ホームシアターのプロが、映画館のある家づくりに役立つ知識・ノウハウをお届けしていく連載企画。
後悔しないホームシアターづくりのために、ぜひお役立てください!
3Dオーディオはホームシアターで聴ける?
「もちろん聴けます!」
いくつか選択肢があります。ソニーが提供する「360 Reality Audio(RA)」は、ソニー製品など再生できる製品が限定的です。ホームシアターシステム「HT-A9」のように当初から対応する製品を選ぶ必要があります。
- 360 Reality Audio(サンロクマル・リアリティオーディオ)
ソニーの立体音響技術を使った新しい音楽体験。ボーカルやコーラス、楽器などの音源一つひとつに位置情報をつけ、全球状の空間に配置。全方位から音が降りそそぐ、没入感のある立体的な音場を体感できます。
- ソニー独自の立体音響技術「360 Spatial Sound Mapping」を搭載した、新しいAVアンプ。ドルビーアトモスやDTS:Xはもちろん、360 Reality Audioの再生にも対応します。
SONY「STR-AN1000」
¥OPEN(直販サイト価格¥121,000/税込)
一方、アップルなどが提供する「空間オーディオ」は、Apple TVでも再生が可能です。はじめからシステムレベルで対応する製品のほうが導入に手間はかかりませんが、すでにドルビーアトモス対応のホームシアターをお持ちなら、Apple TVをAVアンプの外部入力につなぐだけで、すぐに楽しむことができます。3Dオーディオをホームシアターで楽しみたいなら、アップルの空間オーディオの方がシステムに組み込みやすいです。
前回のQ&A>>>「ネットで販売される激安スクリーンは買ってもいい?」
このギモンに回答してくれた専門家
海上 忍 氏
VGP審査員
IT/AVコラムニスト
UNIX系OSやスマートフォンに関する連載・著作多数。デジタル家電やコンピューター・テクノロジー全般の執筆も行う一方で、エントリー層向けの柔らかいコラムを好み執筆する。