい環境でもプロジェクター映像を楽しめるよう、特殊な光学特性を持つ抗外光タイプのスクリーン。昨年エリートスクリーンが販売をはじめた「フェネル」は超短焦点プロジェクター向けでしたが、そのフェネルをベースとしつつ、短焦点および長焦点プロジェクター向けに、光の入反射角度を最適化したのが幕面「ダークスター7」です。

  • ELITE SCREENS
    「AEONシリーズ ダークスター7」
    100インチ/¥195,800(税込)
    120インチ/¥313,500(税込)
  • 短焦点だけじゃない!長焦点プロジェクターに対応
    2022年にエリートスクリーンが販売をはじめた幕面「フェネル」は超短焦点プロジェクター向けだったのに対し、ダークスター7は短焦点プロジェクターおよび長焦点プロジェクターに対応するように、構造を微調整しています。なお、長焦点プロジェクターを使用する場合はスクリーンのフレーム内に収まる位置に正対設置するのがお薦めです。

最大の特長である「抗外光」は、「フレネル光学レンズ原理」を応用した「フェネル構造」を採用することで実現されています。フレネル光学レンズとは、透明な平面板にのこぎり型の“溝”を設けると、凸レンズと同様に光を集めることができる、いわば平面レンズのこと。プロジェクターから透写されて反射した光を、レンズで集めるように視聴者に見せることで、高いゲインが得られます。

ちなみに、幕面はフェネル構造だけではなく、「ダークスター7」の名称通り、7つものレイヤーで構成されています。特に重要なのはフェネルレイヤーなのはいうまでもありませんが、光を拡散させる「拡散レイヤー」や、映像を立体的に見せる「柱状レンチキュラーレイヤー」などとの組み合わせにより、明るい場所でも色鮮やかな映像を追求しています。また、レイヤー一番奥の「ブラックベースレイヤー」は光の透過を抑える役割があり、コントラスト表現を高めることに寄与しています。結果、視野角は約60度と制約を受け、横から見ると一般的なマットタイプのスクリーンより映像は暗く見えますが、光が集まる正面付近の視聴ポイントではゲイン1.7と明るく感じ、明るい環境でも、映像が明るく黒も引き締まったコントラストの高い高画質で楽しめます。

  • 外光をシャットアウト!「フェネル構造」を採用
    7層から構成される幕面「ダークスター7」は「フェネル構造」を採用。表面に同心円状の溝を半円形に施すことで、それぞれの溝が屈折面として働くことにより、上からの光だけでなく、左右両面から入射する光を低減。正面および下方からの光を視聴位置方向へと反射させるため、外光のある環境でも明るい映像を楽しめます。
  • 特殊な7レイヤー構造で明るい場所でも色鮮やか
    フェネルレイヤーを含む7つのレイヤーから成るのが特長。フェネルレイヤーはプロジェクターの投写光を視聴位置方向に平行になるように調整。そのほか、映像を立体的に見せる役割がある「柱状レンチキュラーレイヤー」(手前から3番目)や、光を拡散させる「拡散レイヤー」(手前から2番目)などとの組み合わせにより、明るい場所でも色鮮やかな映像を実現させています。
  • ピークゲインは1.7 リビングでも明るい
    上はダークスター7の反射特性図。スクリーンゲインの一番高い数値(ピークゲイン)は1.7で、非常に明るいのが特長。薄明かりの残るリビングなどでも明るい映像を楽しむことができます。ハーフゲイン角(半値角)は60度なので、少人数での鑑賞にお薦めです。

機構は現時点で張り込みのみで、「AEON」が張り込み機構の名称に当たります。サイズは100インチと120インチの2サイズ展開。また、フレームには「EDGE FREE」と呼ばれる技術を採用しており、フレームが細く、インテリアを邪魔しないのもポイント。なお、このEDGE FREE技術はノックダウン方式を採用しており、搬入や組み立てが容易なことも特長です。

明るく高コントラスト! 発色の鮮やかさも印象的

実際に映像を観ると、明るい部屋にも関わらず、明るく高コントラストな映像が目に飛び込んでくるのに驚かされました。プロジェクター自体の輝度がアップしていることもありますが、スクリーン映像というよりは、液晶テレビや有機ELのような直視型の映像装置の映像にたとえてしまいたくなるほど鮮やかです。幕面には「フレネルレンズ」が仕込まれているわけですが、我々の身近に存在する「フレネルレンズ」タイプの虫眼鏡のように、ギザギザが目に付くことはありません。4K映像を投写してみても、ジャギーやモアレは見られず、画質を考慮した繊細な加工であることが推測できます。また、高ゲインタイプながら、反射ムラによるテカリのような違和感を覚えず、マットタイプと同様にしっとり落ち着いた雰囲気も好感を持てました。発色の鮮やかさも印象的です。

明かりの残るリビングでも、鮮明なプロジェクター映像を実現するスクリーンは、新しい価値をもたらしてくれるでしょう。こうした性能を評価して、「VGP2023 SUMMER」で「特別大賞」が贈られました。

超短焦点PJ向けならコチラ

  • フェネル「AR100H2-FALR
    100インチ/¥195,800(税込)
    超短焦点プロジェクター専用スクリーン。天井からの光を約85%低減。明るい場所でも鮮明な映像を楽しめます。

SPEC

AEONシリーズ ダークスター7
100インチ/¥195,800(税込)
120インチ/¥313,500(税込)
SPEC ●ラインアップ:100、120インチ ●ピークゲイン:1.7 ●アスペクト比:16:9
【100インチの場合の仕様】●イメージエリア:2214W×1245Hmm ●ケース外形寸法:2244W×1275Hmm ●質量:17.2kg